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9月 13, 2019 日々雑感(My impressions daily)
<小泉進次郎環境相兼原子力防災担当相は12日、就任後初めて、福島県を訪問した。事前の予定で報道陣に知らされていた県庁を訪問する前に、いわき市で県漁業協同組合連合会の関係者らと面会。原田義昭前環境相が、東京電力福島第一原発でたまり続ける処理済みの汚染水について「海洋放出しかない」と発言したことを、おわびしたという。
小泉氏は県庁で報道陣に、「この発言によって、お怒りになった方、また大変苦しい思いをされた方にまず会って、自分なりの気持ちをお伝えしたいと思った」と説明。具体的な内容を問われ「率直に申し訳ない、と。大臣としてその思いを伝えないといけない」などと述べた>(以上「朝日新聞」より引用)
さっそく小泉某新環境相が人気取りに福島県に大勢のマスメディア取材陣を引き連れて訪れたようだ。そして福島県知事を県庁に訪れて「福島県に寄り添っていく」などと意味不明な発言をしたようだ。しかしマスメディアは足の踏み場もないほどの大騒ぎを演じて愚にもつかない報道をしている。
福島県の「復興」とは福一原発事故以前の「環境」を取り戻すことではないか。放射能汚染を引き起こしたのは自民党政権が踏み切った全国各地の原発建設の一環で福島県の太平洋岸に福一原発が造られたのか原因ではないか。
放射能被害を引き起こしたのは津波による総電源喪失ではなく、その前の地震で原子炉が壊れていた、という事故検証が出ている。つまり「津波」被害として防潮堤を積み上げれば問題ない、として再稼働を強行して来た安倍自公政権の政策選択は間違っていたとの事故検証がなされたにも拘らず、津波による総電源喪失だと事故原因を特定することで裁判官まで騙してきた。
地震で原子炉内の細管などが破断していた、とすれば地震列島の日本で原発など建設したのが間違いだったことになる。そうした福一原発事故の原因特定は絶対に避けなければならないとするのが安倍自公政権だろう。しかし政権の都合で日本を放射能塗れにして滅ぼしてはならない。地震の段階で福一原子炉が壊れていた、という事故検証報告は重大な意味を持つが、日本の腐り切ったマスメディアはスルーしている。
小泉某環境相は「福島県民に寄り添ってい撒く」などと世迷いごとを口走ったり、漁協関係者と一緒にマグロ丼を食うことが政治家の務めでないことを自覚すべきだ。小泉某が理解している「政治家像」はかつて佐藤栄作氏を青島氏が批判した「男芸者」そのものではないか。
福島県の復興は放射能除去して安全に暮らせる故郷を取り戻すことでしかない。環境を守る大臣なら、そうしたイロハの「イ」から始めるべきだ。男芸者を持ち上げる日本のマスメディアの節操のなさにはあいたくちがふさがらない。
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