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自民党役員人事 幹事長、官房長官は誰になるのか〜麻生・菅・二階のトロイカ体制は風前の灯火/msnニュース
2019/07/29 07:00
http://www.msn.com/ja-jp/news/national/%e8%87%aa%e6%b0%91%e5%85%9a%e5%bd%b9%e5%93%a1%e4%ba%ba%e4%ba%8b-%e5%b9%b9%e4%ba%8b%e9%95%b7%e3%80%81%e5%ae%98%e6%88%bf%e9%95%b7%e5%ae%98%e3%81%af%e8%aa%b0%e3%81%ab%e3%81%aa%e3%82%8b%e3%81%ae%e3%81%8b/ar-AAF02OB?ocid=iehp
参院選に勝利した安倍首相は、開票日のテレビ番組でこう語った。「解散を選択肢から外しているわけではない」。
自民党内でも首相が参院選勝利の余勢を駆って「11月の大嘗祭の後に衆院解散、12月総選挙に踏み切る」との見方が強まっている。
そうなると、「9月12日」が有力視されている内閣改造と党役員人事では、「11月解散」や「憲法改正」を睨んで大幅な組み替えが行なわれる可能性が高い。
◆幹事長「岸田vs菅」
最大の焦点は次の総選挙の司令塔となる幹事長の座。政界の常識でいえば、「参院選に勝った二階俊博・幹事長は続投」だが、首相周辺には、「80歳の二階さんは体力的に限界」と名誉職である副総裁への棚上げ論が燻る。幹事長交代となれば、党内に激震が走る──。
次期幹事長の椅子を争うと見られているのは岸田文雄・政調会長と“影の総理”の菅義偉・官房長官だ。
この勝負はすでに始まり、決していた。2人は参院広島選挙区で幹事長を賭けた「代理戦争」を演じ、菅氏が応援した新人の河井案里氏が岸田派重鎮で当選5回の溝手顕正氏を下して勝利したからだ。政治ジャーナリスト・野上忠興氏が語る。
「幹事長に不可欠な条件は選挙に強いこと。岸田氏は地元の広島だけでなく、秋田、山形、滋賀で岸田派現職を落選させた。対照的に菅氏は全国を応援に回って勝利に貢献。公明党・創価学会とのパイプも太い。安倍首相も本音では菅氏にこれ以上力をつけさせたくないだろうが、二階副総裁にするなら、菅氏以外の選択肢はないのではないか」
この間、政権三本柱の1人、麻生太郎・副総理兼財務相は年金報告書問題で事実上“沈没”した。
「消費増税の責任者だから今回は留任でしょう。しかし、本人は麻生派と岸田派を合流させる大宏池会構想を最後の仕事と考えているから、次の総選挙後に自ら副総理を退いて派閥に戻る可能性が高い」(野上氏)
麻生・菅・二階のトロイカ体制は風前の灯火なのだ。
◆官房長官「下村vs萩生田」
「菅幹事長」が誕生すれば、内閣の要である官房長官の椅子が空く。
後任に名乗りを上げそうなのが安倍首相の“お友達筆頭”といわれる下村博文・元文科相と自称「側近ナンバーワン」の萩生田光一・幹事長代行だ。下村氏はかつて官房長官の有力候補とされながら、菅氏にさらわれた経緯がある。政治評論家・有馬晴海氏がいう。
「萩生田氏の初入閣は固いでしょう。官房長官には実績が足りないという判断なら、法務大臣や環境大臣あたりではないか。
それよりも急務はトラブル続きで本領が発揮できていない岩屋毅・防衛大臣です。イージス・アショアの配備や、イラン情勢で米国が日本に求めている有志連合への参加をどうするかの問題がある。後任の人選が重要で、防衛相経験者の小野寺五典氏、下村氏や西村康稔・官房副長官の起用もあり得る」
※週刊ポスト2019年8月9日号
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