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自民「冊子」に酷似 野党新人“中傷ビラ”激戦区乱舞の異様
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/258193
2019/07/13 日刊ゲンダイ いったい誰が…(C)日刊ゲンダイ 今回の参院選は、特に1人区で中傷ビラが乱舞している。ターゲットは野党統一の新人候補。たとえば福島選挙区では、野党統一の新人候補の水野さちこを誹謗するビラがバラまかれた。 「『政策なし!実績なし!』『実績のない人に一日も早い福島県の復興はまかせられません!』と記されていました。ご丁寧にも候補本人のイラスト入りで『天才バカボン』のようにホッペに渦巻き。髪は乱れ、ベロを出すなど、いかにもマヌケ顔。悪意に満ちています」(水野陣営関係者) 大分選挙区でも連合推薦の新人候補、安達澄の経験不足をコキおろすビラが県内全域に投げ込まれた。こちらも候補をおちょくるイラスト入り。ボロボロのヨロイ姿の安達が描かれていた。 いずれも差出人は不明だが、福島と大分は共に自民党本部が「激戦区」に指定。大量のビラの印刷費だってバカにならない。 少なくとも自民候補を勝たせたい何者かが莫大なカネを費やして配布したに違いない。 その手口は自民党本部が選挙直前、所属議員に配布した「フェイク情報が蝕むニッポン トンデモ野党とメディアの非常識」なる冊子とソックリ。野党への誹謗・中傷と安倍首相礼賛に終始した冊子には、だらしなくヨダレを垂らす立憲民主の枝野代表など野党幹部をバカにしたイラストが添えられていた。 「とにかく手段を選ばぬ現政権を象徴しているかのようです。首相自身、街頭演説で『民主党の枝野さん』と呼ぶ言い間違いをわざと繰り返し、立憲民主が反発すると『怒るのなら名前をコロコロ変えないでもらいたい』と逆ギレ。率先して、野党の誹謗・中傷に精を出すありさまです。『安倍1強』とも言われるほど盤石ならば“横綱相撲”が当然なのに、それができない狭量さにはアキれます。何が何でも悲願の改憲発議に必要な与党3分の2議席を維持したくて死にもの狂いなのでしょう」(政治評論家・本澤二郎氏) あまりにも異様な選挙戦だ。
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