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7月 16, 2019 日々雑感(My impressions daily)
「悪夢の民主党時代」に戻してはならない、というのが安倍氏の「キメゼリフ」だ。彼は就職率が「民主党政権時代は低かった」などと、いかにも民主党政権の「悪政」が原因であるかのように「印象操作」する。
しかし実際は2008年9月に米国の投資銀行であるリーマン・ブラザーズ・ホールディングが経営破綻して連鎖的な金融危機が世界を襲ったことに由来している。まさに民主党政権が誕生したのはその翌年、2009年のことでリーマンショック禍の最中だったことを忘れてはならない。むしろ民主党政権は他国と比べてリーマンショックの影響を最小限で乗り切った、と褒めるべきではないか。
「印象操作」と「すり替え」は安倍氏の得意技だ。就職率が良くなった、と安倍氏は安倍亡国政権の 六年有余を自画自賛するが、国民は貧困化し格差が拡大していることこそが安倍亡国政権の実態だ。
「イザナギ景気」超えなどと「印象操作」したが、平均成長率が1%に満たない安倍治世は世界GDPの平均成長率3.3%から眺めれば、衰退の一途を辿っていることになる、というのは真実だ。そして労働者賃金が安倍治世下で15万円減少したというのは「国内比較」であって、ドル換算すれば「円安」からもっと大きな落ち込みになる。むしろドル換算で日本経済や労働者賃金を検証する方がグローバル化した労働賃金比較では正しいというべきだ。
安倍氏は嘘つきだ。これほど不誠実な政治家は前代未聞だ。失業率が低いから若者たちは安定した暮らしを送り、安心して結婚して子供を産んでいるのか。まさしく逆の事態が進行しているのはなぜだろうか。
就職担当の高校教師たちと話をすると「就職の質が悪すぎる」と嘆く。飲食店の店員やコンビニの店員を悪くいうのではないが、そうした「職」で婚姻相手を見つけて結婚を申し込めるのか、とため息を吐く。かつてのように製造業の正社員として安定的な雇用の場は「海外移転」して地方から失われて久しい。それが地方の衰退に拍車をかける。
かつては地方銀行も就職の花形だった。しかし銀行ですら半数近くが非正規・派遣社員だ。日銀の異次元金融緩和のマイナス金利で地銀は体力を奪われ存続の危機を迎えている。
ますます地方経済は陥没の一途だ。そうした状況で、どうやって日本経済の底上げが出来るのだろうか。どうやって日本の人口問題が解決できるというのだろうか。まずはUターン投資減税が必要だと、このブログで訴え続けてきた。
安定的な製造業の雇用の場が確保されなければ、すべては始まらない。リーマンショックを忘れて「悪夢の民主党政権時代」と批判するのは、安倍氏も野党議員となって「寿司友」たちを引き連れて豪遊できなかったから「悪夢の時代」なのだろう。かれの時代認識はその程度でしかない。大嘘つきの安倍政権を確実に今度の選挙でマッタを掛けなければならない。
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