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安倍政権打倒、野党再編へ 小沢が核になった重大な意味
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/252871
2019/04/27 日刊ゲンダイ 文字起こし ようやく合併(C)日刊ゲンダイ 国民民主党の玉木雄一郎代表と自由党の小沢一郎代表が26日未明、両党の合併に関する合意書に署名した。党名は国民民主党のままで、基本政策、組織などを継承。解散した自由を国民が吸収合併する形だが、それにしても時間がかかった。 1月23日に国民の総務会で玉木が合流構想を提案、党首間交渉の一任を取り付けてから3カ月。去る25日にやっと玉木と小沢が合併合意にこぎつけても、同日夜から了承のために開いた国民の両院議員懇談会は、慎重論や玉木の交渉手法への不満が噴出。休憩を挟みながら結論を出すまで約7時間も費やした。 この間、合流手続きが行き詰まる中、あろうことか同じ野党から横ヤリも入った。無所属の会から立憲民主党会派入りした岡田克也元外相と安住淳元財務相が、国民の若手議員に個別に面会。離党して立憲会派に入るよう働きかけたのだ。 いずれも根っこは小沢への警戒感。とにかく、何を仕掛けるか分からない「壊し屋」に野党再結集の主導権を握らせたくない。安住らは国民の若手に「小沢と一緒になったら終わりだ」と吹き込んだとも伝えられる。 自民1強にあぐらをかいた安倍暴政への怒りを託す受け皿として「他弱野党」が結集し、力を合わせる姿を待ち望んでいる国民は多いのに、「小沢とは一緒になれない」と足の引っ張り合いではどうしようもない。どうりで安倍応援団メディアに「相変わらず決められない政治」と冷やかされるわけだ。 旧民主党議員には、党内が小沢派と脱小沢派とに分裂し、3年で終わった政権与党時代のトラウマがあるのだろうが、既に下野から6年以上も経つ。 いつまで失敗を引きずり、小沢に「排除の論理」を振りかざすのか。 いつの世も官僚機構の先兵は反民主に反野党 民主党政権の「失敗」は小沢を巡る内輪モメによる自爆だったが、その「本質」は検察を巻き込んだ謀略とみるのが妥当である。 政権交代目前の2009年3月、東京地検特捜部は西松建設事件で当時、民主党代表だった小沢の秘書を逮捕。政権交代後に小沢が幹事長に就くと、10年1月に今度は陸山会事件で東京・世田谷の小沢邸の土地問題につけこみ、再び秘書3人を逮捕した。 特捜部は、ゼネコンからの裏金疑惑と土地購入資金4億円を結び付けようとしたが結局、何も出ない。すると、検察審査会という“ブラックボックス”が起訴相当議決を出し、小沢は11年1月に強制起訴された。以来、12年11月に無罪判決が確定するまで、小沢は刑事被告人の立場を余儀なくされたのだ。 この期間が、民主党政権前夜から崩壊に至る期間とピッタリ重なるのは偶然なのか。ゴーン憎しで何でもアリの特捜部の姿勢を見せつけられると、なおさら意図的なものを感じる。評論家の佐高信氏が指摘する。 「『憲政擁護』と『藩閥打破』を掲げた平民宰相の原敬は『議会政治の発達を潰すのは軍部と検察』との言葉を残しています。原は同郷の小沢氏が尊敬する人物。軍部は戦後に消滅しましたが、検察は残っている。そして検察も官僚機構の一部であることを忘れてはいけません。官僚機構は昔も今も反民主的であり、反野党の傾向が強い。彼らには、一貫して『官僚支配の打破』を訴えてきた小沢氏が巨大な敵に映り、検察が官僚機構の先兵として牙をむき、小沢氏を潰しにかかったとしか思えません」 民主党政権の失敗は、検察の不当捜査から始まったのだ。 恩讐を超えろ(C)日刊ゲンダイ
