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募る不信感…NHKは身内に起きた過労死とさえ向き合わない ファクトチェック・ニッポン!
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/255363
2019/06/05 日刊ゲンダイ 過労死した佐戸未和さんの遺影(C)日刊ゲンダイ 佐戸未和さんをご存じだろうか。2013年7月に、31歳の若さで亡くなったNHKの記者だ。選挙取材に追われた末に自宅で携帯を握りしめたまま息を引き取ったとみられる。過労死だ。NHKはこの事実を長く伏せていた上、局内でも問題を共有していなかった。不審に思ったご両親の指摘で死後4年後に公表した。 その経緯は尾崎孝史著「未和 NHK記者はなぜ過労死したのか」に詳しい。この本をNHKは全ての職員に読ませるべきだと思うが、この本が出たら終わりというわけではない。ご両親のNHKに対する不信感は更に強まっている。その大きな原因に、この本で「東條」という仮名で登場する当時の上司の対応と、彼をかばうNHKの姿勢がある。それは何か? 「2018年、3月22日の国会で、未和の過労死が取り上げられた際に、『管理職は勤務状況を把握していたのか?』と問われて、NHKの上田会長が、『把握していた』と話したんです」 大企業で海外支店長も務めた父親の守さんは、その点をNHKに問い合わせた。 「未和が過労死するまで長時間労働をしたことに対して、当時の管理職が労働時間を把握していたのか、していなかったのか本当のところを知りたい」 ■募るご遺族の無念と不信感 自宅を訪れた幹部にそう頼むと、後日、「本人に確認した結果、本人は知らなかったと言いました」との回答が来た。納得はできなかったが、そう言うならと、その言葉を文章で欲しいと求めると、出すとも出さないとも言わない状況が今も続いている。 その上司、「東條」は実は私のNHK時代の同期だ。都庁キャップの後、ある地域の報道統括という要職に就いている。その「東條」が未和さんの葬儀で読んだ弔辞を、ご両親が戸惑いながら見せてくれたことがある。 「NHKでは弔辞って、こんな感じなのでしょうか?」 そこにはボールペンで書きなぐったとしか形容できない文章があった。誤字には斜線がしてあるだけだ。部下を失った慟哭(どうこく)など全く感じられない。この弔辞はNHKの対応を象徴していると、少なくともご両親は思っている。 「東條」は、2017年に転勤で東京を離れるという挨拶があった後、命日も含めてハガキ1枚、電話1本ない。全くの没交渉だ。 「おかしいですよね?」 遺族に言われ、返す言葉がなかった。それだけではない。「東條」の対応について彼の上司でもあるNHKの幹部に指摘したところ、「本人は苦しんでいるはずです」とかばっただけだったという。 部下が過労死した。その死の責任は自分にはないとして、ご遺族にハガキ1枚出さないとは、ジャーナリスト以前の問題だろう。また、そうした事実を指摘しても、「本人に厳しく伝えます」とも言わないNHKの幹部。これでは、過労死の責任がNHKに及ばないよう努めているようにしか見えない。 私はご遺族から聞いたことをNHKに書面で問いただした。例えば、ご遺族への幹部の説明はNHKとして適切だったと考えるかと、その見解を問うた。その結果は一言だった。 「ご指摘のような趣旨の発言はしていません。以上」 ご遺族が勘違いをしたとNHKは言いたいのだろうか? 身内で起きた過労死とさえ向き合わないNHK。実は、もっと深刻な問題が起きていた。 ※コラムへの感想や意見は以下のアドレスへ。tateiwa@seedsfornews.com 立岩陽一郎 ジャーナリスト、1967年生まれ。91年、一橋大学卒業後、NHK入局。テヘラン特派員、社会部記者、国際放送局デスクなどを経て2016年12月に退職し、17年からフリーランスとして活動。現在は調査報道を専門とする認定NPO運営「ニュースのタネ」編集長。アメリカン大学(米ワシントンDC)フェロー。毎日放送「ちちんぷいぷい」レギュラー。ニコニコ動画でも「ファクトチェック・ニッポン」の配信を開始。
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