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トランプ国賓、蜜月演出 安倍政権の姑息な目論見は逆効果
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/252571
2019/04/24 日刊ゲンダイ 文字起こし 23日はマクロン仏大統領と会談する安倍首相(C)共同通信社 2つの衆院補選に大敗した直後の4月22日、逃げるように欧米に出かけた安倍首相。 一番の目的は、トランプ大統領との日米首脳会談である。ゴキゲン取りなのか、わざわざメラニア夫人の誕生日会(26日)にも出席する予定だという。出発前から「なにをプレゼントしたら喜ばれるか」と、安倍周辺はテンヤワンヤだったらしい。 日米首脳会談は、5月と6月にも開かれる。いくら同盟国とはいえ、「毎月、首脳会談」とは異例である。 トランプ夫妻が5月下旬に来日する時は、国をあげて歓迎する予定だ。アメリカのリクエストに応じて、新天皇が最初に会う国賓として招く。 しかし、即位後、1カ月以内に国賓を招くのは、異例のこと。皇室にムリをかけているのは間違いないだろう。 来日したトランプを飽きさせないために、安倍とともにプロゴルファーの青木功とラウンドしたり、大相撲を観戦するプランも練られている。トランプ本人が「土俵に上がって優勝力士に賜杯を渡したい」とワガママを口にしているらしく、安倍政権は、相撲協会をねじ伏せてでも、希望をかなえさせるつもりらしい。 とにかく、国賓として下にも置かぬもてなしで迎える方針。いまから「グッジョブ! シンゾー」とトランプの上機嫌な表情が浮かぶようである。 しかし、皇室まで利用してご機嫌を取るのは、やはり異常だ。ここまでやるのは、今月からスタートした「日米貿易交渉」を、夏の参院選の後まで先送りしてもらうためだとみられている。 外交評論家の天木直人氏が言う。 「日本との2国間交渉に持ち込んだトランプ大統領は、農業分野にしろ、自動車にしろ、アメリカの国益のために、日本に大幅譲歩させるつもりです。もし、参院選前に日米交渉が大きなニュースになったら、自民党が選挙で打撃を受けるのは間違いない。安倍首相がトランプ大統領に『参院選が終わるまで貿易交渉は先送りして欲しい』と頼み込んだとしてもおかしくありません」 参院選の後「日米交渉」が加速する あのトランプが、もてなしを受けたくらいで「日米貿易交渉」を秋以降に先送りするのかどうか疑問だが、もし、受け入れたら、逆に日本は大変なことになるのではないか。 参院選が終わった途端に、「おいシンゾー、おまえの願いは聞いた。今度はこっちのリクエストを聞け」と、より強硬に迫ってくるのは目に見えているからだ。 今月中旬、1回目の「日米貿易交渉」が終わった後、大新聞は、「貿易交渉 まず日本ペース」「日米、TPP水準で一致」「第一段階 日本ひとまず安心」などと楽観的に報じていたが、いつまでもアメリカが日本ペースに甘んじているはずがない。 「ロシア疑惑が再燃し、トランプ大統領の支持率は37%までダウンしています。大統領に再選されるためには、目に見えた成果が必要でしょう。日本がターゲットになるのは間違いないと思う。いまアメリカは、深刻な農業不況に見舞われている。借金を抱えた農家が次々に閉鎖に追い込まれています。票田である農家の支持を得るために、トランプ大統領は、日本に市場開放を迫ってくるに違いない。日本のコメや牛肉は大打撃を受けることになりますよ。もちろん、自動車も無傷では済まない。アメリカの要求は『対米黒字を減らせ』というシンプルなものですが、対米黒字を減らすには自動車の輸出を減らすしかない。黒字の多くを自動車輸出が稼いでいるからです。総量規制をかけるか、高い関税を課すか、二者択一になるのではないか。さらに、意図的な通貨安を禁止する“為替条項”の導入も要求してくるでしょう。ひとつでも決まったら、日本経済は深刻なダメージを受けることになりますよ」(経済評論家・斎藤満氏) 参院選後、一気に「日米貿易交渉」が加速し、とんでもない結果になるかも知れない。 トランプ米大統領の顔色をうかがうばかり…(UPI=共同)
「外交の安倍」をウリにしている安倍政権は、4月、5月、6月と立て続けに日米首相会談を開き、「安倍―トランプ」の蜜月関係を国民に見せつければ、7月の参院選も圧勝できると踏んでいるらしい。 NHKを筆頭とする安倍シンパの大マスコミにも、「トランプ大統領と渡り合えるのは安倍首相しかいない」「かつてないほど日米関係は良好だ」とヨイショ報道をさせ、国民を誘導する手はずだという。 しかし、トランプの国賓招待は、むしろ安倍政権にとって致命傷になるのではないか。 司法妨害が疑われるような大統領に媚びへつらい、天皇まで利用して日米貿易交渉の先送りを懇願するような外交に、はたして有権者が拍手喝采するのかどうか。それほど国民はバカじゃないはずだ。 「安倍首相が、トランプ大統領を“ノーベル平和賞”に推薦していたと発覚した時、多くの国民は『えっ!』と絶句したはずです。安倍首相は二言目には『かつてないほど日米関係は強固だ』と胸を張っているが、本当はゴマをすり、顔色をうかがい、揉み手をしているだけだと分かった。大半の日本人が情けないと感じたはずです。そもそも心ある国民は、『なぜ、トランプのような男と仲良くしているのか』と嫌悪しているはずです。ドイツのメルケル首相にしろ世界のリーダーは、トランプ大統領と距離を置き、親密なのは、フィリピンのドゥテルテ大統領ら問題児ばかりですからね。トランプ大統領が国賓として来日する時、一緒にゴルフを楽しみ、2人揃って大相撲を観戦するそうですが、国民から“どうしてへつらうのか”と思われ、逆効果になって不思議じゃありません」(法大名誉教授・五十嵐仁氏=政治学) あのトランプのことだ、来日中にとんでもない行動を取る可能性もある。 なにをしても支持率が下がらない安倍内閣は、「日米貿易交渉」を秋以降に先送りすれば、参院選は乗り切れると計算している。実際、桜田大臣や塚田副大臣が辞任しても、支持率は上昇している。 安倍内閣への不信感は広がっている しかし、沖縄、大阪の2つの補欠選挙で惨敗したように、潮目は明らかに変わりはじめている。 しかも、トランプとの蜜月演出は、何度も「辺野古基地の新設反対」と意思表示している沖縄の民意を逆なでするようなものだ。 こうした民意無視のやり方は、さすがに沖縄県民以外もおかしいと思いはじめている。 「内閣支持率の数字には表れていませんが、安倍内閣への不信感は確実に広がっていると思う。安倍首相と麻生財務相の地元に道路をつくるために忖度したという話には呆れたはずです。しかも、本当は沖縄県民の立場に立って、トランプ大統領と対峙すべきなのに、沖縄県民を逆なでするように、“辺野古が唯一の解決策だ”とトランプ政権と再確認している。国民のための政治をやる気があるのか、有権者は疑問を持ちはじめていると思います」(五十嵐仁氏=前出) 「平成」への改元が行われた時、竹下首相は1カ月間に2回もブッシュ大統領(父)と首脳会談を開いたが、すぐに退陣に追い込まれている。トランプの国賓来日がどうなるか見モノだ。
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