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https://www.bbc.com/japanese/49189803
重度障害のれいわ2議員、車椅子で初登院 国会中央玄関にスロープ
2019年08月1日
AFP
1日に初登院した、木村英子参議院議員(左)と舩後靖彦参議院議員(右)
参院選後初の臨時国会が1日に開かれ、れいわ新選組から初当選した、重度の身体障害のある参議院議員2人が大型の車いすで初登院した。
筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者で、れいわ新選組の特定枠1位となった舩後(ふなご)靖彦議員(61)と、同2位で脳性まひを患う木村英子議員(54)の参議院当選は、障害を持つ日本国民を代表する重要な一歩とされている。
2人は議員活動するにあたり付添人の介助が必要なため、国会は議事堂をバリアフリーにするなど、受け入れ態勢を整備した。
両議員が国会議事堂の中央玄関に設置されたスロープを通り、議席に着くと、支援者から歓声が上がった。
舩後氏と木村氏とは
舩後氏は2000年、42歳でルー・ゲーリック病としても知られるALSと診断され、徐々に手足が動かなくなっていった。会話は、指やしわなどの動きを拾い上げるコンピュータ・システムを使い、介助者を通じて行なわれる。
EPA
舩後氏は介助者を介してのみ会話ができる
当選が決まった7月21日には、「この瞬間が来たことに胸がいっぱい。弱々しく見える僕ですが、根性だけは人一倍。命がけなのですから」と、舩後氏のコメントを介助者が代読した。
木村氏は、生後8カ月のときに歩行器ごと玄関から転落した。右手を除き、首から下を自由に動かせないが、長年、障害がある人の社会参加拡大のため長年取り組んできた。
2人が出馬した党は?
舩後議員と木村議員は共に、俳優出身の前参議院議員、山本太郎氏が結成した左派の少数野党「れいわ新選組」から出馬した。
「誰も切り捨てられない社会」を作るという訴えのもと、れいわ新選組は、伝統的な日本社会で見過ごされてきたという人々を重視している。
同党からは身体障害者のほか、シングルマザーや派遣労働者が出馬した。
れいわ新選組は先の参院選で2議席を確保した。山本氏は比例候補として96万票を個人票を獲得したが、政党が優先的に当選する候補者を選べる「特定枠」で擁立した舩後氏と木村氏が当選。れいわとしての3枠目を確保できなかったため、山本氏は落選した。
EPA
[木村英子氏は障害者の社会参加を進める取り組みを長年続けてきた]
どんな整備が必要?
選挙後、参議院は両議員がバリアフリーで登院できるよう議事堂の改修に着手した。
これまでにも車椅子を使う国会議員はいたものの、大型車椅子と付添人が必要な重い障害をわずらっている議員は2人が初となる。
まず議席が撤去され、リクライニング型の車椅子が入れるようになった。また、議会内で介護者が同席し、投票などを介助できるよう、院内のルールも変更された。
日本の内閣府によると、国内には963万人の障害者がいる。
日本は2020年、オリンピック(五輪)とパラリンピックを開催する。
(英語記事 Disabled lawmakers join Japan's parliament )
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