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・躍進したれいわ・N国、前回から失速の安楽死制度会 「諸派」の明暗分けた理由は……/msnニュース
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2019/07/24 07:01
http://www.msn.com/ja-jp/news/senkyo/%e8%ba%8d%e9%80%b2%e3%81%97%e3%81%9f%e3%82%8c%e3%81%84%e3%82%8f%e3%83%bbn%e5%9b%bd%e3%80%81%e5%89%8d%e5%9b%9e%e3%81%8b%e3%82%89%e5%a4%b1%e9%80%9f%e3%81%ae%e5%ae%89%e6%a5%bd%e6%ad%bb%e5%88%b6%e5%ba%a6%e4%bc%9a-%e3%80%8c%e8%ab%b8%e6%b4%be%e3%80%8d%e3%81%ae%e6%98%8e%e6%9a%97%e5%88%86%e3%81%91%e3%81%9f%e7%90%86%e7%94%b1%e3%81%af%e2%80%a6%e2%80%a6/ar-AAELRQX?ocid=iehp
「自公 改選過半数」「改憲勢力2/3は届かず」といった見出しで勝敗のわかりにくかった今回の参院選。目立ったのが、「政党」と法的には認められていない政治団体「れいわ新選組」や、国会議員がいない「諸派」といったチャレンジャーの議席獲得でした。その得票から戦いぶりを振り返ります。(朝日新聞編集委員・藤田直央)
山本太郎氏、個人で99万票
「諸派」が主要政党に挑んだ、全国が一つの選挙区にあたる参院選比例区(改選数50)。政党名でも、政党に属する個人名でも投票でき、「1議席100万票」が目安と言われます。
4月にできたばかりのれいわ新選組(れいわ)は比例区に9人、東京選挙区に1人を擁立。比例区で得票率4.55%の228万票を集め、2人を当選させました。山本太郎代表の個人名での得票がうち99万票。今回の比例区候補ではダントツで、過去の参院選でも異例の多さです。
「既成政党にガチンコで戦いを挑む」とプロレスのMCのように他候補を紹介したり、「投票に行かない40%の人々が力を合わせれば、国は、社会は、変えられます」と政見放送でスーツ姿でカメラを見すえて訴えたり。俳優もこなすアピール力が全開でした。
しかし山本代表は落選。それは、今回の参院選から始まった制度で、比例区で各党が当選を優先させる候補を指定できる「特定枠」を使い、自分とは別の2人をまず当選させたからです。
その2人は、筋萎縮性側索硬化症(ALS)という難病で全身麻痺になった舩後靖彦さんと、赤ちゃんの頃の事故で重度障害のある木村英子さん。様々な社会問題の「当事者」が連携して訴え、「当事者」を国会に送り込むというれいわの訴えを体現しました。
また、れいわは直近の国政選挙で得票率2%以上という「政党要件」をクリアし、次の衆院選では様々な面で他の主要政党なみに扱われることになります。国民1人年250円にあたる政党交付金が議席数などに応じて配分されたり、比例区への立候補や選挙区での政見放送などでハードルが下がったり……。
れいわを朝日新聞は今回の参院選ですでに主要政党として報じましたが、党名を示さない「諸派」としたメディアもあり、こうした扱いからも抜けだせるでしょう。落選してもれいわを率いる山本代表を引き続き報道で見かけることになりそうです。
れいわは今回の参院選比例区で政党名でも122万票をとり、知名度を上げました。投開票日の翌日未明の記者会見で、山本代表は「衆院選で大きく議席を取りにいく準備をする必要がある。もう始まってます、衆院選は」と語りました。
「結党6年」N国も初議席
NHKから国民を守る党(N国)は参院選比例区で1人、立花孝志代表が当選し、「結党6年」で国会に初めて議席を得ました。得票率1.97%で98万票を獲得し、うち政党名で8割超の84万票を得ました。党名の浸透という目標は果たせたと言えそうです。
政党要件を満たさない団体が参院選で比例区に出る場合は、比例区と都道府県別の選挙区で合わせて候補が10人以上必要です。立候補には供託金が必要なこともあり、今回ほかの「諸派」の候補は10~12人だったのに対し、N国は比例区に4人、選挙区に37人も擁立しました。
