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政治のモヤモヤすくい取る「れいわ新選組」 消費税廃止掲げるが…
https://mainichi.jp/senkyo/articles/20190718/k00/00m/010/157000c
毎日新聞 2019年7月18日 16時00分(最終更新 7月18日 18時30分) 「れいわ新選組」を率いる山本太郎さん=東京都品川区で2019年7月12日 梅雨冷えの参院選も終盤である。メディアもあまり報じないけど、やっぱり気になる。山本太郎さん率いる政治団体「れいわ新選組」である。既存政党が幅を利かす中、報道各社の情勢調査を見ると、孤軍奮闘しているらしい。12日に東京・品川であった演説会を見に行った。【吉井理記/統合デジタル取材センター】 因縁の地・品川 品川、実は史実の新選組に縁がある。 明治維新の端緒となった鳥羽伏見の戦い(1868年)で、薩摩・長州連合軍に敗れた新選組隊士たちが、大坂から海路を逃れ、再起を期すべく上陸したのがここ、品川である。 長州といえば、山本さんが厳しく批判してきた安倍晋三首相の地元。その山本さんが2004年のNHK大河ドラマ「新選組!」で熱演した新選組隊士・原田左之助も、この戦いに参加し、やはり品川に滞在しているのだ。 因縁をかみ締めつつ、幕末の新選組は長州に敗れたが、令和の時代はいかに、というわけでやって来たのが、JR品川駅前の広場である。 「れいわ新選組」の候補者全10人が登場した「れいわ祭」=東京都港区で2019年7月12日 「どうして報じないの?」 早速、人々の声を聞いてみる。 「新選組」や山本さんへの賛辞が多いのは当然として、共通していたのがメディア報道への不満である。 横浜から来た若い女性には「ニュースも新聞も『新選組』を報じませんよね。毎日さんも、政権や大政党に遠慮しているんですか。私たちの『知る権利』にも、しっかり応えてくださいよ」としかられてしまった。 記者もうなだれる 公職選挙法上、「政党」として扱うには「所属国会議員が5人以上いる」または「直近の衆院選または参院選で2%以上の得票があった」ことが条件だ。 選挙には、政党も政治団体もたくさん登場する。すべての団体を等しく報じることは、物理的に不可能だ。それゆえ、多くのメディアが政党の条件を、そのまま「報道する・しない」の基準にしている。だから「新選組」のような団体が報じられない、という現象が生まれる。 一方で、公選法はウソや歪曲(わいきょく)を除き、選挙の報道や評論について、全面的自由を認めてもいるのだ。もはやSNS全盛のご時世、メディアも報道のあり方を考え直す時期なのか、と記者がうなだれていると、午後5時過ぎ、ウワサの主役が登場。京都での街頭演説を終えた山本さん、新幹線を降りたその足で、ステージ代わりに止めたトラックの荷台に飛び乗ってマイクを握った。 「この国、壊れてます」 「子どもの約7人に1人が貧困。完全に壊れてますよ、この国。この厳しい状況を、あなたのせいにされていませんか? あなたの生活が苦しいことを、あなた自身の努力が足りないという話にされていませんか? これだけ多くの方が地盤沈下している世の中は、個人の責任なんかじゃない。国の間違った経済政策や、必要だった施策が打ってこられなかったことの結果じゃないか!」 「好景気はいつまでたっても、あなたのもとにはやって来ない。一部の人だけが勝ち続けるそんな社会に誰がした? 政治がした! その政治を選んだのは誰? この国に生きる人々! 受け皿がないじゃないか? じゃあ、受け皿にさせてください!」 「あなた」の魔力 それにしても、うまい。聞かせる。 漫談調の自民党・麻生太郎財務相、闘士風の立憲民主党・枝野幸男代表も、聞き手を引き込む演説を繰り広げるが、こちらは、短いフレーズをリズムよく聞かせるラップ調の感じ。「あなた」「あなたたち」を繰り返し、問いかけるたびに聴衆が「うんうん」とうなずく。 気付けば、後ろにいた20代とおぼしき女性がハンカチを握り締め、涙を流している。 「ネットで演説動画を見て、実際に生で聞きたくて、仕事を終えて飛んできた。私も生活が苦しいし、過去の悪口じゃなくて、未来の話が聞きたかった。やっと私たちの生活をちゃんと見てくれる人が現れた感じ。ほかの野党? 自分のことばかり考えているような気がして。キライではないんですが」 傍らにいた高齢男性もうなずく。「与党も野党も、どんなきれいごと言っても保身に思える。『原発ゼロ』を言っておきながら、電力会社の労働組合に遠慮して、原発を認めたり。本当に『国を変える』という気概を感じないよ。山本太郎さん? 野党らしい野党になってほしいね」 熱気に感じる「危うさ」 安倍政権はもちろん、これまでの野党にも政治にもモヤモヤ。そんな不満を「新選組」がすくい取っているようにも見える。熱気に水を差すつもりはないが、「新選組」が掲げる公約に、記者はちょっとモヤモヤしていた。 例えば消費税廃止。実現すれば記者も大喜びだが、先進各国は消費税を導入し、財政と福祉のバランスを取ってきた歴史がある。これに反して、消費税をなくし、その代わりに大企業や富裕層への課税強化などで「50兆円以上は税金ですぐに創れます」(政策チラシ)とのことだが、学説的な裏付けはあるのだろうか。普通に考えたら、お金持ちも大企業も、逃げ出すんじゃないかなあ。 2年前の衆院選で、既存の野党を支持した人の一部が、手のひらを返したように野党を批判し、「新選組」支持を公言する姿にも危うさを覚える。その時々で野党を「使い捨て」にするのではなく、不満があっても「野党を育てる」意識が必要だと思うが……。 創価学会の「三色旗」も翻った「れいわ祭」=東京都港区で2019年7月12日 創価学会員も応援 おや、三色旗? 会場の一角で、公明党の支持母体・創価学会の旗が風に踊っているではないか。何人もの学会員が山本さんの演説に耳をすましている。そのうちの一人、住友ヒサ子さん(67)は怒っていた。 「『新選組』から立候補した学会員の候補者の応援で来たんです。私も安倍政権の解釈改憲に賛成した公明党は『おかしい』と思って。創価学会の集まりでも言ったんですが、地域の責任者から『そういう意見を言うのなら来ないでほしい』と言われて……。意見を言う自由も認めないなんて、おかしいでしょ。それを正したいから『新選組』を応援するんです」 しばらく足を止めて聴き入っていたスーツ姿の中年男性は自民党支持。「まあ政治の安定が何よりだからね。安倍さんが好き、というわけじゃないんですが。山本さん? なかなか良いこと言うね。ああいう政治家、確かに自民党にはいないなあ……」 政治に「ときめき」を 3時間の演説会が終わり、山本さんがマイクを置いたのは午後8時前。額に汗を光らせる山本さんに聞いてみた。 「人気? さあ、どうでしょう。でも来てくれた人に言われました。『久しぶりに政治にときめきました』って。これはうれしいですね」 毎日新聞の情勢調査では、「新選組」は比例で1〜2議席の獲得が見込まれる。令和の新選組、永田町に討ち入ることはできるのだろうか。 れいわ新選組 「れいわ祭」 品川駅港南口
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