当時はメディアも検察のリークに乗って小沢批判を書きまくり、世論も反小沢に傾いた。情けないのは民主党の連中まで、世論を気にして「小沢悪玉」論に染まっていったことだ。 小沢が刑事被告人になると、当時の菅直人首相、岡田克也幹事長ら執行部は小沢排除に動き、「判決確定まで党員資格停止」とする処分を決定。脱小沢派が政権交代の立役者を“座敷牢”に閉じ込めて以降、小沢派との対立はエスカレート。続く同じ脱小沢派の野田佳彦首相が公約違反の消費増税を決断すると、小沢派が党を割り、12年12月の総選挙で民主は大惨敗。今に至る野党多弱に陥ったのだ。 脱小沢派は仕掛けられた「小沢排除」にまんまと引っかかり、自滅したようなものだ。 それなのに脱小沢派だった議員ほど怪しいワナにハマった経緯を顧みず、今なお排除の論理を振りかざすのは嘆かわしい。 小沢を長年取材するジャーナリストの鈴木哲夫氏はこう言った。 「かつて振り回された議員に加え、メディアも過去の印象を捨て切れず、小沢氏を色眼鏡で見がちですが、本人は良い意味で変わりました。あれだけ与党の要職を歴任したのに、下野後は政界で孤立し、6年以上も少数野党の代表に甘んじてきたのですから、昔と違って当然。今は純粋に野党勢力を結集させ、政治家人生の最後に再び政権交代を実現させたいと本気で思っています。国民との合併後に幹事長となり、旧民進の資産を引き継いだ潤沢な政治資金を掌握するとの見方もありますけど、本人は要職は望んでいません。『玉木代表の指示通り頑張る』との言葉に偽りがないことは、玉木氏や立憲民主の枝野代表ら、小沢氏と直接会って話ができる政治家は気付いています。外野からツベコベ言っても仕方がないし、野党同士のサヤ当ては安倍政権を利するだけ。一塊にならなければ野党が選挙に勝てないのは自明の理です。過去の恩讐を超え、野党は結集すべきです」 権力への執着心を生かさねば宝の持ち腐れ 自民と対決して細川連立政権、民主党政権と2度も政権交代の立役者となった戦後政治家は、小沢ただ1人だ。 細川政権誕生の際は与党第4勢力の日本新党の細川代表を「あなたが総理になって、自民党政権を変えなくてはいけない」と口説き、連立政権を樹立。前出の佐高信氏とジャーナリスト・田原総一朗氏の最新対談本「黒幕の戦後史」によると、小沢は民主党の代表就任直後、実現しなかったが、自分の入党に猛反対した仙谷由人を幹事長に据えようとしたという。 権力を掴めなければ国民のための政治はできない。権力を奪うためなら、個別の好き嫌いなど関係ない――。執着と志に満ちたリアリズムこそ、小沢の真骨頂だ。前出の鈴木哲夫氏は言う。 「最近も小沢氏はアントニオ猪木参院議員を国民会派に加入させました。政界ではイロモノ扱い気味の猪木氏ですが、6年前の参院選で『日本維新の会』の比例区トップの35万票を集めた実績は大きい。熱烈なファンに支えられた票は絶対に逃げず、夏の参院選で統一候補に担げば野党全体の票の底上げにつながる、と小沢氏は踏んだのです。しかも、猪木氏には安倍政権に欠ける北朝鮮とのパイプもある。誰も気付かない猪木氏の長所を見抜き、権力奪取に利用するダイナミズムは小沢氏の持ち味。『一緒に北に行ってもいい』と言って口説き落としたと聞きましたが、他人の立場の理解に努めているのは、変化の表れでしょう。今は野党のプラスになることしか考えていない。野党には次の参院選が安倍政権打倒のラストチャンス。小沢氏の力を借りなければ宝の持ち腐れです」 前出の佐高信氏も「小沢氏は強力な劇薬。劇薬に頼らなければ、今の安倍政権の『毒』には勝てません。個別の好き嫌いを優先させる議員は器が小さ過ぎる。敵に恐れられる野党になるには、劇薬を飲むしかない」と断じるのだ。 民主党政権時代に小沢排除に動いた議員たちは過去を総括し、小沢が再び野党再結集の「核」になる重大な意味を理解すべきだ。その懺悔が野党躍進のカギとなる。
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