この候補者らが政見放送を中心に風変わりな訴え方をしました。「NHKをぶっ壊す」とひたすら繰り返したり、ずっと無言で通したり。私が見たいくつかの政見放送では政策の深みは伝わってきませんでしたが、ユーチューブなどSNSで「やばい!」と騒がれ拡散したことがN国の知名度を上げたようです。
その結果、れいわ同様に得票率2%という政党要件も満たしました。上記の通り比例区では及ばなかったのですが、選挙区では各地で37人のN国候補が積み上げた得票の合計が全国で3%になったのです。
N国の台頭には布石がありました。地方選挙です。立花代表は2015年に千葉県船橋市議に初当選。住民の出入りが激しく投票率が低い大都市圏のベッドタウンなどの自治体を中心に候補を立てる作戦で徐々に地方議員を増やしました。
今年4月の統一地方選で所属の地方議員は39人に拡大。ワンイシュー(単一争点)に絞り、今回の参院選での全国展開につなげました。
立花代表は1議席確定を受けた記者会見で勝利宣言をしつつ、「来た人を全部公認した。ここまでは目立たないといけなかった」と説明。「次の目的は衆院選。N国がらっと変わったなという候補をしっかり選び、(地域ごとの比例区)11ブロックに11人出したい」と述べ、無所属の丸山穂高衆院議員と連携したいという考えも示しました。
一過性で終わらないために
N国と同じワンイシュー型の「諸派」ながら、安楽死制度を考える会(安楽死)は今回の参院選で振るいませんでした。比例区に佐野秀光代表1人、選挙区に9人を擁立して全員落選。比例区では得票率0.54%の23万票にとどまりました。
実は佐野代表は、3年前の前回参院選比例区で議席ゼロながら64万票を集めた「支持政党なし」の代表。今回は「原点に戻った」とし、「今までの政治家がタブー視していた安楽死制度を国会で議論させてほしい」と訴えました。政見放送はふつうで、票は伸びませんでした。
私の住む千葉選挙区の例がわかりやすいかもしれません。
改選数3で6人が立候補した中には、安楽死とN国の候補もいました。安楽死の候補は元船橋市議で、ポスターは候補でなく党名を強調したものでしたが掲示板に貼られ、政見放送は淡々としていました。N国の候補はユーチューバーで、掲示板にポスターはなく、朝日新聞から全候補への政策アンケートに一人だけ期限までに回答せず、政見放送では「N国に絶対に投票しないでください」と語りました。
ともに主要政党の候補らに大きく離され落選でした。それでもN国の候補は約9万票で、最下位の安楽死の候補の倍以上でした。
報道機関が主要政党のようには取り上げず、おカネの面でも不利な「諸派」にとって、参院選比例区で議席をうかがうほどの票を得るにはどうすればいいか。今回のれいわ、N国、安楽死、前回の「支持政党なし」を見ると、党首の突破力なり、政見放送での演出なり、おや?という党名なりで、SNSを通じて無党派層に刺さるインパクトが必要と言えそうです。
ただ、主要政党もSNSでのアピールに今後力を入れるでしょう。そもそも「風」で得た議席は、次の選挙で試練にさらされるのです。
れいわ、N国とも、もう次の衆院選を気にしています。ただ、今回の参院選で議席を得た両党がこれから問われるのは、国会の外で「風」を起こすことよりも、国会での活動を通じ国政政党として成長していく姿を有権者に示せるかどうかでしょう。
・うねる「れいわ」、ぶれない代表 永田町の論理変えるか/朝日デジ
政治部・河合達郎 2019年7月24日14時35分
https://www.asahi.com/articles/ASM7Q5D0ZM7QUTFK011.html?iref=comtop_8_05
取材考記 政治部・河合達郎
このうねりは何だろう。20日夜の東京・新宿。4月に立ち上がったばかり、法的に「政党」とさえ認められていない政治団体「れいわ新選組」による参院選最後の訴えを取材し、その熱量に驚いた。
「さんざん踏みつけられ、もう死にたいと思いながらも、最後のチャンスはないかと思ったときに参院選があった。だから託してくれたんでしょ?」
山本太郎代表が言葉を投げかけるたび、詰めかけた聴衆は熱烈な拍手で応える。ステージに仕立てた大型トラックの荷台の前は身動きが取れないほどごった返し、約50メートル先のデッキですら何層もの人垣ができた。
山本氏の街頭演説を初めて取材したのは昨年9月。東京選挙区を地盤とするはずなのに、なぜか、埼玉県朝霞市の駅前にいた。
いまとなっては、それが新党立…
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