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EU離脱で衰退・崩壊の道を進む英国と同じ道をたどる日本 日本外交と政治の正体
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/259550
2019/08/02 日刊ゲンダイ ブレグジット強硬派のジョンソン英首相(C)ロイター 歴史を振り返ると、国家が衰退・崩壊の道をたどる時、不思議にも、それにふさわしい首相が現れる。日本でいえば、開戦前の東条首相だろう。そして敗戦を経て、日本は世界第2位の経済大国に成長したが、今は見る影もない。技術革新が遅れ、経済的劣勢に立つのは目の前に迫っている。 2017年8月、福田元首相は「各省庁の中堅以上の幹部は皆、官邸(の顔色)を見て仕事をしている。恥ずかしく、国家の破滅に近づいている」と指摘していたが、それが安倍首相の時代である。 このほど、英国は新首相にジョンソン氏を選んだが、これも英国の衰退・崩壊を加速させるだろう。例えば、英国のEU離脱で、企業や研究機関は英国を離れ、欧州大陸に移動する。これに合わせ、EUとの関係を重視するスコットランドと北アイルランドが英連邦を離脱する可能性がある。「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」の解体だ。 EUと英国の経済力を見ると、欧州全体のGDPは18・8兆ドルで、うちドイツは4・0兆ドル、英国、フランスはともに2・8兆ドルだ。 誰が見ても、英国の経済発展には欧州全域との関係を深めることが不可欠にもかかわらず、ジョンソン新首相の下、英国は合意なき離脱を進む方針だ。 英国では金融を中心とするグローバル企業がロンドンを中心に事業展開している。しかし、それは英国の市場を目的としているワケではない。欧州市場を狙っているのである。EUへのアクセスに不都合が生じれば当然、EU内の他の場所に拠点を移す。他の企業や研究所も同様だ。 ブリュッセルの「EU官僚に政策を決められるのは心外だ。主権を獲得しよう」というスローガンの下に展開されるEU離脱は犠牲が大きいのだ。 スコットランドと北アイルランドは、これまでも、スコットランドの独立とアイルランド統一の動きがあったが、イングランドとの関係を絶つ影響が大きかった。しかし、今後はEUとイングランドとの関係維持の利益を比較し、仮にEUとなれば、独立・統一の動きは一気に加速するだろう。 この英国の動きは、ある意味、今の日本と類似している。日本も本来は経済力を増す東アジア諸国との緊密関係が国益になるはずだ。しかし、今の日本政府が積極的に進めているのは、中国や韓国への日本製品の供給ルートを自らの手で狭めることである。 孫崎享 外交評論家 1943年、旧満州生まれ。東大法学部在学中に外務公務員上級職甲種試験(外交官採用試験)に合格。66年外務省入省。英国や米国、ソ連、イラク勤務などを経て、国際情報局長、駐イラン大使、防衛大教授を歴任。93年、「日本外交 現場からの証言――握手と微笑とイエスでいいか」で山本七平賞を受賞。「日米同盟の正体」「戦後史の正体」「小説外務省―尖閣問題の正体」など著書多数。
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