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地元・秋田で演説した菅官房長官、イージス・アショア配備にはまったく触れず/msnニュース
ハーバービジネスオンライン
2019/07/01 08:32
http://www.msn.com/ja-jp/news/national/%e5%9c%b0%e5%85%83%e3%83%bb%e7%a7%8b%e7%94%b0%e3%81%a7%e6%bc%94%e8%aa%ac%e3%81%97%e3%81%9f%e8%8f%85%e5%ae%98%e6%88%bf%e9%95%b7%e5%ae%98%e3%80%81%e3%82%a4%e3%83%bc%e3%82%b8%e3%82%b9%e3%83%bb%e3%82%a2%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%82%a2%e9%85%8d%e5%82%99%e3%81%ab%e3%81%af%e3%81%be%e3%81%a3%e3%81%9f%e3%81%8f%e8%a7%a6%e3%82%8c%e3%81%9a/ar-AADFo6L?ocid=iehp
イージス・アショアが配備される予定の、参院選秋田選挙区(改選数1)。この選挙区の応援のために現地入りした菅義偉官房長官は6月16日、生まれ故郷の秋田県湯沢市で講演と視察を行った。その後、秋田市内で開かれた中泉松司・参院議員(現職候補)の総決起集会に出席し、約22分間の応援演説をした。
「アベノミクスで地価が上昇」と誇るも、配備予定地の地価は下落
講演の中で、菅官房長官は自身が導入に尽力した「ふるさと納税」による地方の活性化と、アベノミクスの成果を強調した。安倍政権が経済の好循環を作り出すために取り組んでいるのが「地方創生」で、その二大柱として「インバウンド(訪日外国人)と農業改革を切り札として取り組んでいる」と語ったのだ。
インバウンドについては「836万人だったのが昨年は3119万人」と3倍増以上になり、農産品の輸出も「4500億円から去年は9000億円」に倍増した、という数字を紹介した。そして「地方に効果が波及しつつあり、それは地価上昇に現れている」とも指摘した。
「地方の地価は25年間ずっと下落していました。人口が減少して『もう上昇することはないだろう』と言われていましたが、今年27年ぶりに地価が上昇しました。これはやはり、インバウンドの(増加の)影響が大きかったと思います。どこに行ってもホテルが足りない状況でありますから」
しかし「アベノミクスの波及効果で地価上昇」と菅氏がその成果を誇る一方で、イージス・アショア配備候補地となった秋田市新屋地区では、地価が下落を始めていた。
「転出を希望する住民が相次ぎ、子供から『新居は他のところに建てる』と言われた親もいます。街が壊れつつあるのです」(新屋地区の配備反対住民)
野党の安保政策を批判し、イージス・アショアには触れず
秋田での応援演説で菅氏は、安全保障について少しだけ触れた。
「安全保障もそうです。国民の皆様の安全を守るのが、私ども政治の役割です。いま野党は『全国で(参院選)一人区は全部野党共闘で戦っていく』と言っています。『安全保障をどうするのでしょう』と一度聞いてみたいです。
だって共産党は、日米安保条約破棄、自衛隊は解散ですから。それはちゃんと党でうたっています。そうした人たちに日本を任すことができるのでしょうか。できるわけがないのです。こうしたことも皆さんに理解をしていただきたいと思います」
菅氏は安保政策についての野党批判はしたが、政府与党(安倍自公政権)が進める「イージス・アショアの配備計画」は徹底的にスルーした。
米軍基地があるハワイ防衛前線基地となるイージス・アショアは当然、有事の際には先制攻撃対象となる。トランプ大統領が10分前に攻撃中止命令を出したイラン攻撃でも、レーダー基地が対象になったのと同じだ。
しかし菅氏は「国民の安全を守るのが政治の役割」と言いながら、有事の際に攻撃対象となる恐れがある秋田へのイージス・アショア配備についての説明責任を果たさなかった。
「なぜイージス・アショアに触れなかったのですか」菅官房長官を直撃
応援演説を終えて、県知事や地元国会議員が菅氏に要望書を手渡す様子の頭撮りが許された。その一室で、筆者は菅氏に問いかけた。
「菅さん、イージス・アショアについて一言お願いします。故郷が攻撃対象になるのではありませんか。(演説では)なぜ触れなかったのですか」
しかし菅氏はやや引きつった笑顔を浮かべたものの無回答。質問を続けようとした筆者は即座に、スタッフに室外へと追い出された。
廊下では、菅氏が受け取った要望書が報道関係者に配布されていた。中身を見ると、イージス・アショアに関する記述は1行もない。
要望書を受け取り、写真撮影を終えた菅氏は、知事や国会議員らとの懇談会(非公開)にも出席した。途中、廊下に菅氏が出てきたところを再直撃して同じ質問を投げかけたが、やはり無言のまま。エレベーターに乗り込んで行った。
「誰の目線で進めようとしているのか」と野党候補は批判
そんな与党が支援する中泉松司参院議員(候補)と秋田選挙区で一騎打ちをするのは、野党統一候補の寺田静氏。夫は地元名門の政治家一家に生まれた寺田学衆院議員で、義父は寺田典城・元県知事だ。イージス・アショア配備に反対する寺田静氏は、6月16日の秋田県美郷町の集会でこう訴えた。
「私は、国の視点に立った国会議員を目指しているのではありません。国から決まったことを伝達するのであれば、テレビやニュースや新聞だけで十分。私は地域のどういう声があるのかを伝えていくことが、地域から選出された国会議員の役割であろうと思っています。
防衛省とアメリカの話だけを聞いて『必要なのだ』と言って、(イージス・アショアを)秋田に押しつけようとしている。秋田市の新屋地区というのは、ほんの数百メートルで目の前に住宅、学校、福祉施設もあります。当然、地域の皆様から大きな不安の声が上がっています。
しかし、それにまったく寄り添う姿勢を見せずに100ページもある資料を出してきて『必要なのです。新屋が一番いい場所なのです』と言ってくる。しかも資料はズサンな間違いだらけ。
誰の目線で進めようとしているのか、非常に疑問を抱いています。私は一人の生活者として、そして私の子供を含めてここで何十年も生きていく子供たちのために、きちんと考えて物を言っていかなければいけないと思っています」
同じ秋田県民の苦しむ声に、一丸となって寄り添うべきだ
続いて「(静氏の)運転手をしている」という、夫の寺田学氏もこう訴えた。
「あんなズサンな調査報告書を出されたということは、『秋田は軽く見られた』と思います。こんな資料を出しておきながら、政府・与党は『イージス・アショア整備推進本部』を新しく作って、いまだに『新屋が適地だ』と言い続けている。白紙撤回どころか、まだ進めようとしている。
秋田県民が(新屋地区住民に)寄り添わなかったら誰が寄り添うのか。同じ県民の秋田市新屋の方々が『何とか我々の苦しさを知ってほしい』と声を出してきた。
国や与党は寄り添ってくれないが、金足(農業高校)フィーバーで秋田県が一丸になれた時と同じように、一部の地域の方々の『これだけ苦しい思いをしている。助けてくれ』という声に、秋田県民は全員で寄り添うべきだと思います。
『国にこうやって押しつけられている時に、どうやって我々は団結して同じ県民のそばに立てるのか』が問われていると思います」
イージス・アショア配備についてまったく触れようとしない与党側の姿勢に対して、秋田県民はどのような判断を下すのか。注目選挙区の一つとなる可能性が高い秋田選挙区から目が離せない。
<取材・文・撮影/横田一>
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