山本太郎は演技してるだけだよ:■参議院議員・山本太郎氏の黒い背後関係 2013.8.6 http://khosokawa.sakura.ne.jp/opinion13.htm#_■参議院議員・山本太郎氏の黒い背後関係 ●参議院議員・山本太郎氏の背後にあるもの
参議院選挙で、リベラル、左翼、市民派の系統の政党の多くは、惨敗した。民主党は、結党以来最低の17議席という大惨敗だった。小沢一郎氏率いる生活の党は選挙区、比例代表とも議席を得られなかった。社民党は結党以来最低となる比例代表の1議席にとどまり、福島瑞穂氏は党首辞任を表明した。みどりの風は、改選の参院4議席全てを失った。落選した谷岡郁子氏は代表の辞任とともに政界からの引退を表明した。こうしたなか、「原発ゼロ」を唱えた無所属候補・山本太郎氏が東京選挙区で当選したのは、目を引く出来事だった。山本氏は、俳優で知名度は高いが、支持基盤はなく、当選の可能性は低いと見られていた。しかし、66万票以上を獲得し、4位で当選した。 山本氏が、内ゲバ殺人事件で知られる中核派の応援を受けていることは、ネット上では知られていた。中核派は機関紙「前進」で山本氏への支援を呼びかけ、選挙運動員を出して活動した。山本氏は、左翼過激派が擁立する市民運動家として注目された。山本氏は中核派の支援に対して「拒否しない」と述べたが、中核派が一方的に山本氏を支援したのではない。山本氏は中核派の反原発組織「NAZEN」の呼びかけ人に名を連ねているからである。「NANZEN」の事務局長は、中核派全学連の前委員長・織田陽介氏である。山本氏と中核派の関係には、浅からぬものがある。 だが、知名度と脱原発と中核派だけで、国政選挙で当選することは、不可能である。選挙に勝つには、さらに強力な支援者が必要である。実は、山本氏には、市民運動の選挙のプロ、「市民の党」の斎藤まさし(本名・酒井剛 さかい・たける)代表がついていた。酒井氏は山本陣営の裏選対の最高責任者だった、と「週刊文春」は8月1日号に書いた。酒井氏が街頭でマイクを握り、山本氏の選挙演説の前座をやっている映像が、ネットに掲載されている。 http://www.nicovideo.jp/watch/sm21394732 「週刊文春web」は、次のように掲載した。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――― 山本太郎氏の選挙参謀と菅直人元首相の“深い仲” http://shukan.bunshun.jp/articles/-/2948 2013.07.23 18:00 参院選に東京選挙区から無所属で立候補し、4位当選を果たした山本太郎氏(38)の選挙を取り仕切っていた人物が、市民の党の斎藤まさし(本名・酒井剛)代表だったことがわかった。 斎藤氏は「市民派選挙の神様」とも呼ばれる選挙プロ。斎藤氏は菅直人元首相と以前から親交があり、1980年の衆院選では菅氏を斎藤氏が応援している。この時、菅氏は4度目の国政挑戦で初当選を果たした。 斎藤氏が代表を務める市民の党は、よど号ハイジャック犯の息子と関係が深く、その派生団体は2年前に菅元首相の資金管理団体から2009年までの3年間で合計6250万円の献金を受け取っていたことが、国会で問題となったことがある。 今回の参院選では、斎藤氏は山本陣営のボランティアを統括し、裏選対の最高責任者として選挙を取り仕切ったという。 山本陣営の関係者によれば、都内に1万4000カ所以上ある掲示板に選挙ポスターを貼る作業を斎藤代表が指揮。公示の日に朝から1000人以上のボランティアをバスやレンタカーに分乗させて他のどの陣営よりも早く山本氏のポスターを貼り終えた。 斎藤氏は「菅さんとは消費税の増税をめぐって喧嘩別れして以来、口もきいていませんから、僕が菅さんの意を汲んで動くことはあり得ない」としている。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――― この記事が書いた斎藤まさしこと酒井剛氏については、菅直人元首相との関係や菅氏の政治献金問題を、以前拙稿に書いた。