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自民党広告がFF天野喜孝イラストで安倍首相を“イケメン武士”化! あまりの似てなさすぎにツッコミ続出
https://lite-ra.com/2019/05/post-4696.html
2019.05.02 自民党広告が天野喜孝イラストで安倍首相をイケメン武士化 リテラ
「#自民党2019」プロジェクト特設サイトより
テレビでは改元のお祭り騒ぎがつづくが、そんななか、SNS上を大きくザワつかせる“事件”が起こった。
昨日、自民党が新たな広報戦略「#自民党2019」プロジェクトをスタート。六本木や渋谷などで街頭広告を展開させているのだが、そのビジュアルはこれまでの安倍首相の顔ではなく、墨で7人の侍(女性らしきキャラもいるが)が描かれたイラスト。作者は『タイムボカン』シリーズや『科学忍者隊ガッチャマン』などといったアニメや『ファイナルファンタジー』のキャラクターデザインを手掛けたことで世界的にも有名な天野喜孝氏だ。そして、大きな文字で「新時代の幕開け」「未来を切り拓く」と打ち出されている。
さんざん新元号を政治利用してきた安倍首相だが、それだけではなく、改元とあわせ、著名なキャラクターデザイナーを起用して大々的な広告キャンペーンを張るとは──。潤沢な政党交付金にモノを言わせる自民党らしいやり口だが、話題になっているのは、そのイラストだ。
今回のプロジェクトで自民党が開設した特設サイトでも、やはりこのイラストが使用されているのだが、それは荒々しく勇ましい野武士ふうの7人がV字に並んでいるというもの。なかでも、もっとも目を引くのは、中心に配置されている、静かな目で刀を構えているイケメン武士。無造作に髪を束ね、胸元も大きくはだけさせているため色っぽさもあり、いかにも物語の主人公的な、強そうなヒーロー然としたキャラクターだ。
だが、問題はここから。この主人公っぽいキャラをクリックすると、なんとそこに「第二十一代・第二十五代 自由民主党総裁 安倍晋三」という文字が出てくるのである。
……ようするに、どう考えても、このイケメン武士が安倍首相、ということになるだろう。これはバグっているのか、新手のギャグなのか、それとも本気なのか。しかし、答えはどうやら本気らしい。というのも、自民党の選挙対策委員長である甘利明議員が、自身のブログでこう書いているのだ。
〈自民党の7人の政治家が7人の侍の姿となって新時代を切り拓いていく劇画、そんなイメージキャラクターを墨絵で描いて頂きました。(中略)真ん中に立つのは言わずと知れた安倍総理です。我々の決意が一枚の水墨画になります。〉
「イメージキャラクター」とはいえ、普通、少しは本人の特徴が織り込まれるものだが、このキャラはどこをどう取っても安倍首相とは似ても似つかない。古今東西の政治や宗教などのプロパガンダ絵でも、ここまで乖離したものはなかなかお目にかかれないはずだ。つまり、公文書だけでは飽き足らず、ついにイメージキャラクターまで捏造・改ざんしてしまった……とも言えるだろう。
当然、SNS上ではツッコミが殺到しているが、しかし、安倍自民党によるこのプロジェクトを笑ってばかりもいられない。
というのは、世界的なキャラクターデザイナーを起用した広告だけではなく、そのほかの部分でも、これまでにない政党PR展開になっているからだ。
たとえば、話題のイラストとともに公開されている動画では、ダンスやBMX、落語やファッションなどさまざまな分野で世界を目指す13〜17歳の十代という十代の表現者たちが登場。そうした未来ある若者たちの輪に安倍首相が加わり、「未来をつくりたい」と宣言する──。
子どもの貧困問題はもちろん、待機児童問題を置き去りにして不平等を助長しかねない幼児教育無償化を進めたり、こども食堂を民間に任せっきりにしたりと、まったく子どもの「未来をつくる」ための政策を怠っているくせによくも言ったものだと呆れるが、しかし、そうした安倍首相の怠慢を知らない人がこの動画だけを見れば、そのスタイリッシュな映像に、「前向き」「なんか新しい」というイメージを抱くのではないか。
■天野喜孝に加え『おっさんずラブ』も手がけた映像クリエイター集団も動員
それもそのはずで、実際、この映像を企画・制作したのは映像クリエイター集団である「solo」。昨年ブームを巻き起こしたドラマ『おっさんずラブ』の監督や、アジア、アメリカなど海外でも公開された映画『東京喰種 トーキョーグール』の監督、日清カップヌードルやHONDAのCMなどを手がけた映像ディレクターなどが参加しており、メンバーそれぞれが海外の映画賞・広告賞で評価を受けてきた経歴の持ち主だ。
天野喜孝氏に、気鋭の映像クリエイター集団による演出。しかも、今回の自民党のプロジェクトはこれで終わりではない。甘利議員は前述したブログで、〈更には、ファッションとのコラボレーションもしていきます。ファッションリーダーによる一人一人のメッセージTシャツ〉とも予告。自民党のHPにも〈“ViVi girl”とコラボレーション〉〈「これからは、こんな日本にしたい!」という一人一人のメッセージをデザインして、世界で一枚のTシャツを制作、ファッションスナップとしても撮影〉とある。つまり、若者に支持されている人気のインスタグラマーや読者モデル、タレントたちが、ファッションリーダーとして今後、自民党のPRを展開していく可能性があるのだ。
このような広告戦略を安倍自民党が仕掛けたのは、無論、若年層を取り込むためだ。毎日新聞(5月1日付)によると、〈安倍内閣への若年層の支持率が高年層より高い傾向があることに目を付け、支持基盤を拡大するのが狙いだ〉という。
そして、今回の街頭広告や特設サイトを見ると、大企業による広告展開のようなブランド感と、革新感が漂っている。イラストを用いた大胆なビジュアル使いやおしゃれな映像といったカルチャー路線は、たしかに若者にはとっつきやすい。
