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憲法問題 前面に出す自民/政界地獄耳
https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201905090000214.html
2019年5月9日8時24分 日刊スポーツ
★大型連休も終わり、通常国会は6月26日の会期末まで残り約1カ月半の後半国会のスタートだが、政界は既に参院選モードが強い。党勢拡大を狙う立憲民主党はアナウンサーなど知名度の高い候補者の擁立が相次ぐ。また、野党共闘についても「5月3日の憲法記念日に立憲も含む野党代表が並んだことがいい効果を生みそうだ。立憲もよく顔をそろえた」(野党関係者)と活発な動きになってきている。 ★自民党は間髪を入れず、7日の会見で幹事長・二階俊博が「いかなる場合も十分受けて立つ用意はある。いつでも結構。お望みの時期に、わが方は準備を整えている」とけん制。何やら解散権が野党にあるような物腰だが、今まで野党にはそんな勢いすらなかった。与党は不正統計問題を連休をはさんでうやむやにしている他、消費税率アップの是非と影響。経済状況、沖縄の基地問題、日露、日韓、日朝関係など外交の手詰まりを抱えていて選挙前には波風は立たせたくないだろうが、野党はそこをどう攻められるかが問われる。 ★だが自民党は強気で攻めてくる様相だ。参院選公約の重点項目として憲法改正を明記する方向で調整に入った。今まで憲法改正を選挙では前面に出さずに選挙後、勝利した後に踏み込んだ発言をしてきた自民党も、今回は憲法問題についても勝負の選挙にしようとしているのだろうか。野党幹部が言う。「やっと堂々とテーマにしてくるのか。憲法問題は連立を組む公明党が拙速な動きを嫌うなど、選挙で掲げにくいテーマとして避けて来た。つまりこの問題を正面に据えると連立までギクシャクする。ただ野党にとっては対立軸が作りやすい」。自民党は覚悟して臨んでくるのか、この参院選挙は大きな節目になりかねない。(K)※敬称略
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