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話が噛み合わず…元号を忌避する人々に対する狭量な反論 ここがおかしい 小林節が斬る!
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/252880
2019/04/28 日刊ゲンダイ 山根二郎弁護士らが、元号を違憲とする訴訟を提起した。その主張は、大要、次のものである。 @元号は、人が生活の中で有する「連続している世界の時間」を切断し、その故に個人の尊厳(人格的自律)を一方的に侵害し、憲法13条に違反する A明治以降、天皇絶対思想の下で今の一代一元の元号制が始まり、それが、天皇陛下のためだと言って戦争して敗北した結末に至り、それでも今も変わっていないなら、それは近代(現代?)国家と言えるのか? もちろん、このような主張に反対する者も多い。 例えば、(1)元号は日本の文化である。(2)元号が嫌な者には西暦を使う自由があるではないか。ところで、西暦はキリスト教暦であるが、元号を嫌う者は日本人なのか? 何か話が噛み合っていない。 元号に反対する人々の思いの根底にあるものは、古代の中国の皇帝が「時の支配者」であるという思想に由来した元号制を今でも踏襲していることに対する疑問である。 国民一般に情報が公開されていなかった文明の発達段階に武力で国家を統一した王家が「神の子孫」だと自称していた時代は終わって久しい。今は、国民大衆が情報を共有し全国民の勤労の成果で国を支え、全国民の意思に基づいて国家機関が運営されている国民主権国家の時代である。そこにおいて、天皇(これは紛れもなく日本の王家の長)の代替わりで時を区分することの本質的矛盾が突かれているのである。「文化」と言っても、それは時の流れの中で変化してきたし、また、変化していくべきではないか? と問われているのである。 さらに、西暦がイエス・キリストが生誕したとされる年を起点としていることは公知の事実である。しかし、現実にそれを「意識して」年号を数えている者などほとんどいないはずである。政教分離原則を確立したアメリカでも、それは、宗教に由来したものでありながら、もはや誰もそれを意識してはいない「習俗」である……と遥か昔に最高裁判決で確認されている。つまり、それはもはや単なる世界共通暦なのである。 小林節 慶応大名誉教授 1949年生まれ。都立新宿高を経て慶大法学部卒。法学博士、弁護士。米ハーバード大法科大学院のロ客員研究員などを経て慶大教授。現在は名誉教授。「朝まで生テレビ!」などに出演。憲法、英米法の論客として知られる。14年の安保関連法制の国会審議の際、衆院憲法調査査会で「集団的自衛権の行使は違憲」と発言し、その後の国民的な反対運動の象徴的存在となる。「白熱講義! 日本国憲法改正」など著書多数。新著は竹田恒泰氏との共著「憲法の真髄」(ベスト新著)
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