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安倍1強は自民党から言論の自由さえ奪った 令和でも止まらない 日本の劣化
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/256775
2019/06/23 日刊ゲンダイ 「麻生さん、バカなことを」と言えない(C)日刊ゲンダイ 「麻生さん、なんてバカなことを……」 雑談中、自民党の中堅議員で社会保障の専門家が呟いた。「それをはっきり言えばいいだろ」と言うと、その某議員、こう答えた。 「いやー、言えないよ。そんなこと言ったら大変な目に遭うから」 「年金2000万円赤字」問題で、安倍政権も自民党も大慌て。「100年安心」は制度自体のことで、受給者の「安心」ではなかったことがバレたわけだから、国民が怒るのも無理はない。問題を“炎上”させているのは麻生財務相の一連の言動だ。初めは金融審議会・ワーキンググループの報告書を読んでもいないのに評価したかと思えば、批判が高まると「受け取らない」と言いだし、自身が年金をもらっているかも知らないと言い放つ。一方の自民党も意味不明の「強く抗議する」とかなんとか。 不思議なのは、自民党内から、あまりにも拙劣な一連の対応に対し疑問や批判の声がほとんど聞こえてこないことだ。前述の中堅議員のように陰で批判している者は少なくないらしい。だが、そうした声がほとんど外に出てこない。「大変な目に遭う」からだ。今の自民党は「安倍1強」下で、言論の自由すらなくなりつつあるのかもしれない。 「安倍1強」以前の自民党は、常に党内で活発な議論が展開されていた。時の政権に対し、批判や反対意見が出るのは当たり前。でも今は石破元幹事長ら、ほんの一握りが時折、声を上げるだけで、あとの連中はまるでおとなしい「羊の群れ」である。 「三角大福」時代を頂点とする派閥全盛時代、派閥は「カネと選挙とポスト」を与える代わりに、メンバーは派閥の意向に絶対服従。親分が「カラスは白い」と言えば、「白い」と言わなければならない世界だった。でもその分、派閥間での総裁の座を巡る激しい抗争、政策を巡る論争が展開されていた。それがある意味、自民党という政党を活性化させ、政権運営にバランス感覚をもたらしていたのではないか。だが今は「安倍1強」である。ある意味で、自民党全体が「安倍派」になってしまった。抗争も論争もない組織が劣化しないはずがない。 歴代自民党政権で、時の総裁(総理)の名前を付けて「〇〇1強」と呼ばれた例は過去にない。ではなぜ、安倍政権だけがそう呼ばれるほどの存在になったのか。何より大きいのは劣化した議員たちによる無気力な従属意識の充満ではないか。 「安倍1強」をもたらした自民党の劣化は将来、「重いツケ」となってこの党にのしかかることになりそうだ。 伊藤惇夫 政治アナリスト 1948年、神奈川県生まれ。学習院大学卒業後、自民党本部事務局に勤務後、新進党、太陽党、民政党、民主党の事務局長などを歴任。「新党請負人」と呼ばれる。執筆、テレビ・コメンテーターなど幅広い分野で活躍中。
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