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参院副議長が怪行動 自民が喜ぶ立憲民主・茨城の“大迷走”
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/254093
2019/05/18 日刊ゲンダイ 郡司彰参院副議長(左)と藤田幸久議員(C)日刊ゲンダイ 夏の参院選まで2カ月余り。野党共闘に向け、肝心の立憲民主党の動きが鈍い。その象徴が独自候補擁立に固執する2つの2人区だ。 「2人区は茨城、静岡、京都、広島の4選挙区。京都は立憲の新人を国民が推し、国民現職がいる広島も共倒れを恐れて立憲は新人擁立を断念しました。国民現職のいる静岡と、茨城では立憲が新人を擁立する見込みです」(国民民主関係者) 特に複雑なのが茨城だ。「立憲が国民を離党して立憲に入党した現職の藤田幸久議員を降ろし、国民の女性県議を担ぎ出そうとしたため大混乱に陥っている」(前出の国民民主関係者)というのだ。 藤田氏は「自民2議席独占阻止、野党一本化」を掲げ、今年1月24日、国民に離党届を提出。この動きが野党の参院第1会派を巡る立憲・国民の骨肉の争いに発展し、藤田氏の除籍、立憲会派入りが認められるまで1カ月以上を要した。 「さらに連合茨城が『事前に藤田氏から相談がなかった』と反発。連合茨城は立憲の支持母体でもあり、福山幹事長は大慌て。『藤田氏では選挙態勢が難しい』と藤田切りに走った」(関係者) 複数の関係者によると、藤田氏の離党劇は茨城選出の郡司彰参院副議長の仕掛けだという。 「郡司さんは1月24日、『立憲は候補擁立を進めている。退路を断って今、動かないと間に合わない。国会開会後の会派移動は反発を買う』と藤田さんをけしかけた。同日、福山幹事長も郡司さんと協議の上、『本日中の立憲入会を重く受け止める』と熱心に誘ったのです」(前出の関係者) これが藤田氏の唐突な離党劇につながったのだが、さらに郡司は奇妙な行動に出る。無所属・中立の副議長という立場もわきまえず、4月27日に立憲茨城県連幹事会に出席。国民の現職県議の設楽詠美子氏の擁立を提案、執行部一任を取り付けたという。藤田氏を担ぎ出しながら、自らハシゴを外したわけだ。郡司は連合出身。連合茨城と示し合わせた行動なのか。 その後、国民の現職県議を立憲が推すことへの反発が噴出し、設楽擁立案も頓挫。立憲のゴタゴタを横目に、自民党が2議席独占を狙って2人目の候補を立てる可能性もある。
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