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宮古島駐屯地問題 弾薬のない陸自基地に意味があるのか? ここがおかしい 小林節が斬る!
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/251885
2019/04/14 日刊ゲンダイ 新設された陸上自衛隊宮古島駐屯地に中距離多目的誘導弾(小型ミサイルの類い)と81ミリ迫撃砲弾が搬入されたことが明らかになり、住民の反発を受け、防衛省はそれらを島外に撤去したとのことである。いずれ島内鉱山地区に弾薬庫を造り保管するとのことである。防衛相は市長に陳謝し地元住民にも謝罪したという。実に分かりにくい話である。 世界史の現実の中で、今でもこの地球上では多数の軍事紛争が継続中である。だから、わが国も、自分たちの運命を他国の軍事力に左右されないために自衛(専守防衛)だけは必要だという国民的合意の下に自衛隊を保有してきたはずである。 そこで、近年、実力をつけて太平洋の支配権に意欲を公言している中国は、歴史的にも国際法上もまったく根拠のない尖閣諸島の領有権を主張し始め、さまざまな軍事的行動をわが国にしかけてきている。 かつてのチベットや最近の南シナ海における中国の軍事行動を見る限り、わが国が隙を見せれば彼国が尖閣諸島に上陸してくる可能性は否定できない。 そのような背景から、近年、わが国は南西諸島の防衛力の強化を進めている。これは、独立主権国家として、自国の独立と自国民を守るための正当な政策の実施である。 ところが、そのような流れの中で、地元の同意を得て新設された自衛隊の基地に中距離ミサイルと迫撃砲弾が搬入されたことが批判されてそれらを撤去した……とは、一体、何のための基地新設だったのか? 分からなくなってしまう。 ほとんど「標準装備」だと言える弾丸を持たない自衛隊に何の価値があるというのだろうか。わが国の領土に対して不当な領有権を主張し、他国の領土を軍事侵攻した実績のある大国が狙いを定めているわが国の島の近くに、いざという時の即応反撃力を置くことで彼国からの攻撃の意欲をくじくために新設された自衛隊の前線基地に「弾薬がない」とする措置に、何の正当性があるのだろうか。 もとより、弾薬の備蓄の内容など公にしないことが世界の軍事常識である。今回は、騒がれて政府が狼狽すべき場合ではない。 小林節 慶応大名誉教授 1949年生まれ。都立新宿高を経て慶大法学部卒。法学博士、弁護士。米ハーバード大法科大学院のロ客員研究員などを経て慶大教授。現在は名誉教授。「朝まで生テレビ!」などに出演。憲法、英米法の論客として知られる。14年の安保関連法制の国会審議の際、衆院憲法調査査会で「集団的自衛権の行使は違憲」と発言し、その後の国民的な反対運動の象徴的存在となる。「白熱講義! 日本国憲法改正」など著書多数。新著は竹田恒泰氏との共著「憲法の真髄」(ベスト新著)
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