その酒井氏が山本太郎氏の選挙を仕切っていたという。酒井氏は、北朝鮮と深い関係がある。一方、山本氏は、たかじんのテレビ番組で「竹島は韓国にあげてしまえ!」と発言したことが問題になったことがあり、極めて韓国寄りの考えを持っている。私が以前見た戦後大阪の在日朝鮮人を主人公にした映画「夜を賭けて」で、主役をやっていた。Wikipediaに2年ほど前には「兵庫県宝塚市出身。在日韓国人として宝塚市で生まれた。」と書いてあったという情報がある。 山本氏には、今回の選挙で事前選挙運動を行うなど、公職選挙法違反の疑いが出ている。だがもし本人が罪に問われることがなければ、これから6年間日本の国会議員として活動し、韓国・北朝鮮とも議員外交を行うだろうから、背後関係を押さえておく必要がある。 本稿は、参議院議員・山本太郎氏の背後関係について、過去の拙稿をもとに菅直人氏、酒井剛氏を中心に書くものである。 ●菅元首相の政治献金問題 平成8年(1996)9月28日、鳩山由紀夫氏が旧民主党を旗揚げしたとき、菅直人氏もこれに参加した。菅氏は党の初代代表となった。菅氏は、市民運動上がりの政治家だが、菅氏は酒井剛氏の協力を得たことで、国政選挙に出て4回目にして初当選を果たした。菅氏は酒井氏とその後、ずっと付き合いを続けている。民主党結党の時点で、菅氏と酒井氏との付き合いは約15年になっていた。 菅氏は酒井氏を通じて、北朝鮮・よど号犯・新左翼系グループとつながりを持っている。このルートが民主党に北朝鮮の勢力が入り込む経路の一つとなっている。菅氏の資金管理団体は、平成19年から21年までの3年間に、酒井氏が代表を務める「市民の党」という地域政党に、多額の献金をしていたことが、国会で追及された。 菅氏をはじめとする民主党議員等は、「市民の党」ないしその派生団体に、巨額の献金をしていた。菅氏の資金管理団体「草志会」は、「市民の党」から派生した政治団体「政権交代をめざす市民の会」(以下、めざす会)に、平成19〜21年(2007〜2009)にかけて、計6250万円の政治献金をしていた。 「めざす会」は、酒井氏の呼びかけで、平成18年民主党衆院議員候補を選挙支援するため結成された。代表の奈良握(にぎる)氏は「市民の党」出身で、同党に毎年約150万円を個人献金したなど密接な関係を持っている。奈良氏は神奈川県厚木市議を7期務めている。 菅氏の資金管理団体「草志会」は、この「めざす会」に、平成19年には、5千万円をも多額の資金を提供した。この年、民主党から「草志会」に、計1億2300万円の献金があった。菅氏は当時、党の代表代行だった。菅氏は、献金について「自分が判断した」と言っている。民主党側からの献金で最も多い額だった。菅氏がいればこそ、民主党側から「市民の党」等に、巨額の献金がされたのである。 菅氏と「市民の党」側とのつながりは、菅氏だけものではない。「めざす会」には、鳩山元首相の資金管理団体「友愛政経懇話会」も1千万円を献金していた。「市民の党」、及び「めざす会」を含む関係2団体に対して、平成20年(2008)当時菅氏が会長を務めていた民主党東京都連も献金していた。民主党の国会議員や地方議員による個人献金を含めると、民主党側からの献金は総額約2億500万円にも上る。 「市民の党」及びその派生団体への献金は、民主党の党ぐるみによる支援と見られる。献金は、民主党からの直接献金を隠すための迂回献金だった疑いが強い。民主党は、公党として、政党交付金を受ける。国民の税金がもとになっている政党交付金が、巨額献金の原資になっていた。民主党は国民の税金を怪しげな政治団体に回していたである。 この問題は、単なる政治献金の問題ではない。「市民の党」等の背後には、北朝鮮が存在するからである。この問題が国会で追及された時、当時の野田首相は、党の代表としてこの問題を明らかにし、民主党のあり方を正す意思がまったく見えなかった。むしろこの問題を国民から隠すために、菅氏が首相を辞任し、民主党の代表が替わったようにも見えた。 ●「市民の党」と北朝鮮の深い関係 「市民の党」は、北朝鮮との関係が深い。同党には、日本人拉致事件容疑者の長男で、平成23年4月東京都三鷹市議選に立候補した森大志氏が所属している。 