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自由党の小沢一郎代表=1月24日、国会内
【点描・永田町】野党総結集に見る剛腕の落日
4/14(日) 19:04配信 時事通信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190414-00010002-jij-pol
夏の参院選をにらんで、小沢一郎自由党代表が提唱する野党総結集が挫折しそうだ。
小沢氏がまず仕掛けた国民民主党と自由党の合併が、国民内部の「反小沢感情」の根強さから大詰めで足踏みし、野党第1党の立憲民主党を率いる枝野幸男代表も「数合わせにはくみしない」との頑(かたく)なな姿勢を崩さないからだ。
自ら采配を振るって自民党からの政権交代を2度も成し遂げた小沢氏だが、中央政界を振り回し続けた「剛腕神話」も、落日を迎えつつあるように見える。
「(安倍政権は)平気でうそをつき、全く責任を取らない。こんな政治がはびこるのは、野党がだらしないからだ」──。
行く先々で安倍政権打倒を訴えてきた小沢氏は、「過去のいきさつや恩讐(おんしゅう)を乗り越えるべきだ。私も股をくぐれと言われれば、いくらでも股をくぐる」と、熱い口調で野党総結集を訴える。
その上で、7月の参院選に向けた戦略として「一緒になるのが難しければ、『オリーブの木』(各政党の選挙協力での政権の受け皿づくり)でもいいから、一つのグループとして選挙を戦おう」と、比例統一名簿などを提案している。
「政権交代可能な二大政党制」を目指して1993年に自民党を離党した小沢氏は、非自民8党派連立政権(93年)、民主党政権(2009年)誕生の立役者となった。その一方で、旧新進党や旧民主党の分裂も主導したことから「政界の壊し屋」とも呼ばれる。
17年秋の衆院選の直前に、希望の党(当時)への合流をめぐって民進党(同)が大分裂し、選挙で生き残った希望合流組が結成したのが国民民主党。
100億円規模の党資金や地方組織などの民進党の遺産を受け継いだが、政党支持率は1%前後に低迷したままで、「参院選惨敗なら党消滅」(国民若手)との危機感から、玉木雄一郎同党代表も「渡りに船」と小沢氏の仕掛けに乗った。
在職50年の「最後の戦い」だが
小沢、玉木両氏は、まず年明けに両党の統一会派結成を決め、3月1日には新党が国民の基本政策を踏襲することを確認した上で、国由合併を正式合意した。
しかし、国民の党内手続きは「小沢氏とは一緒にやれない」(ベテラン)などの反発で難航、当初の統一地方選前の合併を断念して4月30日までの決着を目指すが、「全くゴールが見えない」(幹部)のが実情だ。
しかも、ここにきて国民内部の混乱に付け入るような、立憲民主党側による切り崩し工作も次々表面化し、総結集どころか旧民進系同士の感情的対立もエスカレートしている。
玉木氏は「もう足の引っ張り合いは終わりにすべきだ。すぐ喧嘩(けんか)する人たちだと思われる」と嘆き、小沢氏も「もっと権力奪取に執念を燃やすべきなのに、野党内の主導権争いに終始している」と苛(いら)立ちを隠さないが、総結集への壁は高くなる一方だ。
剛腕を誇った小沢氏だが、自由党は国会議員5人という「政党要件」を、辛うじて満たしているだけの小政党。このため合併協議でも小沢氏は玉木氏の意向を尊重し、機会を増やす2人そろってのテレビ出演などでも、玉木氏を前面に立てて自らは控えめな発言に徹している。
ただ、当選4回の玉木氏と当選17回の小沢氏では、「格が違い過ぎる」(自由幹部)ことは否定しようもなく、優男の玉木氏と強面(こわもて)の小沢氏は容貌の対比も際立つため、国民内部には「ツーショットを続ければ、玉木代表が小沢氏に操られている印象が広がる」(若手)との不安も消えない。
5月に喜寿(77歳)を迎え、年末には在職50年となる小沢氏は「もう一度政権交代を見るまで死ねない」となお執念を燃やすが、現状では「悲願達成は見果てぬ夢」(首相経験者)との声が支配的だ。
(政治ジャーナリスト・泉 宏)
〔時事通信社「地方行政」4月8日号より〕
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