さまざまな疑惑や不正などなかったかのように「新時代の幕開け」などと銘打ってリセットしようとすることは、厚顔極まりなく、政権与党としての責任など微塵も感じられない。しかし、これこそが安倍自民党なのだ。
実際、特設サイトのトップ画面では、「新時代の幕開け」という大きな文字のバックに、「もっと自由にして欲しい」「自分らしくいたい」などさまざまなメッセージが流れるのだが、そのなかには「伝統を超えたい」「古い価値観もアップデートしていく」というものまである。性的マイノリティーに対して「生産性がない」(杉田水脈)「この人たちばかりになったら国はつぶれてしまう」(平沢勝栄)と発言する議員を抱え、「伝統的家族観」を押し付ける政党が「伝統を超えたい」とは、あきらかに「お前が言うな」案件だが、そんな批判など、安倍首相にとっては馬耳東風。ようするに「やってるイメージ」だけが生成できればそれでいいのである。
批判をよそに、巨額の広告費とクリエイティブによって展開され、つくりあげられていく安倍自民党の革新的ブランド感。似ても似つかないキャラクターの捏造にツッコんでいる場合ではないのかもしれない。
(編集部)
このイケメン、何と「#自民党2019」プロジェクトで描かれた安倍首相なんだぜ…。
— 大神ひろし (@ppsh41_1945) 2019年5月1日
スターリンみたいに独裁者が自分の顔写真から痘痕やシミを消して美化するケースは多々あるけど、ここまで原型を留めていないのは今まで見た事がない。 pic.twitter.com/9ExNEdGUkh
#自民党2019 のタグを、ざっと辿ってみたが、ネトウヨや自称愛国普通の日本人さんたちが全く息してない…w
— LUCYFIRE_PAIN (@LUCYFIRE_Pain) 2019年5月1日
つぅか安倍晋三、なんで国民に刀向けてんの?? pic.twitter.com/qC7FWHQ7Jz
令和令和と垂れ流ししておいて、自党のキャンペーンには西暦を使うのなw
— マサトヰシグロシャムロック@売国奴自民 (@masatowishiguro) 2019年5月1日
↓#自民党2019
原型をとどめていない安倍首相のイラストにも失笑を禁じえませんでしたが、それよりも可笑しいのは、新元号で新時代を演出している安倍自民党が、それを #自民党2019 などと、西暦で表現している所ですよ。もう形振り構わずといった感じで、本質が露呈していますね。
— 異邦人 (@Beriozka1917) 2019年5月1日
#自民党2019
— 🐈 aWakinginHeaven 🐈 (@wakinginheaven0) 2019年5月1日
誰だかわらかないような出来過ぎのイラストよりやっぱこっちがお似合いだわ(笑) ケジメもつけないで新時代?ちょいとムシがよすぎませんかね? pic.twitter.com/MsdIVfRLSu
妄想と現実#自民党2019
— きづのぶお (@jucnag) 2019年5月1日
. pic.twitter.com/yy4pfRxCtL
安倍さんにカリスマ性があるなら、こんな原型をとどめないキャラをつくる必要はなかったわけです。名前伏せたら絶対に誰かわからない総理大臣の肖像画なんて、世界史上初では。
— こたつぬこ『「社会を変えよう」といわれたら』4/17発売 (@sangituyama) 2019年5月1日
#自民党2019 pic.twitter.com/22Jxo5RkdY
ギャグかな…皮肉かな…
— マック (@squash_boy_don) 2019年5月1日
普段は身長とスーツで誤魔化せてるけどな#自民党2019 #新時代の幕開け pic.twitter.com/54tiToDsaq
まずは沖縄の声を聞いてはどうか#自民党2019
— 福地慶太郎(朝日新聞記者) (@kei_fukuchi) 2019年5月1日
https://t.co/S9yBTTe3WT pic.twitter.com/Z6Ygj5EQzN
#自民党2019 って、やっぱこれよね。 pic.twitter.com/AHa8nugOaF
— sallysallysally (@sskmk) 2019年5月1日
#自民党2019
— さくま守 (@sakuma_fukuoka) 2019年5月1日
いやマジで上の絵のどこら辺に安倍要素があるのか。後の絵の方がよほど安倍の特徴を捉えてるようだが。 pic.twitter.com/8S8iRtuYjW
市民が必死に払った税金を、180億円も政党助成金という形で掠め取っていながら、何をやっているのだろうか。これを見た時は文字通り開いた口が塞がらなかった。#自民党2019 pic.twitter.com/qZLKENohs1
— 異邦人 (@Beriozka1917) 2019年5月1日
#百害あって一利なし でしたね、この仕事。
— 眞田伸廣 (@456SAKAKI) 2019年5月2日
自民党広告がFF天野喜孝イラストで安倍首相を“イケメン武士”化! あまりの似てなさすぎにツッコミ続出 https://t.co/RITfzM7kqu @litera_webより
天野喜孝って、自民党を応援しているんだ。好きな画家のひとりでしたのに残念。天野喜孝氏さようなら。
— der spiegel im spieg (@derspiegelim) 2019年5月2日
自民党広告がFF天野喜孝イラストで安倍首相を“イケメン武士”化! あまりの似てなさすぎにツッコミ続出 https://t.co/6tUZzGheiL via @litera_web
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