森氏の父親は、よど号ハイジャック事件のリーダー、故田宮高麿である。この事件は、昭和45年(1970)、赤軍派が日航機を乗っ取り、「日本革命」のために北朝鮮へ渡った事件である。田宮は平成7年(1995)11月30日に北朝鮮で死亡したとされる。森氏の母親は、昭和55年(1980)に石岡亨氏と松木薫氏を欧州から北朝鮮に拉致したとして、結婚目的誘拐容疑で国際手配されている森順子容疑者である。彼ら北朝鮮に奉仕する極左カップルの長男が森大志氏であり、森氏を選挙に擁立したのが、「市民の党」である。 この「市民の党」の代表が、山本太郎氏の選挙参謀をした酒井剛氏である。酒井氏は、2年前産経新聞の取材を受け、「10年ほど前に北朝鮮に行き、よど号の人間たちと会った」「その中には長男(註 森氏)の姉もいた。そうした縁もあり、長男が(日本に)帰国してからつながりがあった」と市議選擁立の背景を語っている。 森大志氏は、北朝鮮生まれで、金正日専制体制のもと、「日本革命」の戦士として育てられた。「北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会」会長の西岡力氏は、平成23年(2011)7月20日の産経新聞に書いた記事の中で、森氏は、今も「金日成主義による日本革命を目指す北朝鮮の工作員」との見方があり、選挙に担いだ「市民の党」も、「北朝鮮の対日政治工作を担う政治勢力ではないかという疑いがある」と述べている。その「市民の党」の代表である酒井氏が、今回の参議院選挙では、山本太郎氏の選挙を取り仕切った。山本氏は、極左カップルの子として北朝鮮で生まれ、「日本革命」の戦士として育てられた森大志氏のように、酒井氏が推すべき理由を持っているのだろう。 山本氏を支援した酒井氏率いる「市民の党」の機関紙には、以前田宮高麿やポル・ポト派元幹部が寄稿していた。菅直人氏はその機関紙に約30年前から投稿したり、インタビューに応じたりしてきた。酒井氏は、菅氏について、「国会議員になる前から知っている。田英夫(でん・ひでお)さんからの紹介だ。30年ぐらい前、菅氏が4度目でやっと初当選した選挙も応援していた。ずっとケンカしながら一緒にやってきている」と述べている。 菅氏は、市民運動から国政を目指したが、3回選挙に落ち、4回目で初当選した。菅氏は、故田英夫から酒井氏を紹介され、選挙に協力してもらって、当選できた。以後、30年に及ぶ付き合いだということだろう。菅氏もまた酒井氏が推すべき理由を持っていたのだろう。菅直人ー森大志ー山本太郎の三人には、共通項があるはずである。その共通項が、参議院議員・山本太郎氏の黒い背後関係の核心部分に存在するものだろう。 ●田英夫と酒井剛氏の関係 田英夫(でん・ひでお)は、社会党・社民連系の参議院議員だった。ジャーナリストでニュースキャスターの草分けだった。田は、昭和43年(1968)、韓国の朴大統領暗殺未遂銃撃事件が起こったとき、韓国による「ヤラセ」だと言った。実際は、北の工作員である在日朝鮮人・文世光による犯行だった。大統領夫人は銃撃を受けて死亡した。これを「ヤラセ」と言い切った田は、北朝鮮のシンパ、あるいはそれ以上の存在だったことは間違いない。 田英夫は国会議員でありながら、「MPD・平和と民主運動」という政治団体の中心人物でもあった。彼とともに活動し、その活動を継承しているのが、酒井氏である。酒井氏は、一時田の娘婿だった。 「MPD・平和と民主運動」は、平成8年(1996)に「市民の党」に改称した。この年、鳩山由紀夫氏、菅直人氏らが民主党を結成した。菅氏はその初代代表になった。菅氏と酒井氏の関係は、その後も、ずっと続いている。 「市民の党」は、「MPD・平和と民主運動」の時代から、東京都千代田区平河町1−3−6龍伸ビルに所在する。「市民の党」が入っている龍伸ビルの窓には、故人だというのに「田英夫事務所」というポスターが貼ってある。 龍伸ビルの建物の一部の権利は、具本憲という人物が所有している。在日朝鮮人の実業家であり、在日本朝鮮青年商工会中央常任幹事を務めた人物である。具本憲氏の父・具次龍は、「朝銀の陰の理事長」「北朝鮮への送金王」として知られた在日朝鮮人の大物だった。 