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2019-04-07 14:56
<昨日、TBSのオールスター感謝祭で、人と馬のレースが復活。大井競馬で的場さまがドラゴンゲートに騎乗して参加していて嬉しかったたですぅ。(^^♪(前回、落馬アクシデントがあったからヒヤヒヤ。ハンデのつけ方、下手すぎ。)
今週から大井のキラキラ・ナイター競馬が始まるので、よろしくお願いしますね。m(__)m>
今日は大寝坊の上、ちょっと忙しくて、なかなかブログを書く記事がとれてず。<桜花賞の予想&勝馬投票もできておらず。^^;> こんな時間になってしまった。
で、ちょうど、mewが言いたいと思うことを、書いていた記事を見つけたので、それを後半にアップすることにしたいのだが。(・・)
* * * * *
その前に少し自分でも書こうっと。
・・・自民党が1955年に結党されてから長い間、日本の政権与党の座を握り続けて来た大きな要因の一つは、政官財+地方自治体の癒着による、地方への利益誘導、利益分配であったことは、間違いない。
戦後間もなく、日本の各地方は、インフラもハコモノも整っておらず。早くガス、水道、電気、電話、下水道などなどをきちんと通して欲しい、道路や橋、トンネル、ダムを作って欲しい、鉄道やバス
を通して欲しい、学校や庁舎などの建物が欲しい、and so on・・・・。
実際、日本は70〜80年代ぐらいになるまでは、確かに全国の各地域に、国の補助も使う形で、色々なものが必要だったものが多かったのは事実なんだけど。
その時に各地方の有力な国会議員(または有力議員の子分、派閥の人)が、色々と決める権限を持って、省庁にも働きかけて、たとえば「どこどこに橋を作ろう」という計画を決定。
そこに、自民党または各議員御用達の建設企業、地方自治体の議員、下請け企業などなども絡んで、大きな金額が絡むプロジェクトが完成。みんなで国の税金を分け合って(議員にも献金や票として還元される)、潤うことに。
で、その橋は、地元では議員の名をとって、堂々と「XX橋」「XX先生が作った橋」と呼ばれていたりしたのである。<自分で「この橋はオレが作らせたんだ」とか、TVの前で堂々と説明する議員を見たことだってあるもの。(~_~;)>
つまり、今回の塚田副大臣の話というのは、自民党では伝統的な「よくある」「あるある」話であって。地元の年配の自民党支持者などは、な〜んの不思議もないごく当たり前の話だったと思うし。<もともと安倍ー麻生道路って呼ばれていたというのだから。>
だから、塚田氏が途中で、安倍、麻生氏を忖度したとか言う話も楽しくきいて、笑っちゃうし。最後に、「国の直轄に引き上げました」って言ったら、大拍手が起こってしまうわけで。参加者の中には、一体、何が悪いのか、ピーンと来ていない人もいるかも知れない。^^;
しかも12年に安倍第二次政権が始まってから、さらには「コンクリート、インフラ最重要視」の二階幹事長の力が増すにつれて、安倍自民党政権はまたどんどん、昔のように政官財癒着、利益誘導、バラまき体質に戻っているようなところがある。<最近の知事選や市長選も、自民党系候補はいかに中央とのパイプがあるかをアピールすることが多いしね。北海道知事選も、そればっからしい。>
そんな中、新聞にこんな意見が載っていた。
『塚田氏は発言を撤回し謝罪したが辞任要求は拒否している。政権の「緩み」との指摘もある今回の問題を有権者はどう受け止めているのか。
福岡市中央区の公園で花見をしていた同市の無職の男性(67)は「(塚田氏は)本当の話をしたのだと思う。政治家として許されないし、責任は取るべきだ」としつつ「自民党を支持するのは変わらないし、それは知事選でも同じ。自民党はもっとしっかりしてほしい」と注文をつけた。(毎日新聞19年4月4日)』
この人は、(伝統的な?)自民党の支持者だと思われるが。やっぱ塚田氏は「本当の話をした」と考えている。そして、どうも最近は、利益誘導や忖度に関して、本当の話を外でするのはマズイということも知っている。
でも、「そんな政党や政治家はけしからん」とは思わず。やっぱ、地元に利益をもたらす政府与党は頼りになるわけで、自民党は支持し続けるのである。(-"-)
しかも、最近は、若い年代でも、こういう権力を用いた仕事の仕方などを「けしからん」とは思わない人が増えているかも知れず・・・。
そして、もしこういう支持者がたくさんいる限り、今後も自民党が政権与党になる可能性は極めて高いんだろうな〜とぼやいてしまうmewなのだった。_(。。)_
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『塚田「忖度」副大臣発言からうかがえる地元利益誘導復活のにおい
坂東太郎 | 日本ニュース時事能力検定協会認定講師 4/7(日) 0:03
親分との渡世の義理(笑)だったそうだが……
「大勢が集まる会の席だったので、我を忘れて事実とは異なる発言をした」(3日の衆議院厚生労働委員会での答弁)「事実と反するので発言は撤回した」(同日の内閣委員会)。 一連の「すぐ忖度します」発言騒動で国土交通副大臣を辞任した塚田一郎参議院議員の釈明です。
「大勢が集まる会」で舞い上がり「我を忘れて事実とは異なる発言を」するというのはあり得るでしょう。でもでたらめやでまかせを頭から尻尾まで述べるかというと大いに疑問です。
