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東京選挙区の野原ヨシマサ候補(左)と並ぶ山本氏(2019.7.7中目黒駅前で筆者撮影)
「れいわ新選組」の山本太郎代表(44)は7日、同党が参院選比例代表の特定枠に2人の障害者を充てた理由について「あなたが切り捨てられない社会を担保するため」と述べ、高齢化社会を迎え「命の選別」が始まることへの抗議であることを明かした。自身の当選を厳しくすることで、市民による政党をつくりたい思惑もある。
同党は、自民党が合区への対応策として選挙区の消える現職を優先的に当選するよう設けた特定枠を使い、筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者の舩後靖彦(ふなご・やすひこ)氏(61)と脳性まひの重度障害者、木村英子氏(54)を擁立した。山本氏の当選は最多得票でもこの2人の後で、300万票以上が必要になる。
東京・東急中目黒駅前で開いた街頭演説で、山本氏は「今の日本に足りないのは愛と金」と断言した。緊縮財政と消費税の導入・引き上げが20年以上のデフレをもたらしているとして大胆な公共投資の必要性を訴えた後、特定枠の使用に言及した。
「障害者を利用してるんじゃないかと言われるかもしれない。上等だ。障害者を利用してでも障害者施策を変えるためだ。日本は五輪の開催国としてパラリンピックを利用するときだけは美しく描く。でも、実際にこの国はバリアフリーか。障害者の方から言わせると、バリアの中に居続けている」と倒錯した実態を糾弾した。
舩後氏は体が全く動かず、呼吸器を付け、食べ物も胃ろうによりながら、他のALS患者の相談に応じたり、ギター演奏や執筆など活発な精神活動を展開する。山本氏はこのことに触れ、「生産性で物事を語るのが今の時流。それが加速すれば、人間の命を選別する社会に移行していくと危惧する」と提起した。
さらに「高齢者は長生きさせる必要ない、世の中の役に立たない人間は生きている価値がないという議論が起きてきたとき、選別される命の中にあなたが入る可能性はないか」と聴衆に向けた。
「(彼らは)寝たきりの人生でも豊かに生きることを実践されている私たちの先輩、フロントランナー。その人たちの知見を国会に入れることが高齢化社会の日本を支えていくことになる」と訴えた。
「全身まひ、寝たきり、重度障害、24時間介護。こんな状態でも人間の尊厳を失わずに生きていける社会というのは、決してあなたが切り捨てられない社会ということ。それを担保しないか」と述べ、障害者施策の充実が人生を前向きにすることを強調した。
山本氏は、「そのためにも先に上がって(当選して)もらう必要がある。その後です、私たちが受かるのは。力を貸してください。10人全員受からせてほしい」と呼び掛けた。
一方、同日夜、東京・JR赤羽駅前で行った演説で、特定枠を使うもう一つの理由として、「市民の皆さんの力で政党をつくりたいから」と補足した。国会議員として見た6年間を振り返り、「世の中が壊れる速度がこれだけ加速したなら、仲間を選挙で増やさなければと思った」と吐露した。
国会議員は会派に入らなければ、議会活動が制限され、委員会で質問することもできない。「がちんこで勝負」するには、既存の与野党に頼らない独自の団体を組織する以外ない事情も背景にある。
駅前を埋め尽くした聴衆(2019.7.7中目黒駅前で筆者撮影)
「れいわ新選組」の同志を紹介する山本氏(2019.7.7赤羽駅前で筆者撮影)
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