このことは、「市民の党」が北朝鮮と強いつながりがあることを示す。こうした政党に、菅氏をはじめとして民主党側は巨額の献金をしていたのである。それゆえ、民主党側からの献金は、政治団体を窓口とした北朝鮮への支援だったのではないかと疑われる。北朝鮮による対日工作活動への資金援助となっていた可能性がある。その手引きをしていたのが、菅直人氏だとすれば、わが国は、とんでもない政治家を首相にまでしていたものである。 ●酒井剛氏の巧妙かつ悪質な手法 「市民の党」の代表である酒井剛氏は、斉藤まさしという名前も使っている。上智大学の学生時代には、ML派(毛沢東主義)だった。その後、日本学生戦線・立志社・「MPD・平和と民主運動」等を経て、市民派の選挙運動を行ってきた。堂本暁子氏(元千葉県知事)や田嶋陽子氏(法政大学教授)の選挙参謀として名を馳せ、「市民派選挙の神様」といわれる。平成16年の季刊誌「理戦」の対談記事で、酒井氏はこう語っている。「僕は、革命のために選挙をやっている」「目的は革命なんだから、最終的には中央権力を変えなければならない。だけど革命派が強い拠点地域を作っていくことは重要です」と。市民派というのは表向きで、日本の権力を握るのが目的である。今回の参院選で山本太郎氏の選挙参謀をしたのも、同じ考えでやっているものだろう。 酒井氏は、初対面の人を前にして、菅氏や小沢一郎氏に直接電話をかけ、民主党への影響力を誇示していたという。また、市民の党関係者によると、「ブラックカードをいつも財布に入れて持ち歩いていた。政治団体の代表という職でなぜ持てるのか疑問だった」という。ブラックカードは、限度額無制限のクレジットカードである。資金面には謎の多い人物だったらしい。 酒井氏は巧みな選挙戦術で議員候補を次々当選させ、選挙協力の見返りに民主党内に秘書を送り込んでいた。議員秘書や地方議員となって固定収入を得るようになった「市民の党」のメンバーは、給与や報酬を個人献金などの形で、党に納付。酒井氏は、こうした資金等を用いて政治活動を行うとともに、人件費として、各メンバーに給与を再配分していた。酒井氏は彼らに月15万〜20万円の給与を再配分し、メンバーはその給与で生活をしていたとみられる。それゆえ、民主党議員の秘書採用は「市民の党」への実質的な資金援助になっていた可能性がある。 政治資金規正法では、個人献金の上限額は1団体に対して150万円までと定められているが、民主党国会議員の関係政治団体など複数団体を迂回させる方法で、1人あたり年数百万円の献金をさせていた。政治資金収支報告書によると、「市民の党」や派生団体に対する所属議員16人からの個人献金額は、3年で1億3000万円を超す。立川市の市会議員は、年収約672万のうち、1年間に410万円も献金していた。常識ではありえない話である。 「市民の党」がこうして入ってくる資金を、人件費として支出した場合、政治資金規正法では、人件費は誰にいくら払ったのかを開示する義務はない。酒井氏の方法は、法の穴を突く脱法的なやり方と見られる。また、献金に際して、秘書や地方議員らメンバーは、総務省から「寄付金控除」の申請に必要な書類の発行を受けており、税制上の優遇措置を受けていた可能性がある。 極めて巧妙かつ悪質なやり方である。政治家・山本太郎氏の参謀となった酒井氏は、これから熟練のプロとして脱法的な手口を駆使してくるだろう。「原発ゼロ」という大衆をひきつける美しく、理想的なスローガンのもとで。 ●菅氏の政治献金問題はウヤムヤに 菅氏の資金管理団体「草志会」から「めざす会」に渡った献金額は、6250万円。平成19年(2007)には、限度額上限の5000万円が献金された。この年は、参院選と統一地方選が重なった年である。献金は、選挙の支援と協力だった可能性がある。この年の「市民の党」の人件費は、際立って多く、公職選挙法で禁止されている選挙運動者への金銭供与の疑いがある。 菅氏は、23年8月8日の参院予算委員会の答弁で、献金の目的を訊かれ、「ローカルパーティー(地域政党)との連携・支援のため」と明確な説明を拒んだ。