http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/268.html
Tweet |
当時の橋下市長に反論 4年前の発言から知る小西候補の気骨 ファクトチェック・ニッポン!
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/251002
2019/04/03 日刊ゲンダイ 当時、圧倒的な発言力を持っていた橋下市長に猛反論をした小西禎一候補(C)共同通信社 4月7日に投開票が行われる大阪府市長選挙。市民の参加を得て候補者の発言やネットの言説を精査するファクトチェックを行っている。その中で把握したネット上のフェイクニュースについては前回書かせていただいた。それについては前回を読んでいただきたいが、大阪府知事選に出ている吉村洋文候補と小西禎一候補とのテレビでのやりとりが切り取られたものだった。 この虚偽情報を見ると、小西候補はテレビ慣れしていないようだ。また、舌足らずなところもある。吉村候補が、前大阪市長としての知名度に加えて端正な顔立ちをしているので、見た目ではマイナスかもしれない。では、小西候補はどういう人物なのか? 実は私は知らない。調べると、吉村候補ら大阪維新の会をつくった橋下徹氏が大阪府知事だった時の府の幹部職員だった。どういう人物なのか? 当時の議事録をチェックして発言の内容を調べてみた。すると、その内容にうならされた。 「いやいや、それは戻り過ぎですよ、市長」 これは4年前の大阪府市統合本部会議での小西候補の発言だ。会議は、府知事から大阪市長になった橋下氏の肝いりでできたもので、大阪府と大阪市の幹部総出で行われた。小西候補は松井府政の副知事として出ているのだが、その歯に衣着せぬ発言が目を引く。 ■当時の橋下市長に猛反論 圧倒的な発言力を持っていた当時の橋下市長。当然、議論は市長のワンマンショー的な色彩を帯び、誰も反論しない。事前に橋下氏と調整しているだろう松井一郎知事からも反論は出ない。 その中で、ただひとり、小西副知事だけが異彩を放っている。 「僕はね、そこまで戻したらあかんと思うんですね、話(を)」 こうした発言は、市が管理する事業に、府をどう関与させるかで出た。会議の冒頭で、府は大阪府全体に関わる観光事業などの範囲では予算を出すが、市がすべき維持管理費などへの支出はしないことが確認された。これは大阪市以外の市町村に責任を負う大阪府としてのギリギリの判断だっただろう。ところが橋下市長は納得していない。 次のように話を蒸し返す。 「だって、じゃあ今までの制度を前提として、府庁、市役所の関係の中だったら、こんな議論はならないわけです」 そこで反論するのが小西副知事だ。 「だから、それは否定してないですやん。でも、そこまで戻るんじゃなくて、そういう市長の問題意識をもとに議論したひとつの成果として、先ほど役割分担論を設置したわけですから、その中で議論していただきたいなと申し上げているんです」 「ですやん」に思わずニヤリとさせられる。正論だ。政策論議とは段階を経て進められるもので、その都度、話を元に戻していたら混乱するだけだ。引き下がらない市長に、こうも言っている。 「我々が今やろうとしているのは、現行制度の中での対応をどうするかと議論しているわけです」 当然、孤軍奮闘だが、正論を曲げない気骨を感じる。別に、小西候補が府知事にふさわしいと言っているわけではない。知事には、丁寧に議論を組み立てる資質より大事なものがあると考える人もいるだろう。 ただ、面白い人物だとは思う。実力者の発言でも間違っていれば指摘する。こんな幹部職員、今どきの霞が関にはひとりもいない。 立岩陽一郎 ジャーナリスト、1967年生まれ。91年、一橋大学卒業後、NHK入局。テヘラン特派員、社会部記者、国際放送局デスクなどを経て2016年12月に退職し、17年からフリーランスとして活動。現在は調査報道を専門とする認定NPO運営「ニュースのタネ」編集長。アメリカン大学(米ワシントンDC)フェロー。毎日放送「ちちんぷいぷい」レギュラー。ニコニコ動画でも「ファクトチェック・ニッポン」の配信を開始。
|
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK259掲示板 次へ 前へ
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK259掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。