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衆院沖縄3区補選 屋良朝博氏の勝利に敢えて水を差す ファクトチェック・ニッポン!
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/252518
2019/04/24 日刊ゲンダイ 本土を巻き込む議論が必要(当選し万歳をする屋良氏=中央と、デニー玉城沖縄県知事=右2)/(C)共同通信社 4月21日に投開票が行われた2つの衆議院補選で、自民党の公認候補がいずれの選挙区でも敗北した。各メディアは、自民党が危機感を募らせていると報じている。ただ安倍政権としては、日本維新の会の新人・藤田文武氏が勝った大阪12区よりも、無所属で野党が支援した屋良朝博氏が勝った沖縄3区の方が痛手は大きいだろう。選挙の焦点が、安倍政権が進めている米軍普天間基地の辺野古移設だったからだ。これで県知事選挙、県民投票に続き、沖縄県民は3度、普天間基地の辺野古移設に反対を表明したことになる。 敗れた自民党の候補は元沖縄北方大臣で政権与党の強みを売りにしての選挙だった。少なくとも沖縄においては、政権与党をちらつかせて「地域振興」を語るバラマキ政治では勝てないことが明確になった。 衆議院の沖縄選挙区で自民党が議席を持つのは西銘恒三郎議員の4区だけだ。このまま衆参同日選挙となった場合、その議席も失う可能性が高いだろう。もともと1区が主戦場だった西銘議員が並大抵でない努力で得た選挙区だ。その努力を知っているだけに西銘議員には同情さえ感じる。どのような民意が出ても辺野古の埋め立てを進めるとしている安倍政権も、ここで立ち止まった方が賢明だろう。 ■政治家とジャーナリストの関係は淡きこと水のごとし さて、屋良氏の当選だが、以前、このコラムで書いた通り個人的な付き合いは長い。駆け出しの記者の頃、多くを教えてもらった。日米地位協定について教えてくれたのも屋良氏だった。ご夫人も交えて3人でオリオンビールを飲んだことも、ご自宅でステーキをたらふくごちそうになったこともある。そのまま朝まで寝かせてもらったこともある。その関係はこの当選をもって終わる。政治家とジャーナリストの付き合いは淡きこと水のごとし、でなければいけないからだ。一抹の寂しさも感じるが、今はそんなことを言っている場合ではないだろう。そこで、あえて勝利に水を差させていただく。 選挙戦中に自ら明らかにした経歴詐称だが、重く見た方がいい。ハワイ大学東西センター「客員研究員」だった経歴を「客員教授」としたもので、選挙公報、法定ビラなどに記載されたという。屋良氏は「事務手続き上のミスで誤記が生じ、心からおわび申し上げる」と謝罪している。このミスが今回の有権者の判断に影響したとみるのには無理があるとは思う。ただ、こういうミスが起きる陣営は、今後もミスが起きる可能性が高い。 例えば国会議員として今後、政治資金収支報告書の作成と提出が義務付けられるが、そこで事実と異なる記載をすれば政治資金規正法に違反することにもなる。「手続き上のミス」では済まされない。「客員研究員」と「客員教授」の違いなどどうでもいいと考えているスタッフがいれば、しっかりと教育する必要がある。 屋良氏は普天間基地の問題を、辺野古への移設ではない形で「現実的に具体的に解決させる」と語った。それは可能だと思うが、屋良氏が精通している米軍の再編議論から語るだけでは難しい。本土を巻き込む議論が必要だ。それを可能にする従来の付き合いの枠を超えたスタッフを集めることも検討すべきだろう。 立岩陽一郎 ジャーナリスト、1967年生まれ。91年、一橋大学卒業後、NHK入局。テヘラン特派員、社会部記者、国際放送局デスクなどを経て2016年12月に退職し、17年からフリーランスとして活動。現在は調査報道を専門とする認定NPO運営「ニュースのタネ」編集長。アメリカン大学(米ワシントンDC)フェロー。毎日放送「ちちんぷいぷい」レギュラー。ニコニコ動画でも「ファクトチェック・ニッポン」の配信を開始。
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