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「2000万円不足」受け取り拒否の主犯は逆ギレした安倍首相
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/256750
2019/06/22 日刊ゲンダイ 文字起こし すぐムキになる(C)日刊ゲンダイ 「私はめったに激怒しない人間としてですね、自由民主党では大体理解されている。温和に円満に生きているつもりだ」 逆切れ首相が、よくぞ言えたものだ。19日の党首討論で、国民民主党の玉木雄一郎代表の質問に対する安倍首相の答弁は聞いてあきれ返る。 「金融庁は大バカ者だ」――。同日付の朝日新聞が金融庁の「老後資産2000万円不足」とした金融審報告書に安倍が激怒したと報じたことについて、玉木が「事実か」と問うと、安倍は冒頭のようにゴマカし、明確な答弁を避けた。 安倍が「めったに激怒しない」かの真偽はさておき、聞きようによっては「そんな、めったに激怒しない人間を激怒させた金融庁は、やっぱり大バカ者だ」とも解釈できる。減らず口でトボケたつもりが“語るに落ちる”で、安倍は自ら「金融庁は大バカ者」発言を認めたようなものだ。 朝日の記事によると、安倍が「金融庁は大バカ者だな」と逆切れしたのは今月10日。自身も出席した参院決算委員会で「老後2000万円不足」問題を巡り、「100年安心の年金はウソ」などと野党から激しく追及された当日である。 実際、この日の審議における安倍の態度のヒドさは尋常ではなかった。「この6年間で44兆円の運用益は、民主党政権時代の約10倍」などと、民主党政権の悪口を長々と答弁。 野党席から「ちゃんと答えろ」とヤジが飛ぶと、「質問に答えているじゃないですか!」と大臣席からムキになって反撃した。 審議ストップ中も「審議時間を返せ」と迫られると、「何言ってんですか!」と色をなし、立憲民主党の杉尾秀哉議員に「(年金)制度の説明をしているだけじゃないか」とヤジを飛ばされると“脊髄反射”。「あなたは何も分かっていない! 分かっていない!」と杉尾を指さしながら怒りを爆発させた。 「人を指さすのはやめた方がいいですよ。これは人としての初歩ですから」 そう国会で野党議員をたしなめたのは誰あろう、安倍その人だ。2013年3月の参院予算委で民主党(当時)の小西洋之議員の質問中に指をさされた際の答弁である。自ら語った「人としての初歩」を忘れるほどのブチ切れぶり。そのムシャクシャした気分から飛び出した発言こそ、「金融庁は大バカ者」なのだろう。とてもじゃないが「めったに激怒しない人間」とは思えない。 財政審の意見書も“改ざん”(C)共同通信社
驚くのは、安倍の激高を受けた首相官邸の迅速対応だ。朝日によると、菅官房長官が安倍や自らの秘書官を通じて11日午前に財務省と金融庁に連絡。金融審の報告書を受け取らないとの異例の対応を指示したという。 麻生金融担当相が閣議後会見で「正式な報告書としては受け取らない」と表明したのは、その直後。麻生が報告書に理解を示していた態度を一変させた背景には、安倍の怒りがにじむ。 その後も自民党の森山裕国会対策委員長が「報告書そのものがなくなった」と繰り返し、国会論戦を避け、参院選の争点外しを図ると、今度は内閣ぐるみで「なかったこと」に。18日の閣議で金融審報告書に関する野党議員の質問主意書について、「正式な報告書としては受け取らないことを決定している。報告書を前提にしたお尋ねについて答えることは差し控えたい」との答弁書を閣議決定した。 安倍を激怒させた報告書は「受け取らない」から「なかったこと」になり、ついには「何を聞かれても答えない」になってしまった。故事ことわざ辞典の分かりやすい用例に出てきそうなほど典型的な「臭いものに蓋」。怒れるトップのご機嫌取りに、官邸主導で政府・与党が一斉に隠蔽に走るとは、どこぞの独裁国も真っ青だ。