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東京五輪チケット、全国会議員への“異例の通達”の存在が明らかに
https://biz-journal.jp/2019/06/post_28489.html
2019.06.23 文=神澤志万/国会議員秘書 Business Journal
東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長の森喜朗氏(写真:AP/アフロ)
国会議員秘書歴20年以上の神澤志万です。
6月20日、2020東京オリンピック・パラリンピックの日本国内向けチケットの抽選結果が発表されましたね。応募用IDの取得にさえ時間がかかるような大人気の状態でしたが、みなさんは応募されましたか?
よく「こういうチケットには国会議員の優先枠ってあるんでしょ?」と聞かれるのですが、そのようなものはありません。でも、「国会議員は特別枠で優先的に買える」「五輪議連(2020年東京オリンピック・パラリンピック大会推進議員連盟)の議員には特別枠の枚数が多い」といった噂が流れているんですね。
五輪議連の会長は麻生太郎副総理、名誉顧問は森喜朗元首相、幹事長は遠藤利明元文部科学大臣、事務局長は馳浩元文科相が就任しています、顧問の議員は10人以上いて、野党の首相経験者も含め、大臣経験者の重鎮たちが名前を連ねています。そして、実務は幹事長の遠藤議員の事務所と事務局長の馳議員の事務所が担当しています。
その2つの事務所に、多くの国会議員事務所から「チケット確保のお願い」が殺到したことから、遠藤幹事長名で異例の「連絡」が全議員事務所あてに送られたことが明らかになりました。以下は、その一部を抜粋したものです。
「既に報道等もなされていますとおり、衆・参の両議長に対し、森喜朗会長からチケットについてご相談したところ、両院からは、多くの国民の皆さんがチケットがとれない中で、国会議員だけの特別の配慮をいただくことについては辞退申し上げる旨のご回答があったとのことです。このため、誘致や開催準備にご尽力いただいている皆様には大変恐縮ながら、チケット購入については一般抽選販売にご応募をいただく必要があります」
議員事務所が、特権的にチケットをもらうのは当然だと思っていた証拠ですよね。こんな当たり前のことをあらためて全国会議員に示さなければならないとは、情けない話です。
もちろん、私たち秘書も一般枠から応募を試みましたが、なぜかID登録画面に進めません。実は、国会のインターネットのセキュリティ対策が厳しいせいで、危険ではない応募サイトも「不正」と見なされていたんです。同僚に教えてもらい、あわてて私用のスマホから登録しました。
「いくら不正アクセス防止策といっても、IDの登録もできないんじゃ意味ないし!」と秘書たちは叫んだのでした(心の中で)。
さて、みなさんの結果はいかがでしたか? 選挙に限らず、落選の通知はとても悔しいものです。神澤の周囲にはチケットの当選者は誰もいません。もしかしたら教えてくれないだけかもしれませんが(笑)、想像を絶する倍率だったのでしょうね。
チケットは取れなくても、せっかく日本で開催されるオリンピック・パラリンピックなのですから、せめてなんらかのかたちで協力して、実際に観戦して応援したいものです。
■党首討論、安倍首相の行動に怒号飛び交う
6月19日、国会で「クエスチョンタイム」と呼ばれる党首討論が1年ぶりに開催されました。たったの1時間ですが、安倍晋三首相と野党の代表たちが討論できる貴重な時間です。NHKでも中継されて、注目が集まりましたね。
会派の人数が多い順に質問できるので、立憲民主党の枝野幸男代表から始まりました。そして、ただでさえ時間がないのに、国民民主党の玉木雄一郎代表の持ち時間の中で、安倍首相が「立憲民主党の枝野さんへの答弁に不十分な部分があった」と説明を始めようとし、玉木代表をはじめ応援議員たちが猛抗議する一幕がありました。
委員室は怒号で首相の発言内容が聞き取れなかったほどです。国民民主党の持ち時間内なのに、なぜか安倍首相が何度も立憲民主党の名前を出したのですから、あまりにも国民民主党が「お気の毒」と思いました。
6月に入って行われた各紙の世論調査の結果を見ても、国民民主党は支持率が1%未満と苦戦しています。とはいえ、これは永田町の人間からすると不思議なんですよね。国民民主党は衆参合わせて議員が63名もいますし、ベテラン議員も多いです。それなのに、支持率では衆参で23名の日本維新の会に何倍もの差をつけられてしまっています。
元は仲間だった立憲民主党のほうが、よっぽど支持率があるのです。だからこそ、クエスチョンタイムで少しでも存在感を出したかったはずなのですが、うまくいかなかったように感じました。早く旧民主党同士で仲直りして、ひとつに戻ったほうがいいと思います。
さて、このクエスチョンタイムは衆参ダブル選挙になるかならないかの重要な判断基準になるといわれており、衆議院の予定候補者たちも地方から来て行方を見守っていました。報道では「ダブルはないよ」ということになっていますが、解散は首相の専権事項なので本当に予測不能です。
クエスチョンタイム終了後、麻生財務大臣と重鎮議員が談笑されていました。かねて麻生大臣は衆参ダブル選を2回経験していることを自慢していますが、そんなことより金融庁の「老後資金2000万円」問題でのご自身の不信任案決議案を心配したらいいのに、と思いましたけどね。
