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「2000万円貯めろ」年金詐欺内閣が吹っ飛ばない摩訶不思議
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/255731
2019/06/08 日刊ゲンダイ 文字起こし 麻生財務相(C)日刊ゲンダイ 「100年安心は嘘だったのか」「いまから2000万円も貯めろだと!?」――さすがに、金融庁が3日に公表した報告書「高齢社会における資産形成・管理」に批判が殺到している。 報告書は「夫65歳以上、妻60歳以上の夫婦のみの無職の世帯では毎月の不足額の平均は約5万円、不足額の総額は単純計算で1300万円〜2000万円になる」と指摘し、若い頃から資産形成すべきだと提言している。要するに、年金だけでは老後を送れないから2000万円貯蓄するように――ということだ。 しかし、こんなふざけた話はないだろう。批判が噴出するのは当たり前だ。これまで安倍政権は、さんざん「公的年金100年安心」などと喧伝し、消費税の増税だって「年金制度」を維持するために強行したはずだ。なのに、突然「年金を当てにするな」「自助でどうにかしろ」と自己責任を押しつけるとは、ふざけるにも程がある。 「100年安心は嘘だったのか」「いまから2000万円も貯めろだと!?」――さすがに、金融庁が3日に公表した報告書「高齢社会における資産形成・管理」に批判が殺到している。 報告書は「夫65歳以上、妻60歳以上の夫婦のみの無職の世帯では毎月の不足額の平均は約5万円、不足額の総額は単純計算で1300万円〜2000万円になる」と指摘し、若い頃から資産形成すべきだと提言している。要するに、年金だけでは老後を送れないから2000万円貯蓄するように――ということだ。 しかし、こんなふざけた話はないだろう。批判が噴出するのは当たり前だ。これまで安倍政権は、さんざん「公的年金100年安心」などと喧伝し、消費税の増税だって「年金制度」を維持するために強行したはずだ。なのに、突然「年金を当てにするな」「自助でどうにかしろ」と自己責任を押しつけるとは、ふざけるにも程がある。 しかも、姑息なのは、もともと報告書の“原案”にあった言葉を削っていることだ。 5月22日に公表された“原案”には、<公的年金の水準が当面低下することが見込まれている><今後は、公的年金だけでは満足な生活水準に届かない可能性>と、安倍政権のホンネが並んでいた。ところが、参院選前に発表すると票が減るとバッサリ削り、<少子高齢化という社会構造上、その給付水準は今後調整されていく見込みである>と、曖昧な言葉に変えている。 もちろん、言い換えただけで安倍政権のホンネは同じだろう。 しかし、「65歳までに2000万円貯蓄しろ」などと気軽に提言しているが、実現できる国民がどれほどいると思っているのか。法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)がこう言う。 「多くの国民は、日々の暮らしに精いっぱいで、貯蓄ゼロ世帯は30%を超えている。2000万円も貯めるなど、どだい無理な話です。年収300万円以下の労働者は40%もいる。年収300万円でどうやって2000万円も貯めるのか。そもそも、国民は<100年安心>という政府の説明を信じて年金保険料を払ってきたのに、いまごろ『自助でなんとかしろ』とは国家的詐欺ですよ。国民の老後を公的年金で保障するのは、当たり前のこと。国民に自助を求めるなら国家は要らなくなる。だったら税金も払わない、となってしまいますよ」 安倍政権は、あまりにも国民をバカにしている。 100年安心は大ウソだった(C)日刊ゲンダイ
なかでも許しがたいのは、平然と「報告書」を提出した金融庁のトップを兼任する麻生財務相である。忖度メディアはほとんど取りあげていないが、4日の閣議後会見で、「報告書」について、いつもの居丈高な態度でこう言い放った。 「人生設計を考える時に100まで生きる前提で退職金って計算してみたことあるか? 普通の人はないよ」「俺、ないと思うね」「いまのうちから考えておかないかんのですよ」 何様のつもりなのか、「100歳まで生きるつもりなら、いまから老後のことを考えておけ」と国民に説教をはじめたのだ。「100年安心」という約束を破っておきながら、この男は、エラソーに何を口にしているのか。 さすがに、立憲民主党の辻元清美国対委員長は「まず謝れよ、国民に。申し訳ないと」と、怒りに打ち震えていた。 この男は、ホントに懲りない。いつもいつも上から目線で庶民をバカにしている。恐らく「100年安心」という約束を破ったことも、悪いと思っていないのだろう。 しかも「報告書」は、老後に備えて若い頃から資産形成すべきと提言しているのだから信じられない。なぜ、リスクを伴う投資を国家が勧めるのか。昨年6月に金融庁が発表した調査では、銀行で投資信託を購入した個人の46%が損をしていたのに、どうかしている。 立正大名誉教授の金子勝氏(憲法)はこう言う。 「麻生大臣に説教されなくても、多くの国民は老後に不安を覚え、自助努力を重ねていますよ。買いたいモノも買わず、ぜいたくもせず、少しでも貯蓄しようと節約している。でも、2000万円なんて貯められない。老後に備えて資産形成をしたくても、投資する元手がない国民がほとんどでしょう。麻生大臣が口にしていることは、すべて恵まれた人間の発想ですよ。大富豪の麻生大臣は、庶民の暮らしが分かっていないという見方もありますが、本当は庶民生活を分かっていながら、庶民生活とかけ離れたことを口にしているのではないか。大臣には庶民の暮らしを含めたあらゆるデータが報告されるからです。知らないはずがない。結局、庶民のことは、歯牙にもかけていないのだと思います」 老後の心配が一切ない大富豪の麻生に、どうして庶民が「老後のことを考えろ」と説教される必要があるのか。国民の老後の不安を解消するのが、政治家の役割なのではないのか。
ここまでコケにされたら、国民は黙っていたら絶対にダメだ。 「100年安心」の約束を破りながら、謝罪もせず、平然と「自助努力で2000万円貯蓄しろ」と提言するとは、国民を舐め切っている。 しかも、安倍政権は、参院選が終わるまで「年金」の現状と見通しを隠蔽しようとしている疑いがあるから悪質極まりない。 この先、国民の年金水準はどうなっていくのか――5年に1度、年金の「財政検証」を行うことが決まっている。ちょうど今年は「財政検証」が実施される年だ。5年前は、6月上旬に発表されている。今回、将来的に年金給付額が大幅にダウンすることを示す結果になるだろうと予想されている。ところが、安倍政権は「財政検証」の結果を発表しようとしないのだ。 どうやら、参院選が終わった後、年金給付額が下がるという重大事を公表するつもりらしい。国民は完全にバカにされている。 「ネット上で不満をぶつけるだけでなく、そろそろ国民は、本気で立ち上がるべきです。情けないことですが、日本では、野党もメディアも無力で頼りにならない。国民が自分たちで声を上げるしかない状況です。さもないと、どこまでも安倍政権に舐められるだけです。実際、安倍首相は『何をやっても国民の支持は離れない』とタカをくくっている。そもそも、政府が年金制度について約束を破ってもデモが起きないのは日本くらいです。ロシアだってフランスだってデモが起きている。しかも、安倍首相は年金制度の破綻を放置しながら、アメリカから兵器を爆買いしている。少なくても、夏の参院選では鉄槌を下すべきです。このまま安倍政権の好き勝手を許していたら、いずれ何もかも国民の自己責任にされてしまいますよ」(政治評論家・本澤二郎氏) これで内閣が吹き飛ばなかったら、この国は絶望的である。
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