高千穂大教授の五野井郁夫氏(国際政治学)はこう言う。 「安倍首相にとって年金問題は鬼門です。07年の第1次政権時代には『消えた年金』問題が響き、参院選に惨敗。退陣に追い込まれたトラウマが脳裏にあるのでしょうが、政権トップの感情に国政が振り回されているのなら異常です。森友文書改ざんと国会での虚偽答弁、防衛省の日報問題や裁量労働制を巡る厚労省のデータ不備など、この政権は記録がない、記憶がない、廃棄したを乱発。不都合な公文書や記録を『なかったこと』にして国民に隠してきましたが、その背景にも今回と同じ首相の感情への配慮があったのではないか。首相の乱暴で見苦しい国会答弁を見ると、ますます疑わざるを得ません」 自分の年金受給額すら知らないクセに「100まで生きる前提で退職金って計算してみたことあるか?」とエラソーにホザいた麻生の不信任案提出は当然として、それを政府・与党が総出で庇うのは「老後2000万円不足」が親分・安倍の“精神の古傷”を直撃する問題だからだ。 誰がどう見ても、金融審報告の受け取り拒否のきっかけは政権トップの感情任せ。主犯は紛れもなく安倍晋三である。 正真正銘の大バカ者に6年半も国を任せる戦慄 そもそも「老後2000万円不足」の隠蔽に走る安倍たちは、国民の怒りの本質を理解する気があるとは思えない。いくら歴代政権が「100年安心」などと聞こえのいい言葉を並べても、多くの国民は将来の年金不足に、うすうす感づいていた。そんな寝た子を上から目線で叩き起こしたのが、金融審報告と安倍や麻生のナメきった態度だ。 いきなり「年金をアテにするなよ」と言わんばかりに「貯蓄から投資」へのスローガンを振りかざし、国民の老後不安につけ込む悪質商法のような手口で、資産運用の“バクチ”を勧める。自助努力で2000万円貯められなければ自己責任。バクチのタネ銭を稼ぐ余裕のない庶民はカヤの外だ。 生活に直結する大問題なのに、この見下した態度が国民からの猛反発を招くと、とことん都合の悪い報告を「なかったこと」にして、そのためなら何でもアリだ。 5年に1度、公的年金の将来的な支給水準などの見通しを示す今年の「財政検証」は参院選後に先送りムード。麻生に提出した財政審議会の意見書も、原案にあった「将来の年金給付水準の低下が見込まれる」「自助努力を促すことが重要」との文言を丸々カットしたが、いくら怒れる安倍に政権を挙げて忖度を重ねても「年金不足」という不都合な真実は消えないし、消せない。政治評論家の森田実氏が言う。 「おごり高ぶる政権が、安倍首相を心配させる文言が少しあるだけで恐れおののいて改ざん、隠蔽という前代未聞の破廉恥行為に手を染める。その姿は源平合戦の『富士川の戦い』で、水鳥の羽音にひるんで逃走した平家軍をほうふつさせます。嘘とゴマカシでけむに巻く姑息さが国民の老後不安をますます募らせ、その当然の不安に真正面から向き合わず万事先送り。『今だけ、自分だけ良ければいい。だって選挙に勝ちたいんだもん』という腐敗・堕落しきった政権の体質に、いよいよ国民もサジを投げつつあり、今度こそは命取りとなりそうです」 隠蔽に躍起になって自ら国民の怒りに火を注ぐ安倍こそ正真正銘の「大バカ者」ではないか。 「冷静に国民に説明すべき年金問題を感情に任せて激怒し隠すなんて、政策の中身以前に政治家のモラルの問題です。参院選で問われるべきは政権の悪しき体質そのもの。これまで有権者も選挙に勝ちさえすれば何でも許されると居直りを決め込む政権を甘やかし、許してきましたが、今度こそは選挙を通じて、この国をむしばむ病理を取り除かなくてはいけません」(法大名誉教授・五十嵐仁氏=政治学) 大バカ者が6年半も政権のトップに居座り続ける。その恐ろしさを国民は痛感すべきだ。
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