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7月 14, 2019 日々雑感(My impressions daily)
安倍氏が街頭演説で「民主党時代の「コンクリートから人へ」の政策により国土は税癪になり災害列島になった」と「悪夢の民主党時代」を批判したという。まったく資料に基づかない大嘘を平気で並べ立て、全く恥じない人物だ。
公共事業が縮小されたのは「構造改革」路線を政策とした小泉政権からだ。それまで14兆円前後あった公共事業予算を7兆円以下に半減させた。それにより日本全国の防災投資も格段の減額となった。
そうした中で「コンクリートから人へ」という民主党のスローガンが出たのは、ダム建設が当初予算の三倍五倍に膨れ上がるのが「常識」となっている、建設族のシロアリ行政を一掃するためだった。そのやり玉に挙がったのが「八ッ場ダム」だった。建設から四半世紀も超え、予算も当初の10倍を超えるという有様に、民主党政権が一石を投じた。
安倍内閣で安倍氏は「国土強靭化」と称しているが、公共事業は依然として7兆円未満で推移している。彼は積極財政を訴えて総理大臣に成ったが、国土強靭化は掛け声倒れとなり、強靭化は遅々として進んでいない。そのため安倍自公政権の治世下で毎年のように豪雨災害で国民が被災し亡くなっているではないか。
今年になって、やっと国土強靭化の古証文を持ち出して「実行する」と息巻いているが、財務省広報機関に堕しているマスメディアが「財源は~、」と一向に聞こうとしない。なぜだろうか。そこまで「寿司友」病は進行しているのだろうか。
広島県の土砂災害は明らかに「人災」だった。それは必要な砂防堰堤を設置していれば防げた災害だった。その対応に設置した砂防堰堤が「設計不良」で想定していた数倍の土砂が押し寄せ、完成したばかりの砂防堰堤を飛び越えて住宅街に雪崩れ込んだ。行政の失態と批判すべきだが、マスメディアは決してそうした指摘をしようとしなかった。腐り切ったマスメディアだ。
政府与党はこうした災害の実態を子細に検証したうえで、公共事業予算を配分しているのだろうか。安倍氏の選挙地盤に走るのは車よりもイノシシの方が多い、と酷評されている山陰高速道路が大した批判もなく建設されている。
現在は部分的な完成だからタダで走行できるが、全線完成し有料となったらどれほどの車が走るだろうか。こうした「安倍道路」の実態をなぜマスメディアは報道しないのだろうか。
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