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4月 21, 2019 日々雑感(My impressions daily)
<中国の習近平(シー・チンピン)国家主席が1月2日に「祖国の統一」を強調する講話を発表して以来、人民解放軍による無謀な挑発行為がエスカレートしている。
3月末、中国空軍のJ11(殲11)2機が台湾海峡の中間線を越えて、台湾側へ43カイリも侵入した。台湾軍の戦闘機が緊急発進する事態となり、東アジアの国際関係は一気に緊張してきた。習政権の挑発に敢然と立ち向かう台湾の蔡英文(ツァイ・インウェン)総統は4月4日に空軍第四戦術戦闘機連隊を視察。「国家の主権たる領土は一寸たりとも譲ってはいけない。民主主義と自由主義の後退を許してはいけないことを世界に示そう」と空軍兵士らを激励し、不退転の意志を表明した。
中国による一方的な挑発を見て、アメリカも相次いで対策を講じている。4月3日、米大使館に相当する米国在台協会は「05年以降、海兵隊員を含む陸海空軍の軍人が台北に派遣され、協会の警備に当たってきた」と明らかにした。
軍人の台北派遣について、中国政府はずっと「断固反対」と唱えており、アメリカもこれまで公式には否定してきた。ここに至って積極的に公開に踏み切ったのには、中国を牽制する意図があると言えよう。
同じ頃、米国防総省も明確なメッセージを発信した。東シナ海に面した山東省青島で中国が4月23日に開催予定の国際観艦式に、米艦艇の派遣を見送る方針を表明。観艦式は中国海軍創設70周年を記念して行うもので、日本を含む多くの国が艦艇を送る予定だ。
そもそも中国空軍は日本軍、海軍は中華民国(台湾)軍を起源としている。中国共産党が中華民国政府に反乱を起こした1920年代、共産党軍は山林に潜む盗賊にすぎなかった。第二次大戦後、共産党は日本軍の残留将校を集めて満州に航空学校を創設し、47年に人民解放軍と改称した。
<シーレーン断絶の悪夢>
49年10月に中華人民共和国の建国が宣言された際、天安門広場の上空を飛んだ空軍パイロットを訓練したのは彼ら日本人。海軍も中華民国から帰順した軍人が主体だった。
それから70年が過ぎた今、人民解放軍は「祖国防衛」に徹すると言いながら爪を隠す「韜光養晦(とうこうようかい)」戦略を完全に放棄した。南シナ海では島しょ部に軍事要塞を構築して「海上の長城」を建設し、自国の内海にしようとしている。台湾は「海上の長城」に対峙する敵のとりでで、早晩、攻撃しなければならない標的だ。
それだけではない。台湾が「解放」されて「祖国の懐」に帰ってきた暁には、北部の基隆と淡水、南部の高雄など良質な港は中国海軍の母港となり、東部の花蓮空港は解放軍の空軍基地に変身する。こうなるとアメリカをアジアから駆逐し、「アジアの安全保障はアジア人の手で」という中国主導の国際秩序の構築が可能になるだけではない。習政権が描く世界制覇への第一歩も踏み出すことになる。
こうした覇権主義的行動はアメリカにとってまさに悪夢だ。日本にとっても、中東から資源を運ぶシーレーンが断たれることになる。その点、アメリカはあの手この手で台湾防衛に着手しているが、日本は冷淡だ。
蔡政権は日本との間で公式な安全保障対話を呼び掛けているが、「日中友好」に幻想を抱く日本政府に積極的な姿勢は見られない。日本は近いうちに複数の閣僚を北京に派遣して経済対話に参加する予定だが、こうした動きは同盟国アメリカの神経を逆なでしている。
安倍晋三首相が4月末に訪米するのを控え、「シンゾーは本当にトランプ米大統領の友人か」と、米首都ワシントンのシンクタンクにいる筆者の友人たちが尋ねてきた。「最近の日中接近に米政府も疑心暗鬼だ。尖閣諸島を米軍が守っているのを日本政府は忘れたのか」という言葉に米側の不信がうかがえる。
