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7月 20, 2019 日々雑感(My impressions daily)
<日本政府が強制徴用判決問題に関連し、要求した第三国仲裁委員会構成に対する韓国側の回答期限が18日で満了しながら韓日関係が再び岐路に立った。日本政府は19日に徴用問題に対する立場を発表するものとみられる。メディアの報道によると、日本政府の立場は昨年10月大法院判決の時のように「外相談話」形式が有力だ。ただ韓国政府消息筋は「可能性は高くないが外相より格の高い菅義偉官房長官の談話が発表されるかもしれず、備えている」と明らかにした。この日、直ちに韓国に対する新たな報復措置が発表される可能性は高くないという見方だが、政府消息筋は「すべての可能性を残してある」と話した。
読売新聞は18日付で「日本政府は期限が切れた19日、徴用工問題をめぐる立場を改めて表明し、韓国側に問題解決を求める構え」としながら「韓国が仲裁に応じない場合、国際司法裁判所(ICJ)への提訴も検討してきた。しかし、韓国には訴えに応じる義務はないため、当面、提訴は見送るとみられる」と伝えた。続いて「元徴用工訴訟の原告側が差し押さえた日本企業の資産が現金化されれば、韓国向けに対抗措置を講じる」と伝えた。外務省関係者は18日、共同通信に対してICJ提訴の時点に関連し、韓国側の出方も見極めながら提訴のタイミングを探るとした。
共同通信は、日本企業の韓国内資産が売却される場合、日本政府が取る「対抗措置」(報復措置)として、駐韓大使の一時帰国や韓国製品に対する関税引き上げなどを取り上げた。日本政府はまた、韓国に対する輸出規制強化は徴用問題に対する対抗措置でなく、「安全保障を目的に輸出管理を適切に実施する上で必要な日本国内の運用の見直し」と主張している。日本政府は24日までに「ホワイト国」排除の方針に関するパプリックコメントの取りまとめ手順を経た後、8月中に関連規定の改正作業を終えるという計画だ。
韓国政府は先月19日に提案したいわゆる「1+1」(日本企業と韓国企業が自発的に参加する基金で被害補償を行う)案を持って日本と対話を始めるという立場に変わりがない。ただ、政府当局者は18日、記者団に対して「我々の合理的な方案を基盤に(解決法を)導出しようということであり、それ(韓国側の提案)に修正の余地が全くないという話はしていない」とした。日本が対話に応じれば修正する意志もあるのかという質問には「対話しながら接点を探るよう努力する」と答えた。
日本が動いた場合、協議過程で一部柔軟性を見せる可能性があることを示唆したという見方がある。だが、日本政府は当面は交渉に応じる可能性がないというのが外交界の大半の意見だ。これに伴い、今月30日から8月3日までタイ・バンコクで開かれる東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)で韓日米3国外相会談が開かれながら米国が仲裁を試みるかどうかが注目される。来週には 米ホワイトハウスのジョン・ボルトン国家安保会議(NSC)補佐官が韓国と日本を相次いで訪問する可能性が提起されている>(以上「中央日報」より引用)
韓国政府は先月19日に提案したいわゆる「1+1」(日本企業と韓国企業が自発的に参加する基金で被害補償を行う)案を持って日本と対話を始めるというが、いかなる韓国政府の提示する譲歩案に乗ってはならない。なぜなら元徴用工問題などの先の大戦以前の日韓問題ははすべて日韓基本条約とその付帯条約ですべて解決済みだからだ。
単なる口約束や取り決めではない。二国間の国際的に正当な手続きに従った有効な条約と認められる基本条約と付帯条約を反故にするなどということがあってはならない。韓国政府はまず自国が国際的な統治ルールら基づいた是正措置を「元徴用工問題」に関して講じるべきだ。
韓国政府は国内問題と外交問題とを識別・認識すら出来ていない。そして安倍自公政権が以前の「慰安婦問題」が完全な捏造であるにも拘らず、「最終合意」などと称する妥協案に乗ってしまった。河野談話と女性基金の創設に匹敵する、痛恨の安倍外交ミスといわざるを得ない。
なぜ慰安婦は売春婦に過ぎず、当時の日本は管理売春を禁じてなかったから兵営の地殻に「慰安所」と称する廓を売春宿の経営者たちが設置して商売を行っただけだ、という事実関係のみを頑なに繰り返し説明しなかったのだろうか。そうすれば彼ら朝鮮人にも戦前戦中の生き残りが何人かいて、真実を言っているのは日本政府か韓国の民間団体か、朝鮮人にも解るはずだ。
そうした基本姿勢を一旦崩すと、日本に抗議すればカネになる、との学習効果から元徴用工は勢いづき、ありもしなかった「強制連行」を言い立てる。事実は徴用工は募集し、それに募集人員以上の多くの朝鮮人が応募して日本へ渡った。それ以外にも日本へ「出稼ぎ」として勝手に渡った若者も大勢いた。
それらが戦後のドサクサで資料が失われたことを良いことにして騒ぎ立てているだけだ。百歩譲って、元徴用工の言い分が真実だとしても、その補償も含めて日韓基本条約とそり付帯条約で解決済みだ。今更騒ぎ立てて、それを韓国の司法が国際条約の上位に君臨する形で判決を下した。まさしく韓国は国家の体をなしていない。
内政問題と外交問題とを仕分ける能力すら韓国民にはないようだ。上記引用した韓国の全国紙中央日報の日本語版論評にも、国内問題と外交問題とが全く仕分けられていない。それでは韓国世論も内外政治が混沌としたウニ状態となって、混乱が大きくなるだけだ。
そして日本が警戒すべきは半導体素材を事実上の禁輸をしたなら、韓国はお得意の日本時価技術者引き抜きで技術を盗もうとする挙に出る、ということを警戒すべきだ。それにより日本の半導体製造技術が韓国に盗まれた過去の苦い経験を繰り返してはならない。
御し難い隣国だが、用心をしてしっかりと戸閉じまりだけはしておくべきだ。決し安易な妥協をしてはならない。原則論を踏み外せばズルズルと日本の国内問題にまで嘴を挟みかねない。毅然とした態度こそが肝要だ。「最終合意」が最終合意にならなかった教訓から安倍自公政権は充分に学んだはずだ。
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