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れいわ新選組・次期衆院選100人擁立の破壊力……熱気冷めやらず
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2019/07/30(火) 07:44:18 【稗史(はいし)倭人伝】
山本太郎・れいわ新選組に「左派ポピュリズム」というレッテルを貼りたがる向きがあるようだ。
それが間違いかと言えば、満更間違いではなかろうが……。
だが山本太郎にすれば、いささか心外なのではないだろうか。
多分、彼は「右とか左とかは関係ない」と思っている。
右とか左とかは、後から人が勝手に付けたもの。
ポピュリズム?
大衆に迎合するために、出来もしないことを並べ立てればそうだろうが、彼は出来ると思って言っている。
すべて実現する意欲満々である。
そのための方策や財政的な裏付けも必ず付け加える。
原発即禁止でさえ、当面は天然ガスでの穴埋めを言う。
理念だけを並べ立てる与野党の主張とはまるで異なっている。
強いて言えば山本太郎の立ち位置は「上・下の下」
彼は現在の社会状況を「左右の対立」ではなく、「上下の分断」と捉えているようだ。
そして分断された上下の下に自分の立ち位置を定めている。
彼は、手垢のついた政治家言葉を決して使わない。
奨学金返済免除と言わずに「奨学金チャラ」という。
頭が良さそうに見せるための漢語や専門用語を極力避けている。
「真摯に受け止め……」
「向上に努め……」
「確保して参ります」
こんな言い方は、彼の口からは殆ど出てこない。
こんな言葉を口にすれば、途端にその言葉がうさんくさいものになってしまうことを知っているからだろう。
そんな彼が、次期衆院選に立つことを宣言し、しかも候補者100人を立てると宣言している。
山本太郎の実行力は証明済みだ。
有権者に訴える力は群を抜いている。
早くも立憲、国民、共産の野党各党もれいわとの連携や協力を表明している。
衆院選は小選挙区での戦いである。
比例があるとはいえ、小選挙区との重複立候補が殆どである。
100もの小選挙区でれいわと戦う羽目になったら、と考えたら彼らも頭を抱えてしまうだろう。
せめて候補者調整ぐらいはやりたいだろう。
山本太郎は素早く予防線を張っている。
野党共闘には反対ではない。
ただし、消費税は減税、最低でも5パーセント。
自分達の主張する消費税廃止からハードルを大分下げている。
次の衆院選では消費税の減税が最も大きな争点の一つになるかもしれない。
否応なしに、野党の主張は山本太郎の主張に収斂されていくことになる。
ところで、選挙は何時になるか?
オリンピックの後というのが一番可能性が高いのではないか。
国民の高揚感を極限にまであおり立てた直後に選挙。
それまで一年以上。
「れいわ」の準備は十分調っているだろう。
今回参院選での候補者の顔ぶれには驚かされた。
山本太郎以外は全員素人。
本人だって素人のようなもの。
全員が普通の人が使う言葉で話していた。
時に政治家用語が混じっていたが、それもご愛敬、気になるほどではなかった。
解散が早まる場合もある。
山本太郎はそんなことも想定済みであろう。
彼は大変な戦略家でもある。
選挙までに100人の素人!
しかも、ただの素人ではない。
今回の10人を見ても分かるように、どれもこれも一騎当千の強者である。
これが100人!
考えただけでもワクワクする。
血が騒ぐ。
あの参院選で見られた興奮、熱狂。
それは静かに持続している。
いや、じわじわと熱量を増している。
そして、一気に爆発するときを待っている。
付け足し
今度の参院選で「れいわ新選組」の納めた供託金は5700万円。
そのうち3000万円が没収される。
100人の比例重複候補者を立てるには6億円の供託金を払わなければならない。
金持ちだけが参加できる!
この制度は、既得権者を守る為の「参入障壁」である。
国民の参政権・被選挙権を制限する人権侵害・憲法違反の制度である。
候補者の乱立や売名行為の立候補を防ぐ、とかいう口実で、人権侵害を正当化することはできない。
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