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れいわ旋風が問うものは/nhk
2019年7月25日 15時40分参院選
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190725/k10012008071000.html?utm_int=news-politics_contents_list-items_003
3か月余り前、たった1人の議員が立ち上げた政治団体「れいわ新選組」。
その政党に、228万票が集まった。
参院選の比例代表全体の得票の4.6%、「政党」として認められることになる。
山本太郎とその仲間たちが巻き起こした旋風、それが問うものとは。
(小泉知世)
「日本初の国会議員」
7月21日午後8時。
都内ホテルの一室は、テレビで選挙の大勢が放送されると歓声が湧いた。
「みんな見た? 舩後さん当確ですって。世界で初めてじゃないですか。生産性で人間を測らせない世の中、その第一歩を皆さんがつくったんですよ!」
マイクを片手に壇上に飛び出た山本太郎が声を張り上げる。
山本とともに壇上に上がったのは、大型の車いすに横たわった男性。全身の筋肉が動かなくなる難病のALS=筋萎縮性側索硬化症患者の、舩後靖彦(61)だ。
「この瞬間が来たことに胸がいっぱいです。僕は変えたい。世の中の矛盾を変えたい。弱々しく見える僕ですが根性だけは人一倍。命懸けです、よろしくお願いします」
舩後に代わって支援者が代読した。彼は日本で初めてのALS患者の国会議員となる。
新時代は当事者がつくる
「『れいわ新選組』、新しい時代に新しく選ばれるものたちという意味です」
国民民主党との合流話が進んでいた自由党から離れ、政治団体をつくると山本が発表したのは、4月10日。参院選公示まで100日を切っていた。
山本は「政治家は金のにおいか票のにおいにしか集まらないから」と他の議員の参加は否定し、公示日直前に次々と新たな候補者を打ち出した。
候補者一人一人は決して知名度が高いわけではない。
共通するのは「当事者」であること。現在の社会が抱える課題を体現できる人物、ということにこだわりが置かれていた。重度の障害者、コンビニエンスストアのオーナー経験者、シングルマザーの派遣労働経験者、東京電力の元社員、沖縄の創価学会員。
政治家が代弁する時代は終わったのだと、みずからの経験を街頭で訴える。
「ホームレス、5年間やってました。生活保護をもらえず、おむすび1個が食べたいと書き置きを残して餓死をした人もいます。こんな日本に誰がした!黙ってられるか!」
「きのう、コンビニの仲間の死亡が私に伝えられた。多額の負債を抱えて、急に辞めろと言われて、店追い出された。いいかげん、強い者が人間を部品のように扱うのはやめてくれ」
沖縄の創価学会員は、これまで支持してきたという政党を批判する。
「平和福祉と言っていながら、辺野古の基地建設の問題、全く無視してますよ。どうなってんですか、公明党。平和福祉の党なんでしょう。いますぐ止めてみろよ!」
「あなた」に問いかける
できたばかりの政治団体が、最初の選挙で多くの支持を集めるのは容易ではない。
しかし、選挙戦中盤、れいわ新選組が行った街頭集会はその常識を覆した。
JR品川駅前、足の踏み場もないほどの人で埋め尽くされた。
「れいわ祭」と題した集会では、まだ代表の山本が登場していないないにもかかわらず、登壇者が演説するたび歓声が上がる。
聴衆の数は集会を行うたびに増えていて、会場で、政策が書かれたピンクのうちわを振る様子は、音楽フェスにも似ていた。
なぜここまでの盛り上がりを見せるのか。演説会を何度か取材する中で、集まった人に聞いてみた。
「心の中で、みんなが思っていることを代弁していると思った。今の世の中は幸せではない。世の中を諦める若い人こそ聞いてほしい」(長野県の50代女性)
「政治家はきれいごとを言うが、彼らの演説は本音だと感じた」(神奈川県の男性)
「本人たちからしか聞けない、初めて知る話が多かった」(都内の30代の女性)
上の画像はれいわ新選組のホームページに掲げられている政策だ。
確かに「消費税廃止」や「奨学金チャラ」「公務員を増やす」など斬新なものもあるが、「政府補償での最低賃金1500円への引き上げ」など、似たような政策をほかの野党が主張しているものもある。必ずしも政策そのものが、ずばぬけて高く評価されて支持を集めている、という感じでもない。
だが話を聞いたどの人も、聴衆に問いかけるスタイルの山本の演説にひきつけられるという。
「あなたは生きてる価値があるのか?何かの役にたったんですか?会社の役に、世の中の役に、何かの役に立ってなくちゃ、生きてちゃいけない。そんな空気、蔓延してるじゃないですか。そんなのおかしいでしょ。消えてしまいたい、死にたい、そう思ってしまう世の中のほうが間違ってんですよ」
遠巻きに演説を聞いていた人にも話を聞いてみると、「政策が現実的ではない。理想と現実は違う。政治が安定しないと他の国にも負ける」(会社員の50代男性)と冷ややかな声も聞かれた。
しかしこの日、日が落ちても聴衆は増えるばかりだった。
”大手メディアは流さない”
街頭で話しを聞く中で、多くの人がツイッターやフェイスブックなどのSNSで、知り合いから「演説が送られてきた」と話していたのも特徴的だった。
街頭や集会がはじまると、聴衆がそれぞれ動画を撮影して、「#れいわ新選組」や「#山本太郎」といったハッシュタグをつけてツイッターに掲載する。それを、れいわ新選組の公式ツイッターがリツイートする。
盛り上がるほど大人数が一斉にツイートして、大きな動きが起こっているように感じるのだ。
従来の政党でも、SNSでの拡散を呼びかけていたところもあったが、ここまで同時多発的なツイートを、ユーザーが自発的にしていることが、れいわ新選組の特徴だ。
ただ、候補者たちはネット内の運動だけでは票につながらないと、電話やはがきという従来の選挙の手法も重視していた。
一方で大手メディアで、こうした動きが取り上げられることは少なかった。
選挙運動を報道する際は、政党かどうかが1つの基準となるため、あくまで政治団体でしかなかった「れいわ新選組」の動きは、対象になりにくいのだ。
このため、ネットでの盛り上がりと大手メディアでの報道に差があるように感じる人も少なくなかった。
それを逆手に、山本は「テレビは全然取り上げない」と街頭で呼びかけ、それが、さらにネットでの「拡散」を頑張らなければいけないと、支持者たちの動きを活発化させることにつながったとみられる。
寄付と「特定枠」
選挙運動に資金が必要なことは、どんな政党であっても変わりはない。
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