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議長交代は親分の本音か 萩生田光一と安倍晋三“腐臭の関係”
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/259539
2019/08/01 日刊ゲンダイ 文字起こし 左から安倍首相、加計理事長、萩生田幹事長代行の仲良し3人組(ブログ「はぎうだ光一の永田町見聞録」から) 時として、一枚の写真が千の言葉より雄弁に語ることがある。傲慢、独裁、利権、忖度、不正、隠蔽、偽造――。安倍政権に付きまとう疑惑の中心人物が仲良くバーベキューに興じる写真は、国民愚弄政権のすべてを象徴しているのではないか。 大メディアはベタ記事扱いだが、安倍首相の側近中の側近である自民党の萩生田光一幹事長代行が衆院議長の交代に言及した件は、民主主義国家として看過しがたいものだ。完全に矩を踰えている。 問題の発言が飛び出したのは、26日放送のインターネット番組「言論テレビ」で、安倍応援団であるキャスターの桜井よしこ氏がホストを務める「櫻LIVE」でのこと。参院選後の安倍政治について語る中で改憲に話が及ぶと、萩生田は大島理森衆院議長について「立派な方だが、どちらかというと調整型」と評し、こう言い放った。 「今のメンバーでなかなか動かないとすれば、有力な方を議長に置いて、憲法改正シフトを国会が行っていくことは極めて大事だ」 改憲に前のめりの安倍に対する忖度なのか、あるいは親分とすり合わせた上での代弁なのか、いずれにせよ、安倍側近の萩生田が、大島議長では改憲議論が動かないからスゲ替えた方がいいと主張したわけだ。 しかも、番組の出演者からは後任に自民党の二階幹事長を推す声も上がり、「改憲の本気度は二階衆院議長で測る」なんて盛り上がっていた。 国権の最高機関を軽んじる 「議長が調整型なのは当たり前です。与党にも野党にも公正中立な議事運営を行う立場であり、だからこそ会派を離脱して議長に就任する。議長は三権の長であって、自民党の家来ではないし、首相の手下でもないのです。さらに言えば、立法府は国権の最高機関ですよ。その立法府を軽んじ、議長の交代論にまで言及するとは勘違いも甚だしい。もっとも、萩生田氏は4月にもネット番組で首相の意向を代弁し、消費増税の延期と衆参ダブル選実施に踏み込んだ“前科”がある。安倍首相の了承もなしに、一介の議員風情が解散や議長更迭など、大それた発言をできるわけがない。大島議長の交代論は、三権分立など屁とも思っていない首相の本音とみるのが妥当です。こんな由々しき事態なのに、厳しく糾弾しないメディアはどうかしています」(政治評論家・本澤二郎氏) そもそも、衆院議長の任期は衆院議員としての任期と同じとされている。総選挙を経ずに交代することは異例で、体調問題など、よほどの事情がなければ途中交代はない。議長の立場はそれだけ重いのだ。 二階幹事長は30日の会見で、萩生田から「言葉足らずで誤解を与えた。ジャーナリストの発言を受けて、議長の役割の重さについて解説した」と釈明があったと言い、萩生田に対して「立場を考えて慎重に」と注意したことを明らかにした。 言葉が過ぎた、度が過ぎたと謝って発言を撤回するならまだしも、「言葉足らず」とはどういう意味なのか。「慎重に」で済ませていい発言でもないだろう。こんな形ばかりの注意で幕引きなんて許されないはずだ。萩生田がまったく反省していないことも明らかで、同日の副幹事長会議では「メディアにうまく切り取られた」などと話し、被害者ヅラだったという。 さすがに議会人の立場上、与党内からも「議長の人事に関して申し上げることは厳に慎まなければならない」(森山国対委員長)、「萩生田氏が議長を交代できるわけではない」(高市衆院議運委員長)などと苦言は呈された。しかし、高市はきのう31日の会見で「一般論として答えたが、萩生田氏の名前を引いたことは撤回する」と軌道修正。なんでも桜井よしこ氏から高市に抗議があったというから恐れ入る。 「改憲シフト」にシャカリキで、異論を封じ、改憲のためなら民主主義のルール違反もいとわない。安倍一派のその姿勢は、もはや改憲カルトと言うほかない。 まっとうな声明が逆恨みされた(C)日刊ゲンダイ