酒井氏との関係についても、首相は「会って話したことがある」と述べるにとどめ、具体的な説明を避けた。 自民党の古屋圭司参院議員は、酒井氏の証人喚問を求めた。真相解明のために、国会は早急に喚問を実現し、酒井氏から菅氏との関係や献金目的、使途、参院選の選挙運動などを詳しく聴取する必要があった。 草志会は平成19年に「めざす会」に対し、計5千万円を計8回に分けて献金した。自民党の西田昌司参院議員は税理士でもあり、この点を徹底的に追及した。23年8月11日参院予算委員会で質問に立った西田氏は、「めざす会」の帳簿上が平成19年5月8日の時点で資金残高が「マイナス」となっていたことを指摘した。5月25日に民主党本部からの3千万円の寄付を受領するまでは現金が足りず、5月8日に行った「めざす会」への500万円の寄付は、不可能だったはずである。帳簿上の不足金額は、その日の時点で357万1033円。14日には最大の658万5593円にのぼった。しかし、草志会の報告書には借入金等の記載はなく、西田氏は「存在しないカネをどこから持ってきたのか、明らかにすべきだ」と切り込んだ。 西田氏は、「残高がマイナスになることはありえず、収支報告書の記載はでたらめだ」として、政治資金規正法の虚偽記載にあたる可能性を指摘した。菅氏は、寄付について「私が判断をした」と答弁しており、収支報告書の記載の責任は、事務担当者ではなく菅氏にある。 菅氏は、23年3月11日に起こった東日本大震災の対応の悪さで国民の支持を失い、同年6月2日に辞意を表明したが、その後も権力の座に執着し続けた。その菅氏が政治献金問題で追及されると、さっと身を引いた。私は、この問題が解明されるのを避けるために、逃げたのだと思う。 菅氏は首相を辞任する直前に、突然、朝鮮学校の授業料無償化の適用審査の再開を指示した。辞める最後の最後に、北朝鮮の学校の利益を慮る。ここまで金正日専制国家に肩入れするのは、尋常ではない。 国会議員は、菅氏の政治献金問題の真相解明に努め、菅氏の政治的・道義的責任を追及すべきだった。当時神奈川県の住民らが政治資金規正法違反罪で、菅前首相に対する告発状を東京地検特捜部に提出し、受理された。私は一国民として、司法の場で事実関係と法的責任を明らかにしてもらいたいと願ったが、国会では政治献金問題はウヤムヤに終わり、菅氏の巨額政治献金問題は不起訴に終わった。菅氏を巧みに利用していた酒井氏も、国会に喚問されることなく、法廷で裁かれることなく終わった。その結果、堂々と山本太郎氏の街頭演説の仕切りもできているのである。 ●青山繁晴氏は「北朝鮮の日本侵食」と分析 政治・経済・国際関係等に高い見識を示す青山繁晴氏(独立総合研究所社長)は、関西テレビの番組「スーパーニュース・アンカー」23年7月13日放送の「青山繁晴のニュースDEズバリ」で、民主党の政治献金問題を鋭く追及した。 青山氏は、この問題のキーワードは、「北朝鮮による日本侵食」だと述べた。捜査当局は、かなり前から綿密な捜査をしており、捜査線上に6人の民主党議員の名前が上がった。そのうち突出しているのが、当時衆議院議員だった鷲尾英一郎氏と黒岩宇洋氏だと青山氏は指摘した。 鷲尾氏は、民主党の中では保守系の若手議員として知られる。民主党内の「慰安婦問題と南京事件の真実を検証する会」の事務局長を務め、映画「南京の真実」の賛同者に名を連ねた。永住外国人の地方参政権には慎重は姿勢であり、日本会議国会議員懇談会に加盟するなどしている。現在も衆議院議員である。 新潟出身の鷲尾議員は、北朝鮮による日本人拉致問題に取り組んできた。万景峰号の入港反対デモにも参加した。当時も現在も、「衆議院北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会」の理事をしている。そういう政治家が、実は拉致容疑者親族周辺団体に深く関わっていたのである。 鷲尾氏の関係する団体に、「わしお英一郎東京応援団」(以下、わしお応援団)という団体があり、22年夏に解散していた。「わしお応援団」は「市民の党」と所在地が同じだった。東京都千代田区平河町1−3−6龍伸ビル。ビルのオーナーは在日朝鮮人の大物実業家である。