塚田氏の発言(4月1日)要旨を総合すると、「かわいい弟分の大家敏志参議院議員」の頼みで応援演説へやってきて、両氏とも所属する麻生派は「渡世の義理だけで生きて」おり(どこぞの組か?)、自らも「筋金入りの麻生派」と紹介した後、「国土交通副大臣」の「仕事の話」として大家議員と吉田博美・自民党参議院幹事長の2人が下関北九州道路の件で「地元の要望がある」と副大臣室に来たところから始まります。
「吉田幹事長が私の顔を見て、『塚田分かってるな、これは総理の地元と副総理の地元の事業なんだよ』と」発言。「すごく物わかりがいい」塚田氏は「すぐ忖度し」て「分かりました」と答えました。
道路の両側は山口県と福岡県。発言は「下関は誰の地盤ですか。安倍晋三総理です。総理から麻生副総理の地元でもある北九州への道路事業が止まっている」のを問題視した上で「事業を再スタートするには、いったん国で調査を引き取らせていただく」と答えて「新年度の予算で、国で直轄の調査計画に引き上げました」と手柄話を披露したのです。
副大臣ごときができる大技か
事実と判明しているのは時系列で以下の通りです。
1)2018年10月2日 塚田氏が国土交通副大臣に任命される。
2)同年10月25日 11月設立予定の「下関北九州道路の整備促進を図る参議院議員の会」の会長に就任する吉田氏と幹事長に就く大家氏が首相と官邸で会談。首相は「早期建設に向けた活動にしっかり取り組むように」と述べた。
3)同年12月20日 塚田氏に吉田氏と大家氏が会って要望する。
4)同年12月21日 2019年度予算案が閣議決定される。
要するに安倍首相が下関北九州道路に意欲を抱いているのは確実で、その整備促進を図る議員の会の吉田会長と「かわいい弟分」の大家幹事長が塚田氏と面会したのは間違いないのです。ただ吉田・大家氏と会った翌日が閣議決定なので予算編成プロセスに影響があったとは考えにくい。
そもそも2人いる国土交通副大臣の片方にだけ会って吉田氏が「塚田分かってるな、これは総理の地元と副総理の地元の事業なんだよ」とあけすけすぎる表現でドスを利かせる必然性も疑問です。なお吉田氏は発言自体を否定しています。
吉田氏といえば、村上正邦、青木幹雄両氏の後を継ぐ「自民党参院のドン」とも目される大物で当選2回で今年改選の塚田氏へ露骨な脅しをかけなくても容易にしたがえられるでしょう。
ただ国交大臣は安倍氏が返り咲いた第2次政権以降ずっと公明党議員が就任しており、自民党内の意思決定が(少なくとも表立っては)及びにくいのは事実。だから副大臣へ……と勘ぐることはできます。
それでも塚田氏が下関北九州道路に反対していたとか、ずいぶんな変人で何をしでかすかわからない方(ある意味そうだったのですが)で警戒されていたというならばない話でもないぐらいは思えましょうけど、麻生親分との「渡世の義理だけで生きて」いるのだから心配ありませんよね。
おそらく麻生財務大臣が記者会見で述べた「いかにも、それを頼まれてやったみたいな話で言ったのが問題」「副大臣の忖度くらいで決まる話ではない」あたりが失言の本質でしょう。たかが副大臣ふぜいが「国で直轄の調査計画に引き上げ」る決断をしたと大物ぶってホラを吹いたのが「事実とは異なる発言」だと。
発言が綿菓子だとしても砂糖は存在する
ただこの塚田発言がまったくのでっち上げや夢物語を創作したとも言い難いのです。「塚田様の功績」こそ綿菓子のように膨らんでいるとはいえ元となる砂糖までないかというと大いに疑問。現に下関北九州道路の構想はいったん挫折した後、第2次安倍政権誕生以後に復活しています。首相も「早期建設に向けた活動にしっかり取り組むように」と発言していますし。
挫折したのは08年3月。折しも道路財源のむだ遣いや計画のずさんさが国会で大問題化しており当時の福田康夫内閣が下関北九州道路などの全国6カ所の海峡横断プロジェクトの調査を中止したのです。
ちなみに塚田氏は「忖度」発言時に「公共事業はやらないという民主党政権ができて凍結した」としていますが誤り。道路財源で民主党が福田政権を締め上げたのは事実だから勘違いしたのかも。福田政権時の出来事を民主党政権のせいにするとは「麻生太郎命、一筋でやってきた」塚田氏らしくありません。その間に存在した政権こそ麻生内閣だったのですから。
下関北九州道路は2017年度から自治体予算と国の補助で工事方法など調査を再開させ、2019年度からは国の直轄事業に昇格して全額(4000万円)が国負担となりました。石井啓一国交大臣がその方針を示したのが今年3月19日ですから、その間に塚田氏が暗躍してそうさせたというならば発言はホラではなく事実となるけど多分そうではありますまい。
塚田発言は副大臣とはいえ職務権限のある立場の者が悪い意味で浸透してしまった「忖度」という言葉を平気の平左で使ってしまう政治の劣化、かつてあれほど叩かれた地元利益誘導への鈍感さを示しているといえます。また発言そのものは自らを大きく見せようと気張ったホラだとしても完全な与太話ともいえず下関北九州道路予算復活の背景に何かがあるぞと端なくも教えてくれた「功績」もございましょう。
坂東太郎
日本ニュース時事能力検定協会認定講師
毎日新聞記者などを経て現在、日本ニュース時事能力検定協会監事、十文字学園女子大学非常勤講師を務める。近著に『政治のしくみがイチからわかる本』『国際関係の基本がイチから分かる本』(いずれも日本実業出版社刊)など。』
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