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安倍首相低調さと答弁拒否際だった党首討論
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2019年6月19日 植草一秀の『知られざる真実』
党首討論が行われたが論議は極めて低調だった。 安倍首相は聞かれたことに答えない。 政権を担う資格がないとしか言いようがない。 党首討論が実施されるのは、昨年6月以来、ほぼ1年ぶり。 何のための国会なのか。 国会は主権者の代表者による議論の場である。 その国会が議論を行わない。 職務怠慢である。 主権者は職務怠慢の国会議員を追放するべきである。 国民の前に議論を公開するテレビでの国会中継もほとんど行われない。 唯一、衆参両院の予算委員会と党首討論だけがテレビ中継されるが、これも、決定するのは国会の議院運営委員会である。 議院運営委員会の委員多数を与党議員が占有するから、与党の意向でテレビ中継も十分に行われない。 NHKが公共放送であると主張するのなら、NHKは視聴者の視点で国会中継を積極的に行うべきである。 党首討論を1年に1度しか行わないことも異常である。 しかも、討論の時間が短すぎる。 安倍首相は質問を受けるのに、質問されたことに答えずに関係のない発言を繰り返し、時間を潰してしまう。 見るに堪えない党首討論だ。 党首討論の時間を3時間程度に拡大するべきだ。 そして、発言時間については、ベルを鳴らして、均等にするべきだ。 公正なルールを定めて、ルール厳守で党首討論を行うべきだ。 公的年金の運用手法が2014年10月31日に変更された。 リスク資産のウェイトが一気に引き上げられた。 外貨運用、株式運用の比率が大幅に引き上げられたのだ。 国内債券60%、国内株式12%、外国債券11%、外国株式12% だった資金配分比率を 国内債券35%、国内株式25%、外国債券15%、外国株式25% に変えた。 国内債券での運用比率が60%から35%に引き下げられ、外貨での運用が40%、株式での運用が50%に変更された。 その結果、2015年3月末の資金運用残高137.5兆円が2016年3月末には134.7兆円に減少してしまった。 2018年3月末の運用資金残高は156.4兆円だったが、2018年末には151.4兆円に減少してしまった。 昨年10−12月期には、わずか3ヵ月で15兆円もの損失を計上した。 日本の年金制度は極めて貧弱である。 しかも、年金保険料と年金給付額をバランスさせるために、今後年金を受給する者は、自分が支払った保険料分の年金さえ受け取ることができなくなる。 財産権を保障しているなら、公的年金からの離脱を認めるべきだ。 その資金を自分で管理して老後資金に充当する方が得になる。 支払った年金保険料分の年金を受給できない制度は、脱退の自由があれば存立し得ない。 しかし、日本では、その存立し得ない年金制度への加入を強制している。 「恐怖」によって年金制度への加入を強制するという、いびつな現実が存在している。 その年金では老後の生活は成り立たない。 金融庁のワーキング・グループによる報告書は、毎月21万円の年金を受け取ることができる夫婦が30年生存すると、2000万円の自己資金が必要になることを示したものだ。 このモデルケースの生活支出を前提にすると、国民年金の加入者では不足資金が4680万円に達してしまう。 無年金の夫婦では不足資金が9360万円に達する。 金融庁報告書は、この現実を国民に知らせる効果を発揮した。 麻生大臣が報告書を受け取っても受け取らなくても、この事実に変化は生じない。 国民の老後生活はバラ色どころか真っ暗闇なのだ。 このような日本政治の存続を許すのか、それとも、この日本政治を刷新するのか。 この問いに判断を下すのが2019政治決戦である。 老後2000万円問題などで論戦 党首討論 ※4:58〜 枝野代表 再生開始位置設定済み |
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