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「れいわ新選組」へのネガキャンは既得権勢力警戒心の表れ
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2019年5月23日 植草一秀の『知られざる真実』
『月刊日本』のパーティーがあり、多数の政治家も出席された。 私も『月刊日本』に連載しているが、左右の論客が筆を競っている。 執筆者の多くは安倍政治に批判的である。 その理由は、安倍政治が日本の主権者の利益を第一に位置付けていないと判断されていることにあると思われる。 政治家の劣化が著しい。 同時に顕著であるのがメディアの劣化だ。 敬意を払うべき政治家が稀少になり、敬意を払うべき言論媒体が稀少になっている。 日本維新の丸山穂高氏の言動が然り。 日本維新の参院選予定候補の長谷川豊氏が然り。 維新は大阪ダブル選で勝利して国政選挙に勢いをつけたい局面だが、相次ぐ不祥事が露見して党の体質を露わにしている。 主権者の利益のために心血を注ぐ政治家が極めて稀少になっている。 「れいわ新選組」を立ち上げた山本太郎参議院議員などは本当に稀少な、絶滅危惧種と呼んでもいい存在だ。 国会の質疑においても、常に全力投球だ。山本議員が賞賛されるべき点は、自分の利益のためではなく、主権者の利益のために行動している点だ。「いまだけ、カネだけ、自分だけ」の「三だけ主義」が横行するなかで極めて貴重な存在である。 私は日本政治劣化の深刻化を招いている原因が三つあると考える。 第一はマスメディアの劣化 第二は刑事司法の劣化 第三は主権者の緩さ である。 情報空間が政治権力によって不当支配されている。 言論空間での主要な媒体は、テレビ、新聞、インターネットである。 この三つが政治権力によって不当に支配されてしまっているのだ。 テレビメディアではコメンテーターと芸能人の発言機会が多い。 このコメンテーターと芸能人が不当支配されている。 不当支配というのは、コメンテーターと芸能人の不正な癒着である。 テレビメディアの登場人物が少数の芸能プロダクションによって占有されてしまっている。 男性アイドル系J社、女性アイドル系A社、お笑い系Y社による寡占状態になっており、ここに大手芸能プロダクションのW社、H社、B社、S社が加わる状況だ。 安倍内閣はこれらの芸能プロダクションと癒着関係にある。 これらの企業に所属するタレントは、役目を帯びてテレビ番組に出演している。 極めて醜悪な姿だ。 コメンテーターの大半が癒着関係にある者である。 権力に迎合している限り、コメンテーターの社会的、経済的身分は保障される。 彼らは積極的に政治権力との癒着を受け入れる。 不正な政治権力が存続し続けている大きな背景が刑事司法の不当支配、刑事司法の堕落である。 重大事件が適正に立件されれば内閣は崩壊する。 しかし、腐敗した刑事司法は重大犯罪をもみ消すと同時に、無実潔白の政治的敵対者を犯罪者に仕立て上げる。 刑事司法の腐敗、堕落が、日本の前近代性を象徴している。 フランス人権宣言の核心は刑事司法の近代化にあった。 いまから200年以上も前にフランスで確立された諸原則が、日本ではいまなお確立されていない。 この状況下でも、主権者である私たちが、本物とにせものを見分ける力を持ち、メディアの情報を鵜呑みにせずに、自分の目で見て、自分の頭でものごとを考えるなら状況は変わる。 しかし、多くの市民がメディアの情報操作によって洗脳されてしまっている。 この「洗脳」を解きほぐすことが、日本再生の第一歩である。 「れいわ新選組」が立ち上げられたことに既得権勢力は強い警戒心を持ち始めている。 そのために、早速、テレビメディアなどでの「れいわ新選組」叩きが始まっている。 私は「れいわ新選組」が掲げる公約の意義を広く流布してゆきたいと考えている。 |
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