麻生大臣に対しては、衆議院で不信任決議案、参議院で問責決議案が提出されましたが、いずれも否決されました。野党の討論を聞いていると、麻生大臣に非があるのは明らかで、もっともだと思うことばかりでした。
「今の野党は一枚岩になれないので、内閣不信任決議案は出せないのではないか」と思っていましたが、週明けにも衆議院に提出される見通しのようです。参議院では6月21日に安倍首相への問責決議案が提出されていますが、解散がなさそうだからといって不信任案を出すなんて本末転倒です。本会議も無駄に長くなり、職員も秘書も残業必至で予定をキャンセルせざるを得ません。野党は言っていることとやっていることが矛盾だらけなのです。
ところで、「内閣不信任決議案」と「問責決議案」の違いはなんでしょうか。内閣不信任決議案は、国会が内閣の権力の乱用を防ぐために憲法で規定したものです。衆議院が「行政を任せるのにふさわしくない」と判断した内閣に対して決議することができます。院の構成に関する案件を除いて最優先で審議するのが慣例で、可決されると内閣は10日以内に衆議院を解散するか、総辞職しなければなりません。
今回、内閣不信任決議案が提出されても可決されることはないでしょうが、安倍首相に解散権を行使する口実を与えることになってしまいます。一方、参議院には首相や閣僚の政治責任を問う問責決議があります。こちらは憲法に規定がなく、可決しても不信任決議のような法的な拘束力はないため、どうしても「参議院は衆議院のカーボンコピー」といわれ、「参議院不要論」につながってしまうのです。
ただ、野党は問責決議を受けた首相や閣僚が出席する国会審議を拒否するため、国会運営が立ち行かなくなるので、来週の閉会を前にどんな雲行きになるのか注目です。
ちなみに、地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」配備計画で防衛省の調査ミスが発覚したことで、岩屋毅防衛大臣に不信任決議案が出されると見られていましたが、6月18日に山形県沖地震が発生したことで見送られましたね。被災されたみなさまには、この場を借りてお見舞い申し上げます。
■鈴木宗男、維新から参院選出馬の裏事情
参議院議員選挙は7月21日の投開票が予定されています。国会女子たちは、今から日焼け対策に余念がありません。
前回、新党大地の鈴木宗男代表の出馬について触れたこともあって、「維新から出るの?」というお問い合わせもいただきました。6月21日の昼、議員会館内で維新の記者会見が行われ、鈴木代表の参院選全国比例区での公認が正式に発表されました。会見場には、入りきらないほどのマスコミが押し寄せていたそうです。維新の目玉候補になるので、楽しみですね。神澤は1年近く前から維新からの出馬を予想していたので、「その通りになったでしょ」と自慢したいところです。
鈴木代表を維新に導いた下地幹郎議員は、自民党時代に「ムネムネ会」で鈴木代表にお世話になった経緯があり、今でも親しくしているようです。その下地議員から維新の政策などの話を聞いていたので、「共感できる」と最終的に判断したんでしょうね。
でも、維新の内部には鈴木代表の立候補に反発もあるそうで、今後はそれがどうなるかですね。実は、鈴木代表が維新の参議院議員になったら、自民党との合同会派発足を目指すといわれているんです。そうなると、「自民・公明・維新の連立会派」発足の可能性も出てきますが、大阪府内は全選挙区で維新と自民・公明の議員が対立しています。そもそも、大阪での維新人気は府民の「自民嫌い」が根っこにありますから、連立はかなり厳しいでしょう。
それに、維新としては、前回の2016年の参院選でおおさか維新の会(現・日本維新の会)に入党して当選したのに、17年に離党届けを出して除名処分になった渡辺喜美議員のような例は出したくないでしょうからね。まぁ、渡辺議員も自民党を出てから党を渡り歩いている印象がありますが、維新には徳川幕府時代の「外様」や「譜代」のような差別があるとも聞いています。
大阪以外の出身で維新の政治塾出身でもない議員のことは「外様」扱いで、職員たちはかなりの「上から目線」でいばっているそうです。そんな体質も渡辺議員の離党の理由のひとつでもあると思います。そもそも神澤の印象では、維新の職員は経験が浅い人が多く、だから議員に対していばってしまうのかもしれませんね。
6月28、29日に大阪で行われるG20サミット(20か国・地域首脳会合)についても、維新は誘致にとても尽力したのに、維新の職員が運営にかかわれていないのは、スタッフの能力不足が原因ではないかといわれているほどです。
6月10日には差別発言を繰り返した元フジテレビアナウンサーの長谷川豊氏に公認を辞退させましたが、「まずは党内の差別をなくすべきでは?」と冷ややかな視線を送る自民党秘書も多いです。こんな状態でうまくいくわけはないですよね。
■閉会後に行われる“プロレス”とは?
今国会は6月26日に閉会します。閉会後には、8月30日の馳元文科相のプロレスリングマスターズ参戦も公表されますよ。とても楽しみです。文科省の職員たちには、かなり前から話が伝わっていて、チケットを確保して「プロレスラー・馳浩」を応援に行く準備をしているそうです。
「馳選手」はトレーニングのメニューも激しくなってきているそうで、体の準備は万端です。日焼けもばっちりでした。筋肉がついて体が大きくなったのか、スーツは昔のものを着ているようです。ちょっとデザインが古いから、すぐにわかりました(笑)。試合内容は期待できると思います。ぜひがんばってほしいです。
(文=神澤志万/国会議員秘書)
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