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天皇利用! 憲法を脅かす安倍晋三の行動!
https://85280384.at.webry.info/201905/article_240.html
2019/05/26 11:57 半歩前へ ▼天皇利用! 憲法を脅かす安倍晋三の行動! さすが桐生悠々ら名だたる執筆陣を要した歴史ある日本を代表する新聞社、「信濃毎日」だけのことはある。 「天皇の政治利用 憲法を脅かす首相の行動」と題して、社説で安倍晋三を厳しく批判した。 信毎は、1873年に長野新報として創刊した。 信濃「毎日」とあるが、毎日新聞社とは一切無関係だ。共同通信の重要な加盟社である。 長野県紙、信毎の見事な社説をここに転載する。 *********************** 日本国憲法上、天皇は国民統合の象徴であり、国政に関する権能を有しない。当然、政府は天皇を政治利用するのは謹むべきだ。 代替わりに伴う一連の行事などで、安倍晋三首相がその原則を脅かす行動を続けている。代替わりや改元に対する祝賀ムードを、政権浮揚につなげる意図があれば憲法違反の疑いが強い。政府は襟を正すべきである。 4月の新元号「令和」の発表では、首相が記者会見し、元号に込めた「願い」を述べた。その後はNHKや一部民放の番組をはしごして、同様にアピールした。 政府は前例踏襲といいながら、「平成」発表時に実施していない首相会見を開いた。元号を政治利用する狙いは明らかだった。 天皇陛下の即位後も同様だ。 14日には天皇が首相から国内外の諸情勢について説明を聞く「内奏」が行われ、その際の写真と映像を宮内庁が公開している。 内奏の内容は第三者に口外しないのが不文律とされ、様子が公開されるのは異例だ。上皇さまの80歳の誕生日に合わせ、2013年12月に公開されたことはあるものの、即日公開は初めてだ。 宮内庁は公開の経緯を明らかにしていない。野党は「説明責任を果たさなければ、天皇の政治利用との批判は免れない」としている。当然だろう。 25日には、即位後初の国賓としてトランプ米大統領が来日する。皇居・宮殿では歓迎行事や両陛下との会見が予定されている。日米の関係強化につなげる狙いが透けて見える。参院選を前に、内閣支持率の上昇にも結び付ける思惑があるのではないか。 天皇が国政に対する権能を持たないのは、先の戦争に対する反省からだ。明治憲法で統治権の総攬(そうらん)者だった天皇の名の下に軍部が独走し、悲惨な戦争に突き進んだ。 憲法上、規定された天皇の役割は10項目の国事行為だけだ。上皇さまが続けられた被災地や戦地の訪問などは「公的行為」とされ、憲法に規定されていない。 それでも平和を望み、国民と対話を進めた上皇さまの行動が国民の支持を得て、「平成流」とされた新たな象徴天皇の姿をつくりあげていった。 一方で公的行為の拡大は、天皇の活動を憲法の枠外に広げ、同時に政府による天皇の政治利用の余地を拡大させた面もある。陛下が今後、どのような公的行為をされるのかは分からない。政権がそれを政治的に利用しないか、国民は目を光らせる必要がある。 (以上 信濃毎日)
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