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政界きっての優柔不断政治家/政界地獄耳
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2019年7月27日8時19分 日刊スポーツ
★国民民主党の長い夏が始まる。まずのろしを上げたのは、同党幹事長代行・増子輝彦。25日、「きちんと敗北と認め、新しい国民民主党の体制をつくっていかなければいけない」「私はいつでも辞任する覚悟がある」と執行部は選挙戦敗北の責任を取り辞職して人事の刷新をすべきと提案した。ところが党代表・玉木雄一郎は辞める気などさらさらない。ここにきて自民党からの憲法改正議論の協力に前向きで、自民党との距離を縮めようとの思いもちらつく。 ★同日、玉木は党本部で参院選滋賀選挙区で野党統一候補として当選した元国民民主党の嘉田由紀子と会って入党を要請した。嘉田は「当面は無所属でというのが選挙中の(支援者との)約束だ」として断った。ただ、早ければ年内、遅くても2年以内に衆院選挙があるのは確実。野党は今後の方針を決めるためにもあまり猶予期間がない。共闘もれいわ新選組の突出した台頭によって立憲、共産など左派系が主導権を握りかねない。その意味では参院では国民民主党の会派に属しているれいわ新選組とタッグを組んで野党の主導権というのが素直な考えだ。 ★ところが玉木は同日のインターネットの番組で「私は生まれ変わった。我々としても憲法改正議論を進めていくし、首相にもぶつける」「組織として1つの考えをまとめ、最終的には党首と党首として話をしたい」とかじを切った。玉木が決断して実行に移すまで、どれほどの紆余(うよ)曲折を重ねなければならないか。政界きっての優柔不断の政治家は「生まれ変わる」タイミングも内容も間違えた。さてこの動きに党総合選挙対策本部長相談役・小沢一郎はどう動くか。国民民主党の路線対立と執行部退陣要求は野党共闘にどんな影を落とすのか。(K)※敬称略
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