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佐戸未和さん過労死問題 怒りを通り越し呆れるNHKの不誠実 ファクトチェック・ニッポン!
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/255868
2019/06/12 日刊ゲンダイ NHK(C)日刊ゲンダイ
過労死で31年の生涯を終えた佐戸未和さん。その命日は2013年7月24日だ。ご両親が、当時の彼女の上司だった「東條」からハガキ一枚来ないと不審に思っているのは、この日だ。しかし、実際に未和さんが死亡した日は定かではない。どういうことか? 未和さんは携帯を握りしめたまま遺体で発見された。発見したのは婚約者だ。東京から離れた地方で仕事をしていた。その経緯は尾崎孝史著「未和」に詳しいが、実は婚約者はしばらく前から未和さんと連絡がとれなくなっている。心配になった彼は、未和さんが所属していたNHKの東京都庁記者クラブ(都庁クラブ)に問い合わせている。この事実はご両親が電話を受けた都庁クラブの記者とも話をして確認をとっている。なぜ所在の確認などをしなかったのだろうか? 実は父親の守さんは直接、その記者に問いただしている。その記者はまともに答えられていない。 未和さんは都庁クラブから異動することが決まっていた。そのため、都庁の幹部に挨拶に行く予定になっていた。当然、未和さんは姿を現さない。それでも、「東條」をキャップとする都庁クラブは異変に気付かなかったとみられる。 「もし早く動いていてくれたら、ひょっとしたら未和は死なずにすんだかもしれないと、そう考えることだってあります」 無念そうに話す母親の恵美子さん。当然だろう。「都庁クラブ内の人間関係はどうだったのか? 未和はいじめにあっていたのではないか?」と思ったご両親は、NHKに未和さんとかかわりのあった当時の関係者に直接話を聞かせて欲しいと要望している。しかし、その都度、「そうした事実はなかった」「未和さんはみんなにかわいがられていた」という返事が返ってくるだけだ。調査はNHKが行うという一点張りだったという。 では、そうした調査は行われたのか? ご両親はそれも明確ではないと感じている。そこで、私からNHKに調査の有無について問い合わせ、調査結果の開示を求める旨を伝えた。それについてのNHKの回答は、「佐戸未和さんの過労死を重く受け止め、NHK全体で働き方改革を推進しています。調査の具体的な内容については、回答を控えさせていただきます」というものだった。 理事は国会で虚偽答弁 こうした中、2019年3月28日の国会で、未和さんの過労死が取り上げられる。そこで、共産党の山下芳生議員が、婚約者が何度も電話やメールをしたのに連絡がとれないので都庁クラブに問い合わせをしたのではないかと質問している。その時、NHKの理事は次のように答弁している。 「当時の都庁クラブの関係ですけれども、当時の都庁クラブなどに話を聞いたんですが、ご指摘のような問い合わせについては確認できなかったということです」 これは事実ではない。ご両親は電話を受けた記者とも話をしているし、ご両親とNHKとの間でもやりとりが行われている。これは国会での虚偽答弁にあたると指摘されても反論できないだろう。この国会答弁についてもNHKに問い合わせた。さすがにNHKもまずいと思ったのだろう。「当時の関係者からあらためて話を聞いています」との答えだった。虚偽答弁を認めるよりは、調査が不十分だったとした方が深刻な事態を招かないという判断かもしれない。 未和さんがこの世を去って6年になる。その未和さんの死に関わる最も重要な点で、事実と異なる国会答弁を行い、問われると、あらためて調査をしていると逃げる。あまりの対応に、怒りを通り越して呆れるしかない。 ※コラムへの感想や意見は以下のアドレスへ。tateiwa@seedsfornews.com 立岩陽一郎 ジャーナリスト、1967年生まれ。91年、一橋大学卒業後、NHK入局。テヘラン特派員、社会部記者、国際放送局デスクなどを経て2016年12月に退職し、17年からフリーランスとして活動。現在は調査報道を専門とする認定NPO運営「ニュースのタネ」編集長。アメリカン大学(米ワシントンDC)フェロー。毎日放送「ちちんぷいぷい」レギュラー。ニコニコ動画でも「ファクトチェック・ニッポン」の配信を開始。
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