台湾と南シナ海の緊張と、アメリカをいら立たせる日中接近。覇権をめぐるマグマは確実に膨張している>(以上「NEWS week 2019年04月23日号掲載」より引用)
台湾に軍事圧力を強めている中国を巡って。日米の外交温度差が出ている。その温度差の違いに対して、米国から「シンゾーは本当にトランプ米大統領の友人か」と懐疑の声が聞こえてくる、と上記引用のNEWS weekの記事は伝えている。
台湾併呑を長期国家戦略に据えている中国は「その日」へ向けて着々と布石を打っている。すでに南シナ海は中国の「内海」と化している。1月2日に中国の習近平(シー・チンピン)国家主席が「祖国の統一」を強調する講話を発表して以来、人民解放軍による無謀な挑発行為がエスカレートしている、という。
それに対して米国は台湾防衛のために4月3日、米大使館に相当する米国在台協会は「05年以降、海兵隊員を含む陸海空軍の軍人が台北に派遣され、協会の警備に当たってきた」と明らかにした。そして東シナ海に面した山東省青島で中国が4月23日に開催予定の国際観艦式に、米艦艇の派遣を見送る方針を表明した。しかし日本を含む多くの国が艦艇を送る予定だ。
ここに来て、人民解放軍は爪を隠す「韜光養晦(とうこうようかい)」戦略を完全に放棄し、具体的な台湾封鎖を狙った軍事進出を行っている。南シナ海では島嶼部に軍事要塞を構築して「海上の長城」を建設し、自国の内海にしようとしている。台湾は「海上の長城」に対峙する米国の砦で、早晩、攻撃しなければならない標的としている。
その中国に対して安倍自公政権は「経済協力」で「一帯一路」に参加しようとしている。実際にタイでは52ヶ所もの開発で中国との協力に調印した。
「シンゾーは本当にトランプ米大統領の友人か」とワシントンから聞こえてくるのも当然だ。習近平氏の秋波に直ちに応じて、安倍氏は相互訪問を決めた。日本のシーレーンを守るため、とした集団的自衛権と「戦争法」の制定は何だったのだろうか。安部氏の外交戦略に「原則」が感じられないのは私だけでなく、米国も同様のようだ。
「一つの中国」なぞ大嘘だ。それは単に中国の長期戦略のスローガンに過ぎない。現実に台湾は国家主権を維持し、軍事統帥権も関税自主権も有している。もちろん台湾全土に徴税権も有しているのも改めて指摘するまでもない。
その独立国を国際的に「見放した」のは戦勝国クラブの「国連常任理事国」たちではなかったか。それに倣って日本も台湾との国交を閉ざした。そして「経済的な側面と思惑」から中共政府の中国と国交を結んだ。それが中国に軍事的優位こそが国家のすべてだ、と確信させた。
安倍自公政権の日本政府は「シンゾーは本当にトランプ米大統領の友人か」というワシントンの懐疑にどう対処するのか。米国の積極的なポチを自任してきたシンゾーは経済界の「献金の誘惑」に負けて宗旨替えするのか。
日本の経済界はどうかしている。先日の萩生田氏の「消費増税延期」発言に対して日商会議所会頭が直ちに「延期はダメ」だと経済人らしからぬ発言をした。日本経済の最大のデフレ化要因の実施延期は歓迎すべき慶事のはずだが、彼は「確実に実施すべき」と自らの首を絞める発言を平気で行った。つまり彼は経済人ではなく、官邸を忖度する政府の寄生虫に過ぎないことを自ら暴露した。
その程度の経済人が習近平氏の秋波に乗って中国に接近せよ、と安倍氏を唆しているとしたら、そして無知蒙昧の安倍氏が経済人の要請に従って無原則に習近平氏と握手するとしたら、それは米国の「虎の尾」を踏むことになる。
いや、散々日本の防衛を脅かしてきた中国を経済的に助けることは、自らを中国の軍事的脅威にさらすことになりかねない、となぜ考えないのだろうか。早晩、安倍氏は「シンゾーは本当にトランプ米大統領の友人か」というワシントンの問いかけに直面することになる。それはポンコツ兵器を爆買いした「努力」を水泡に帰すことでしかない。
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