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4月 04, 2019 日々雑感(My impressions daily)
<「文在寅大統領の周りは、『チュサパ(主思派)』で固められています。チュサパは北朝鮮よりも強い主体思想(金日成が提唱した独自の社会主義理念)を持つ人達のことで、文大統領が、北朝鮮が核放棄する前から38度線の武装解除を始めたのはその思想に基づいてのこと。さらに、文政権が反日姿勢を強めているのも主思派の影響と見られています。つまり『親北』=『反日』であり、北朝鮮と近づけば近づくほどに文政権は反日姿勢を強めていくはずです」(前出・韓国人ジャーナリスト)
そのような状況下にある韓国で、3・1独立運動記念日のさなか、同国の知られざる一面を、私は現地で見ることになる。つまり韓国国内はいま分裂の危機にあるのではないか――という光景だ。
3月1日、ソウル市内では大々的なデモ行進が行われていた。大音量で音楽を響かせ、参加者は熱いシュプレヒコールをあげる。「反日デモ」ではなく「反文在寅デモ」だ。
軍服に身を包んだ参加者はこう胸を張った。
「この集会には30万人の韓国人が集まっている(*現地報道では数万人)。われわれはアカの政権を打倒する!」
「太極旗部隊」と名乗るデモの行列がソウル市内を埋め尽くしていた様子は確かに壮観だった。人々を観察していると韓国軍OBや、中高年の男性や地方出身者が多い。いわゆる保守層、右派によるデモが太極旗部隊であるようだ。
〈ムンジェインは北朝鮮のスポークスマンだ!〉というプラカードを掲げた中年男性もいた。デモの所々で韓国国旗である太極旗と、米国国旗である星条旗がはためいていた。彼らを勢いづかせたのが、前日の米朝会談の決裂であることは明らかだった。
いま韓国で、右派と左派による分断が深く進行していることをうかがわせる光景だった。左派政権である文政権が反日姿勢を見せる背景には、北朝鮮の姿が色濃くあるのは先に述べた。
その様子は左派陣営でも確認できた。
3月1日の在韓日本大使館前。こちらで見られたのは、もちろん左派のデモ隊の姿だ。しかし、その数は50名ほどと、かなり少ない。参加者の多くが若者で、うち半数ほどは動員された学生のようだ。
リーダーの運動家は、マイクでこうシュプレヒコールを上げる。
「日本は謝罪しろ!」
聴衆も拳を振り上げてはいるが、その様子はシュプレヒコールに合わせたコンサート的なノリに見える。「怒りで拳を突き上げる」といった風情ではない。
そしてリーダーはこう演説を始めた。
「アメリカのトランプ大統領は北朝鮮の金正恩を友達だという。それならなぜ、制裁をするのか! 制裁をやめるべきだ!」
いまも確実にある北朝鮮の核保有問題の存在を無視しためちゃくちゃな暴論なのだが、リーダーは大真面目にそう主張しているのだ。理屈もなにもあったものではないが、韓国左派がいかに親北であるかということだけは、この演説によく表れている。
そして、左派デモの人数の少なさが示唆するものは、韓国内における反日派は実は少数であるという事実だ。
過去に植民地支配された歴史があるので韓国内には公に「親日だ」とは言いづらい雰囲気があるが、熱く拳を振り上げているのは一部の左派政治家と市民運動家だけでしかない。
問題は文政権がそうした国内情勢を知ってか知らずか、反日姿勢を維持するために強権的になっていることにある。
2月15日、文在寅は大統領府本館中武室で行われた「国家情報院・検察・警察改革戦略会議」に出席した。そこで次のような「宣言」を行った。
「今年は特別な年です。100年前、独立運動によって正義に満ちた大韓民国が建設された。日帝強占期(植民地支配時代)、警察と検察は独立運動家を弾圧する植民地支配を補完する機関だった。いまも残る暗い影を改革し、完全に脱ぎ捨てなげればならない。そのために大統領、青瓦台は常に監視、牽制する」
つまり政権は権力機関の掌握に力を注ごうというのだ。こうした姿勢に右派は反発を強めているという。
「いま『親北朝鮮、アカの政権を倒すためにクーデターを起こすべきだ』という意見までが右派や韓国軍関係者の中で囁かれるようになっているのです。韓国軍や国家情報院はこれまで北朝鮮を『敵国』とみなし、演習・情報収集をしてきたわけです。それだけに、無条件に北朝鮮に歩み寄る文政権を危険視しているのです」(韓国メディア記者)
文在寅大統領の任期はあと3年以上ある。このまま親北路線を突き進むのならば、深刻な左右激突は避けられないのかも知れない――>(以上「JBpress」より引用)
ブログを書くにあたって、この評論を書いた「過去に植民地支配された歴史があるので韓国内には公に「親日だ」とは言いづらい雰囲気があるが、熱く拳を振り上げているのは一部の左派政治家と市民運動家だけでしかない」という一文に対する抗議から始めなければなない。
なぜなら日本はいかなる国や地域に対しても「過去に植民地支配」した歴史がないからだ。朝鮮半島の人たちは「植民地支配された」と主張するし、日本人の似非・文化人や似非・評論家たちは好んで「植民地支配」とのステレオタイプの文言を使いたがる。
しかし日本は朝鮮半島に対して植民地支配した歴史がない。「併合」した歴史はあるが、植民地支配して朝鮮人を搾取したことはない。逆に日本国民の税を投じて朝鮮半島の近代化と朝鮮人の教育と医療水準の向上に努力した。
どの20世紀前半に於いて、どの欧米諸国が植民地に初等教育機関はおろか大学まで建設しただろうか。日本は平壌に帝国大学まで建てた。そして朝鮮人の教育に心血を注いだ。
そうした前提の上で上記評論に批判を加える。韓国政府が親北政権だとしても、政治体制の異なる二国がそのまま統合することはあり得ない。一方の政権が政権を放棄し、一方の国家体制の併呑されるしか統合の方途はない。あるいは、同時に南北二国の政治体制が一つに纏まる、という離れ業を演じない限り南北統一はあり得ない。
文大統領がいかに親北であろうと、韓国政府を潰して、丸ごと金正恩氏の独裁政権下に併呑されるとは思えない。文大統領は南北の異なる政治体制をいかにして乗り越えるつもりなのだろうか。
スローガンとして「南北統一」を叫ぶのは一向に構わないが、韓国大統領が北朝鮮へ恋慕の情を募らせる、というのは理解し難い。南北統一を望むのなら、一層「核廃棄」を金正恩氏に求めなければならないはずだ。
国際社会は核兵器を保有したままの北朝鮮と韓国の統一国家樹立を望まないどころか、決して承認しないだろう。
いや、その前に南北統一を文大統領が叫ぶのなら、彼は具体的な南北朝鮮の統一「工程表」を明らかにすべきだ。統一に必要な北朝鮮への経済支援なども具体的に算定しなければならないし、どうやって工面するのか示さなければならないだろう。
日本の援助をあてにするのはお門違いだ。散々日本をコケにして来て、いまさら援助を申し込めるはずもないだろう。韓国民も何に対しても集団ヒステリーを起こす前に、まずは冷静に「経国済民」を考えるべきだ。
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