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政権与党は執行猶予、野党には資格なし/政界地獄耳
https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201907170000135.html
2019年7月17日9時46分 日刊スポーツ
★参院選挙終盤、首相・安倍晋三は憲法改正の必要性を街頭演説で強く訴える。ことに9条への自衛隊明記を必要とし、議論に参加してこない野党への攻撃を欠かさない。無論、国民の方が冷静で、憲法学者で首都大学東京大学院教授・木村草太が指摘する「自衛隊は行政組織の一端だから憲法には書かれない。消防庁と同じでわざわざ『消防隊は合憲』とは書かない。首相が自衛隊の指揮権を持つのも自衛隊が行政組織の1つだから」という説明の方が合理性があると理解している。それで野党も乗ってこない。 ★何度かの国政選挙で、国民は安倍自民党を勝たせてきた。その勝因は主に経済や景気だったと思うが、今やアベノミクスは批判の材料にこそなれ、いい話には使われない。街頭でこの6年間の良いことや良い数字は何度も繰り返すが、当然、マイナス材料は首相の口からは出ない。だが既に賢明な国民は知っている。悪い情報や良くない材料もたくさんあるし、すべてが安倍内閣でいいとは思っていない。それなのに安倍政権への評価が高いのか。 ★首相は民主党政権の悪夢だという。しかし、10年前の政権の失敗など驚きはしない。その前は麻生政権ではないか。この6年半の成績表も政権が思っているほど高くはない。内閣支持率や選挙の結果は、白紙委任状ではない。選挙の結果は答えではないのだ。少しの執行猶予を与えられた与党が当面の政治を任されたにすぎない。すべてを託してなどいない。同時に、野党にはその資格もないと国民は考えているのではないか。野党が攻めあぐねている中、れいわ新選組が堅調だという。だが、諸派扱いでメディアでは扱われない。社民党が既存政党扱いならば加えてもいいのではないかと思うが、その分ネットでは勢いがある。野党への期待転じて批判票はれいわに流れるかも知れないが、有権者の絶妙な判断を侮ってはいけない。(K)※敬称略 |
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