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前半の統一地方選挙の結果が出て一週間が経つ。私は地元の野党議員に投票したが一人当選、一人落選であった。結果は与党強しである。ある選挙区では候補者が乱立し、余程の政治通でなければ、誰に投票すればよいのか分からない状況であった。
参議院選挙が近づいてきているという状況でありながら、菅直人の国民民主党への解散発言(共闘ではなく、これでは挑発である,玉木代表の激怒は当然のこと)、大阪12区の補欠選挙での候補者の乱立、山本太郎議員のれいわ新選組党の立ち上げ、参院選岩手選挙区の候補者調整難航など野党のまとまりのなさしか感じ取れない。今回の山本太郎議員の行動に関しては拙速だと批判せざるをえない。山本太郎議員が日本の政治問題に最も鋭く斬り込んでいる点には敬意を表する。しかし、このタイミングでの新党立ち上げは政治手腕としてどうかと疑問に思う。政治は理想では動かない。生活という民衆の醜い部分とも向き合わないといけない。野党が乱立すれば、次の参議院選挙の結果がどうなるのか、いやでも分かる。政治は理念では動かない。私たちの生活も理念では動かない。明治維新も理念では動いていない。背後に巨大国際金融勢力があってこそ成し遂げられた。ロシア革命も同じだ。大阪維新の会が選挙で強いのは竹中平蔵・パソナ・裏社会が巨大な行政業務の民営化で甘い汁を吸おうとして支援しているからだ。これに対して、君側の奸と金の亡者の財閥を排除しようと理想に燃えた戦前の昭和維新が、なぜ失敗したのか、我々は学ぶ必要がある。
政治には途方もない金が必要であり、政権交代ともなれば、1億円、2億円ではどうにもならない。山本議員のような知名度がある議員が果たして何人いるのだろうか。志はいいが選挙には金が必要であり、落選した議員の面倒を誰が見るのか。私たちが10万円寄付しても水の泡となって消える。かつて、天木直人が新党から立候補した時、大きな期待を抱いて私は献金をして投票をしたが、それが今となってはどうなったであろうか。
現実的には、まずは参議院選挙で野党が一致結束しなければならない。前回の衆議院選挙でも普通に野党が一致協力していれば勝てた。それが前原・前民進党代表が小池というカリスマ性のある政治家と新党の希望の党という甘い誘惑に乗って、第一野党を壊滅させて惨敗した。
安倍・麻生の政治体制はかつてないほど強力で、我々の想像以上のものだ。だからこそ、かつてない長期政権になっている。しかし、これを絶対に倒せないかというとそうでもない。そのことが見通せているのが小沢一郎という代議士だ。
小沢議員はなんと主張しているのか。それは一にも二にも野党が結集することだ。そうすれば、今すぐにでも政権交代が成し遂げられると主張しているのだ。しかし、現状はどうだ。
大半の民衆は悲しいことに政治に関心を持っていない。しかし、その現状も考えて野党が結集して分かりやすい政治を作ることも知恵である。政権奪取後の民主党には反省点が多いが、政権奪取前の民主党には見習うべき点は多々ある。少なくとも、曲がりなりにも一つの党としてまとまり、マニフェストという分かりやすい形で国民に政策を提示できたことは画期的であった。菅と野田が明白なマニフェストの違反をしなければ、2大政党制ができ、他国のように緩やかではあるが政治改革が進んだであろう。今や自公の一強で、このままだと、死に票ばかりが増えて、我々の政治への要求が無駄に終わり、与党が利して既得権益者が得をする。
野党議員に私たちはもっと結束を訴えなければならない。理想国家など急にはできないし、そんな国家は存在しない。優先順位を作って、重要な点を優先させるべきだ。なんども言うが野党議員は、政治家として最も優れた見識と展望を持つ小沢一郎議員の意見に耳を傾けるべきだ。その気になれば今すぐにでもできることであり、これこそ政治改革への近道だ。
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