http://www.asyura2.com/19/senkyo262/msg/160.html
Tweet |
TBSラジオ 「久米宏 ラジオなんですけど」より
ゲストコーナー「今週のスポットライト」
2019年6月15日放送分のゲストは政治学者・中島岳志氏
https://radiocloud.jp/archive/kume954/?content_id=59586(全33分52秒)
(一部を以下に抜粋紹介。文責スレ主)
16:47頃から
(久米)
もう1カ月余りで参議院選挙で、選挙の前だから、まだ公示前なんで好きなこと言えるんですけど、バランスとった発言などはワタクシするつもりは全くなくて、今の自民党の指導部は僕はもうまったく非人道的で非人間的でダメだと思うんです。何とか自民党は負かさない限りこの選挙はあかんなと思って・・・
29:20頃から
(久米)
あのう、これ皆さんおっしゃってますけど、自民党は決して多数を取ってるわけじゃないですよね、投票で。
(中島)
そうなんですよ。
(久米)
選挙で多数を取ってるのは実は自民党じゃないんですけど、仕組みでもって、国会で多数の議席を占めちゃってるだけで、実はトランプも票数で行けばトランプの方が少なかったんだけど、選挙人を獲得したのが多かったというだけの話で、どうも仕組みの利用の仕方が野党が下手っていうか与党に有利にできてるっていうか、そういうことなんですよね。
(中島)
それにちゃんと適応できてなかったんですよね。まあ、ようやく形というのが完全ではないにしろ出来てきたというのは野党側の前進だと思うんですけれども、しかしやっぱり統一的なビジョンっていうんですかね。
僕は安倍内閣の非常に面白い傾向は、安倍さんの選挙というのは小泉さんの選挙と真逆で、小泉さんの時代っていうのは投票率を上げることによって勝とうとしたんですよね。つまり浮動票をつかもうっていう戦略なんです。ただ安倍さんは逆で、投票率を下げることによって勝とうとしてるんですよね。
(久米)
「寝ててくれ」法ですね。
(中島)
そうなんですね。すると、いわゆる自民党支持層と野党支持層のコアな層というのは自民党層の方が分厚いんですよね。3対2ぐらいの対比なんですけれども、そうしたらいわゆる浮動票というのが動かないようにして、そしてこの固定票で勝つっていうそういう選挙戦術なんですよ。
だから、「寝ててくれ」っていう選挙をやってるんですよね。僕としては、もう怒らないといけないと思うんですよね。
そのためにはちゃんと争点があって、野党に、なんかこの野党に任せればもう一個大きな選択肢があるんだっていう、そのビジョンと具体的政策を投げてくれないとなかなか支持が集まらないと。今回もやっぱりこのまま突入してしまうとぼやけてますよね。
なので、例えばなんですけども、山本太郎さんが支持されているっていうのは消費税という問題で切り込んでいる。で、それは単に消費税を下げるというポピュリズムではなくてそこから彼は経済政策を語り始めるんですね。やはり私は政治の、ひとつの政治家の王道を行っているんだと思いますけれども、これを野党がみんなでやれるか、というのに掛かっていると思うんですよね。
(久米)
野党っていうのは、連携が下手ですよね。
(中島)
そうですね。
(久米)
だから野党だっていうふうにも言えるわけですけど。
(中島)
政権への執着でしょうね。自民党は凄かったですよね、久米さんがニュースをされていた頃、自社さ連立政権なんてもう凄まじいですよね。だってこれまで真逆にいた社会党と連立してまでも自民党は政権を取ろうとしたわけですよ。
(久米)
もう何でもありですからね。
(中島)
それぐらいの、まあ、もちろん問題はあるんですけれども、それぐらいの執着がないとですね、具体的な自分たちの政策をできないっていう、まあ非常に強い理念とか、リアリズムがあったんだと思うんですよね。
(久米)
つまり共産党のトップを総理大臣にする、してもいいから、政権が取れるものなら取りたいっていう、そこで、今の、心根っていうか、作戦がないとできないっていうことですね。
(中島)
それぐらいの場合によって柔軟性と現実性を持つことが僕は重要なんじゃないかと思います。
(久米)
そうかぁ(ため息)。本当は政治面白いんでね。皆さん興味を持っていただければ。若い人がもしかしたら、山本太郎現象で投票所に足を運ぶことになったら結構面白いことになるかも知れません。ありがとうございました。
(中島)
ありがとうございました。
32:47
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK262掲示板 次へ 前へ
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK262掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。