しかも、「市民の党」の代表が「わしお応援団」の会計責任者を務め、「市民の党」の事務担当者が「わしお応援団」の事務担当者を兼ねていた。そして、「わしお応援団」は、「市民の党」に約337万円の献金をしていた。 また、「わしお応援団」は、「市民の党」から派生した「めざす会」にも、約350万円の献金をしていた。鷲尾氏の関係団体には、「わしお会」という団体もあり、昨22年夏、解散している。「わしお会」も「市民の党」と所在地が同じであり、「市民の党」の代表が「わしお会」の代表をし、「市民の党」の事務担当者が「わしお会」の事務担当者を兼ねていた。「わしお会」も「めざす会」に、約96万円の献金をしていた。一方、「市民の党」から「わしお会」には約280万円、「わしお応援団」には、約330万円が献金されている。 これらは、すべて政治資金収支報告書から明らかになった。 「市民の党」「めざす会」と「わしお応援団」「わしお会」の間で、同じ人間が仕事をし、政治献金をぐるぐる回していた。一体、なぜこんなことをしていたのだろうか。 鷲尾氏は、当時も現在も「北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会」の理事をしている。表では、北朝鮮による拉致問題を糾弾し、解決をめざす政治活動をしていながら、裏では、拉致容疑者親族周辺団体と、人間も会計もつながっていた。民主党から「めざす会」への巨額の献金を流す経路に、鷲尾氏とその関係団体が存在した。 さらに驚くべきことに、鷲尾氏は平成21年(2009)2月までの4年間、「市民の党」の代表である酒井剛氏を公設第1秘書にしていた。本稿で書いてきたように、酒井氏は極めて問題の多い人物である。鷲尾氏は、衆議院議員として、酒井氏を含む「市民の党」のメンバー2人を秘書に採用していた。公設秘書には国費から給与が支払われる。酒井氏は、自ら鷲尾議員の秘書になることで、国民の税金から資金を得ていたのである。国会議員は強力な国政調査権を持っている。その補佐を行う公設秘書を、酒井氏のような人物がしていたということは、恐るべきことである。国家の機密情報が北朝鮮や左翼団体に流出した可能性がある。今後、酒井氏は、自ら参議院議員・山本太郎氏の秘書になるか、「市民の党」のメンバーを秘書に送り込むことが考えられる。憂慮すべきことである。 当時民主党の衆議院議員だった黒岩宇洋氏の関係政治団体も、「めざす会」に献金を行い、選挙応援を行っていた。黒岩氏も「市民の党」「めざす会」と献金の流れで関わっている。黒岩氏の政治団体「越後の暴れん坊」から「めざす会」へ約392万円、「市民の党」から「暴れん坊」へ約328万円の献金がされている。黒岩氏も鷲尾氏と同じく、新潟が地盤だった。黒岩氏は問題が発覚した当時、法務政務官だった。本職は北朝鮮拉致問題等について、公安調査庁等から直接情報を得ることができる立場である。特別委員会の理事をしている鷲尾氏もそうだが、国家機密の情報に触れ、それを外国に流すスパイ行為に関わっていなかったかが疑われよう。 民主党と北朝鮮の関係の闇は、深い。表の下に裏があり、裏の奥に、またその裏がある。民主党と北朝鮮の関係の闇を、明るみに出さねばならない。国家の背骨・脳髄に巣くう病を除去しなければ、日本の再建はできない。国会議員は、国政調査権を行使して、再度この問題を徹底的に解明してほしい。それをしっかりやらないと、表で動く政党や政治家は、そのたびに替わっても、北朝鮮による「日本浸食」を根絶できない。 ●山本太郎氏のさらなる背後関係 山本太郎氏は、無所属の参議院議員だが、酒井剛氏を通じて、菅直人氏をはじめとする「市民の党」支援の民主党の政治家たちとつながっている。民主党は、片方で韓国と異常に深い関係を持ち、もう片方で北朝鮮との間に闇を抱えている。朝鮮半島の南と北の両方から、侵食されているのである。民主党は、外国人の党員、サポーターになれる政党であり、純然たる日本の政党ではない。韓国・北朝鮮の両方から党の中枢まで食い込まれ、半ばコリア化している。そういう政党が、一時わが国の政治を担った。今も昨年末の衆院選で政権から転落し、今夏の参院選でも大幅に議席を減らしたとはいえ、今なお57人の衆議院議員と、61名の参議院議員を擁している。