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定年退職で時間に余裕ができ… デマに踊らされる人たち 高齢者はなぜネトウヨにはまるのか
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/255012
2019/05/31 日刊ゲンダイ (C)日刊ゲンダイ これまで「ネトウヨ」は、若い世代だと思われてきた。だが、弁護士大量懲戒請求に駆り出されたのは比較的高い年齢層の人たちだった。これはいったいなぜなのか。 ヘイトや差別問題に詳しく、早くからネトウヨ現象を取材していたジャーナリストの安田浩一さんに話を聞いた。 「定年退職して時間に余裕ができ、パソコンに向かい始めたというのがひとつのパターンとしてある。たとえば、『在日』といったキーワードで検索して、いままで知らなかった『真実』を『発見』してしまい、そのまま信じ込んでしまう……」 ――具体的には? 「2016年に福岡の繁華街で差別ビラが発見される事件があった。逮捕されたのは64歳の元学習塾経営者でした。17年に名古屋で在日朝鮮人系の信用組合に火をつけようとした放火未遂がありました。犯人は行動右翼みたいな人かと思ったら、ごく普通の60代の男性だったんです」 ――放火未遂とは尋常ではないですね。 「はい。しかも、この人は地元企業で定年まで勤め上げた普通の会社員でした。退職してやることがなくなったのでネットで情報を集めるうちに、従軍慰安婦や教科書問題などで『韓国は許せない!』となったようです。もともとの政治的背景はありません」 ――差別や偏見といったヘイト的な素養があったのでしょうか? 「小さな差別や偏見はあったと思います。福岡のケースは居酒屋で耳に挟んだ在日コリアンに関する話に驚いて自宅でネット検索を始め、『日本は在日に牛耳られている』という話を信じて、『正義感』から在日差別のビラをまいたという話でした。裁判の過程で、裁判長から反省しているかと聞かれ、『(ビラを貼り付けた)デパートの方に対してご迷惑をおかけしました』と。ビラによって傷つけられた人がいることに、まったく思いが至っていないんです」 ――ネトウヨとはどういう人なのでしょう? 「デマに踊らされる人たちだと思っています。ネトウヨの発祥は在日コリアンに対する排斥がきっかけでした。ありもしない“在日特権”といったデマを根拠にしたものです。デマを信じ込むことで、本来の自分が持つ差別意識が正当化されるという感覚なんだと思います。もともと持っていた小さな差別意識がネットによって顕在化し、憎悪へと変わっていく。普通の人が、まさに便所の落書きをするような感覚で懲戒請求までしてしまう。もしかしたら誰もが踏み入れてしまう領域なのかもしれません」 人はほんのちょっとしたきっかけで差別心がめばえてしまう。だが、ひとたび洗脳されるとなかなか覚めることはない。 法廷で見る懲戒請求者はどんどん先鋭化し、「核ミサイル」など物騒な言葉も出てきた。胸騒ぎがする。私の予感が当たらないことを祈るしかない。 三宅雪子 ルポライター 1965年3月5日、米国ワシントン生まれ。玉川学園女子短期大学、共立女子大学を卒業後、民放テレビ局に21年間勤務。元衆議院議員。 父は三宅和助元シンガポール大使、祖父は石田博英元官房長官。著書に「福祉と私 〜『支えあう社会』を国政の場から〜」
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