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正気じゃないからやりかねない また解散権を弄ぶ安倍首相
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/255240
2019/06/01 日刊ゲンダイ 文字起こし イカれている(C)日刊ゲンダイ 「風という言葉には今、永田町も大変敏感だ」 「風は気まぐれで、誰かがコントロールできるようなものではない」 まさか、「伝家の宝刀」を持っている張本人までもが解散風をあおるとは、開いた口が塞がらない。 先月30日の経団連総会に出席した際の安倍首相の挨拶。野党を揺さぶる狙いがあるなどと解説されているが、「コントロールできない」ではなく、自分でコントロールすればいい話だ。 安倍の茶坊主の萩生田光一自民党幹事長代行が「消費増税延期で信を問う」可能性を示唆したり、菅官房長官が「野党の内閣不信任決議案提出は解散の『大義』になる」と答えたり。政府と自民党が一体となって思わせぶりな発言を繰り返してきたが、首相本人が解散を口にするのは次元が違う。 だからこそ、これまで国会審議や記者会見などで解散について問われても安倍は「考えていない」と慎重に発言してきたはず。この豹変は、自分が生殺与奪権を握っている衆院議員が右往左往するのを面白がっているのか、はたまた、自分が「最高権力者」であることを改めて確認して調子に乗っているのか。いずれにしても解散権をオモチャにするなんて、フザケている。 コラムニストの小田嶋隆氏もこう言った。 「『一体、この人は何を言っているんだろう』とのけぞりました。『風』は不可抗力の自然現象で起きるものです。しかし、『解散があるかもしれない』という動きは、誰かが人為的に起こすもので、『風』という言い方に言葉遊びのような欺瞞を感じます。評論家らが『そういう動きがある』と解説するならまだ分かりますが、解散を決断する刀を持っている首相が他人事のように使うセリフではない。『解散は不可抗力だ』と言っているようなもので、無責任にもほどがあります。首相という立場であの発言は、誰が聞いても瞬間的におかしいと感じる。それを安倍首相は深く考えずに発してしまう。長期政権で安倍首相の言葉のおかしさがスルーされてきたことや、親衛隊の擁護によってネット世論に支持されているという高揚感があり、いい気になっているのでしょう。どんどん発言に慎重さがなくなっています」 「令和」効果や天皇の政治利用で支持率が上がっている。官邸の衆参ダブル選挙を想定した情勢調査で、自民は衆院280議席と現状維持だったとの情報が流れている。それで安倍は気が大きくなっているのか。 2017年は意味不明な「国難突破」解散(C)日刊ゲンダイ
安倍が本当に伝家の宝刀を抜くのかどうか。毎日新聞夕刊(先月30日)に登場した山崎拓・元自民党副総裁の見解は興味深い。いま解散なんて「正気ならできない」と断言しているのである。 小泉純一郎内閣の「同窓会」が開かれた先月22日、同席した小泉元首相や二階俊博自民党幹事長らとの間で「解散風」が話題になった。そこで小泉は「“安倍だから”分からない」と話したという。 その趣旨を山崎は次のように解説している。 <この人(安倍首相)は政権維持のために、恣意的に解散をしてきた。これまでも大義名分があって解散してきたわけじゃないから、するかもしれないということです> この発言、安倍は首相としてマトモじゃないと言っているようなものだ。 山崎が「正気なら解散できない」と言うのは、安倍の悲願である改憲の発議に必要な「3分の2」の勢力があるのに、<わざわざ、それを壊すような問いかけを国民にするのはおかしなこと>だからだ。消費増税の延期の是非で解散するという説についても、<(消費増税に)野党は反対しており、これで民意を問うたら自民党は非常に不利>だとバッサリ。<民意を問うことが何もないのに、やる選挙は非常にリスキーなんです。勝って元々、負けた時には責任を追及される>と言い切った。 北朝鮮の金正恩委員長に「無条件会談」を申し入れている中で、「解散で議員バッジがなくなり、国を代表して交渉する権利を失うようなことを自ら行うなんて、普通はあり得ない」とも言った。本当にいま解散するなら安倍は「イカれている」ということだ。 政治評論家の野上忠興氏も同意見だ。 「衆参ダブルになれば、無党派層が動きだし、投票率が上がる。勝てるというのは机上の計算ですよ。現在、衆院の3分の2は310議席。現在、自民は283、公明は29、合計312。これに維新など改憲勢力を加えて325。自民党の選対関係の分析でも20程度減らす可能性がある。3分の2維持は相当難しく、解散はリスクが高い。安倍首相がそれでも断行するなら、やけっぱちの自爆行為としか思えません」
安倍に常識的な感覚が通用しないことは、過去2回の解散で実証済みだ。いずれも取ってつけたようなメチャクチャな大義を振りかざしてきた。 「アベノミクス解散」と呼んだ2014年総選挙では、「消費税10%への増税先送りの判断を問う」「国民生活に大きな影響を与える以上、声を聴かねばならない」と語っていた。だが、増税については、法律に「景気条項」が記され、景気次第で先送りを決められる。大多数の国民も野党も増税を望んでいなかったのだから、大義になりようがなかった。 安倍はこの「増税延期」選挙に味をしめ、16年参院選直前にも「新しい判断」という訳のわからない理由で消費増税を再び先送り。「増税延期」の大義を正当化したのだ。 17年総選挙は「国難突破解散」だった。「少子高齢化、緊迫する北朝鮮情勢、まさに国難とも呼ぶべき事態に、強いリーダーシップを発揮する」とホザいていたが、「モリカケ問題」の追及逃れのうえ、北朝鮮への圧力をあおって、国難をつくり上げたのは安倍自身というマッチポンプだった。 今回だって、想定される大義がコロコロ変わる。「ロシアとの北方領土交渉や北朝鮮の拉致問題の進展」を引っ提げてというシナリオの雲行きが怪しくなると、またゾロ、「今年10月の増税再々延期」説が浮上。3度も同じ手は通用しないとなると、野党の内閣不信任決議案提出が大義だと言い出す始末。二階が「大義は一日あればつくれる」と言ったのは、安倍政権ではまさに事実で、こんな国民をバカにした話はない。 「安倍首相は第2次政権で、2度の衆院選、2度の参院選、2度の統一地方選と、あらゆる選挙に勝利してきました。原因は対抗勢力となるべき野党が弱すぎるからですが、安倍首相は自分が支持されていると錯覚し、『選挙はやれば勝てる。勝てば官軍で自分の好き勝手できる』と驕り高ぶっています。憲法上は本来、69条規定の内閣不信任決議案が可決された時にだけ解散を選べる。『解散は首相の専権事項』と言われますが、天皇の国事行為を都合よく解釈した『7条解散』は違憲の疑いがあり、過去の首相にはその行使に慎みがありました。ところが、安倍首相にはそうした節度がまったくない。権力を弄ぶ史上最悪の政権です」(政治評論家・森田実氏) 自ら解散風をあおる不見識で狂った姿を、安倍支持者はどう見たのか。さすがにゾッとしたのではないのか。
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