民主党内の良識派が党の改革をすることができなければ、日本の国民がこの状況を刷新するしかない。 山本氏は、左翼系の市民団体や中核派ともつながっている。社民党の福島瑞穂氏は、社民党と山本氏の連携を志向していると報じられる。またこうした様々なつながりの先に、在日韓国人団体及び朝鮮人団体が存在するという見方もある。 山本氏の背後関係の核心部分には、何があるか。私は、二つの可能性があると推測する。一つは、北朝鮮という国家である。北朝鮮は、金正恩を最高指導者とする国家の中枢部が、日本への工作活動を指揮している。山本氏の背後で、様々な政治家、市民運動家、市民団体、政治団体等を通じて、日本の政治に深く食い込み、日本を利用して、北朝鮮の主導によって朝鮮半島の統一を図とろうとしていると考えられる。もう一つは、韓国に本拠を持つ組織である。在日韓国人・朝鮮人や市民団体等に働きかけ、日本を弱体化させ、韓国の主導によって朝鮮半島の統一を図ろうとしていると考えられる。 「原発ゼロ」という山本氏のスローガンは、どちらの可能性にとっても日本での政治的工作において、選挙で票を集められる有効な手段である。脱原発の強調は、国論を二分させ、国民の統一を妨げる効果がある。脱原発は、長期的にはわが国の目指すべき目標ではあるが、しっかりした計画と総合的なエネルギー政策を欠いたまま、急激に進めると、わが国の経済に大きなマイナスをもたらし、日本を弱体化させる。それが、左翼や外国勢力が脱原発を強調する理由だろう。山本氏は「原発ゼロ」をスローガンとする親コリアの国会議員として、彼らは大いに利用するだろう。 山本氏は、「竹島は韓国にあげてしまえ!」と発言し、極めて韓国寄りの考えを持っている。韓国が竹島を領有すれば、仮に北朝鮮が半島が統一した時には、統一者の領土となる。どちらにしても、日本ではなく、朝鮮半島国家のものとできる。山本氏にとっては、竹島を韓国に、原発をゼロに、という二つは、別のことではない。一つの政治目的のもとに発信されていると見る必要がある。 わが国では、現行憲法に、国民の憲法尊重義務が明記されておらず、国家忠誠の義務が規定されていない。刑法の第84〜87条はGHQに削除されたままであり、通牒利敵行為に対処する条項が欠落している。スパイ防止法も制定されていない。そういう国であるから、外国勢力が日本の政党の中枢に忍び入ったり、有力な国家議員に接近して利用したり、国家の外交・法務・防衛等の重要機関に協力者を作って工作することは、容易だろう。日本は「スパイ天国」といわれるほど、ほとんど無防備な状態にある。まして国会議員自身が、もともと通牒利敵の意図を以て国政に参画している場合は、厚く身分を保障されているので、本人が自由に活動できる。 こうした現状では、反日勢力はやりたい放題である。最低限の措置として、在日外国人の通名使用を禁止し、国政選挙の立候補者には三代前までの国籍・帰化履歴をプロフィールに公開するようにすべきである。米国は、三世代にわたり家系や血縁関係・宗教を公表している。人権侵害でもなんでもない。逆に国民の「知る権利」を強化すべきである。 山本氏の場合、Wikipediaに2年ほど前には「兵庫県宝塚市出身。在日韓国人として宝塚市で生まれた。」と書いてあったという情報がある。山本氏は「竹島は韓国にあげてしまえ!」という発言をしており、極めて韓国寄りの考えを持っている。東京選挙区では66万人以上の有権者が山本氏に投票した。国政選挙に当たり、もし国籍・帰化履歴を候補者のプロフィールに掲載していたら、有権者は重要な情報として参考にしただろう。山本氏についてよく知らずに投票し、彼を国会議員にした人々には、その選択を悔いている人たちがいるだろう。本稿が参考になれば幸いである。また日本の現状を憂える人々は、日本の正常化をともに進めよう。 http://khosokawa.sakura.ne.jp/opinion13.htm#_■参議院議員・山本太郎氏の黒い背後関係
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