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談話に“2つの鍵” 安倍首相「令和」会見は単なる選挙対策か 保阪正康 日本史縦横無尽
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/251074
2019/04/04 日刊ゲンダイ この程度の内容なら記者会見は必要ないのでは?(会見する安倍首相)/(代表撮影) 「令和」という元号が明らかになった時、私の元に何人かの知人、友人たちから連絡があった。私は定期的に市民講座やカルチャーセンターで講演を続けているのだが、そこの受講生からだ。号令の令や召集令状の令が思い出されてくるので不快感があるというのである。戦争体験者が多いのが特徴だが、なるほどそういう受け止め方もあるのかと思う。言われてみれば、昭和という時代なら令という語には暗いイメージがあるのかもしれない。 しかし「令」の字が元号に用いられるのは、初めてであり、毎日新聞によると幕末に候補だったことが2回ある程度だそうだ。ただ令には命じるといった強制の意味がある半面で、良いとか清らかといった意味もあり、この理解を広めていきたいというのが命名者の本意なのであろう。私もこうした考えはよく理解できる。出典にしても万葉集というのはそれなりに納得できるし、一定の枠内での良識は見て取れる。この考案者の名を政府は伏せると言ったが、事実上この案は、万葉集研究者の中西進大阪女子大名誉教授であるとも報じられている。 さてこのような経緯を見て、そして今回の発表の流れを見て、どのようなことがわかるのか。そういう検証は十分になされなければならない。安倍首相の会見での談話の中にその鍵が隠されているように思う。首相談話を読んですぐに2つのことに気づくはずだ。1つは、この程度の内容なら記者会見の必要はないのではとの感想である。官房長官で十分なはずなのに、なぜとの疑問が湧く。勘繰れば現在の地方選を含め、来るべき選挙を意識しているのではないかとも思える。政治への天皇利用と解されないか、というのであれば、もう少し密度の濃い談話内容であるべきではないかと思う。 密度の濃いとは、この元号が歴代天皇のどのような意思を継いでいるかといった歴史について触れてもよかった。それが例によって、「悠久の歴史と薫り高き文化、四季折々の美しい自然。こうした日本の国柄を、しっかりと次の時代へと引き継いでいく」といった内容では、なんとも物足りない。これでは「令」の字の持つ昭和のマイナスが浮かび上がらない。 (つづく) 保阪正康 作家 1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇 」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。
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