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志位委員長が語る共産党と天皇制/政界地獄耳
https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201906040000114.html
2019年6月4日8時21分 日刊スポーツ
★共産党はそのブレない姿勢や弾圧の歴史の中で間もなく結党100年を迎えようとする歴史ある政党だ。最新の04年版綱領では、対米従属と大企業・財界の独占資本主義を批判し、米国の戦争計画の一翼を担いながら、自衛隊の海外派兵の範囲と水準を1歩1歩拡大し、それをテコに有事立法や集団的自衛権行使への踏み込み、憲法改悪など軍国主義復活の動きを推進する安倍政権を警戒する立場に立っている。現在は社会主義革命を否定し民主連合政府の樹立をも模索している。 ★また天皇制に対しては「1人の個人が世襲で『国民統合』の象徴となるという現制度は、民主主義および人間の平等の原則と両立するものではなく、国民主権の原則の首尾一貫した展開のためには、民主共和制の政治体制の実現をはかるべきだとの立場に立つ。天皇の制度は憲法上の制度であり、その存廃は、将来、情勢が熟したときに、国民の総意によって解決されるべきものである」と柔軟な対応をし、課題があるという「立場に立つ」との説明にとどめている。 ★だが、共産党という党名とイメージが柔軟性に欠けると思われている。なぜなら命を懸けて党を維持してきた党の先達たちが守ろうとしている理想と現実政治の中で立ち回らなければならない中にどうしても矛盾がはらむ。4日付しんぶん赤旗では党委員長・志位和夫自らがインタビューに答える形で「天皇制度と天皇制の立場」について党員も党を遠巻きに見ている人たちにも考え方を知ってもらおうという努力がにじむ。 ★その中では憲法の中の天皇制について分析し、戦前と現在の現実的な違い、昭和天皇と上皇の発言などの違いなどを整理する。それ以上に政権の天皇の政治利用がはなはだしいことを問い、綱領の詳しい説明と今後について触れている。党内からも疑問の声が上がった天皇制についての考え方と共産党と天皇制との共存の説明は現実路線により一層、党が踏み込んだことを示唆する。これで党内が納得し支持者が増えるか。参院選挙は間近だ。(K)※敬称略 |
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