先の通常国会で憲法論議が進まなかったのは確かだが、それは議長のせいではない。むしろ原因をつくったのは萩生田の方だ。ネット番組で増税先送りを示唆した際、「新しい時代になったら、自民党はワイルドな憲法審査を進めていかないと」とも発言。こうした強引な姿勢が野党の猛反発を招いた。大島議長に責任転嫁するのは筋違いなのだが、ワイルドな議長交代論の背景には安倍の私怨があるのだという。 「ちょうど1年前、大島議長はモリカケ問題で紛糾した2018年の通常国会を振り返る異例の所感を発表しました。政府による公文書の改ざんや隠蔽が相次いだことについて『民主主義の根幹を揺るがす問題』と指摘し、行政府と立法府の双方に反省と改善を促した。あの議長声明以来、官邸からは、大島議長の交代論が半ば公然と聞こえてくるようになりました」(自民党関係者) 大島議長は所感で「国民に大いなる不信感を引き起こした」ことを「深刻に受け止めていただきたい」と訴えた。しごくまっとうな指摘だ。内閣の正当性を担保するためにも、主権者である国民から委任された国会が行政監視権を持つ。議会制民主主義の常識である。 また、大島議長は天皇退位の特例法を政府が官邸主導でチャッチャと進めようとした際も、「国会は下請け機関ではない」と言って議論を引き取り、与野党合意に導いた経緯がある。 「三権分立を守るために、政府がおかしなことをすれば意見するのは立法府の長として当然のことなのに、安倍首相は三権の長も天皇も自分の意のままだと思い上がっているのではないか。自分が批判されたように感じて気にくわないからといって子分の萩生田氏に議長更迭を言わせるというのは、まさしく独裁者の発想です。安倍首相は、自分の思い通りにならない障壁があると、人事を歪めてでも取っ払って突き崩そうとする。法の番人である内閣法制局長官に息のかかった人物を据えて、集団的自衛権の行使を容認する安保法制を成立させたのがいい例です。これほどの目に余る権力私物化を前に、国会議員が沈黙しているのは情けない。大島議長ひとりの問題ではないのです」(本澤二郎氏=前出) 議長交代論は辞職に値する暴言 安倍1強の長期政権下、官邸に権力が集中し、国会は形骸化。国会議員も官僚も官邸の意向を気にして、物言えば唇寒しの恐怖支配が続いている。 「参院選で改憲勢力が3分の2議席を下回った焦りもあるのでしょうが、衆院議長に逆恨みして交代をチラつかせるなんて言語道断です。自分が立法府の長だと思っている安倍首相は、気に入らないヤツは更迭すればいいくらいに考えているのかもしれませんが、萩生田氏の発言は、さすがに議会制民主主義のルールを踏み越えている。議員辞職に値する暴言です。だいたい、加計学園問題では萩生田氏も当事者じゃないですか。落選中は加計に面倒を見てもらっていたし、文科省から出てきた文書には、当時官房副長官だった萩生田氏が加計学園の獣医学部新設を後押しする発言が記されていた。それもウヤムヤにされてしまいましたが、親分をかばうために側近が嘘をつき、議会制民主主義を破壊する鉄砲玉にもなるなんて、ヤクザの世界です。今の自民党は公党ではなく、安倍首相を守る私党に成り下がっている。そのフロントランナーが萩生田氏ということです」(政治学者の五十嵐仁氏) 17年の国会審議で加計学園理事長と安倍が“腹心の友”だったことを知っていたのか問われた萩生田は、「報道で最近知った」かのように答えていたが、13年5月の自身のブログに〈GW最終日は青空のもと安倍総理とゴルフ〉の説明とともに安倍、加計理事長とバーベキューに興じる姿を投稿していた。それが1面の写真だ。 権力を私物化する安倍カルト集団のいかがわしさを物語る歴史的資料である。 安倍とただならぬ関係の萩生田による衆院議長の交代論をメディアが放置しているようでは、この国の民主主義は自壊の一途だ。
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