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安倍首相が“偽装”の施政方針演説 英訳でも錯覚工作の傲慢
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/250380
2019/03/23 日刊ゲンダイ 衆院本会議で施政方針演説をする安倍首相(C)日刊ゲンダイ 今年1月の施政方針演説を巡って発覚した錯覚工作。安倍首相は「児童扶養手当の増額、給付型奨学金の創設を進める中で、ひとり親家庭の大学進学率は24%から42%に上昇し……」と自慢していたが、手当の増額も奨学金の創設も進学率42%調査の後のことで、先週15日、厚労省は「直接の因果関係はない」と認めさせられている。 実はこの施政方針演説は、英文にも訳されているが、さらにヒドイ工作が行われていることがわかった。 <As we increased the amount of child rearing allowance and established a scholarship...,the university enrollment rate...has increased from 24% to 42%.> 直訳すると「児童扶養手当の増額、給付型奨学金の創設を進めたので、ひとり親家庭の大学進学率は24%から42%に上昇した」である。和文では「進める中で」としていたが、英文では「よって」や「なので」と訳される“as”を使用。厚労省が否定した政策と結果の「因果関係」を強調するような表現になっているのだ。 22日の衆院文部科学委員会で、川内博史議員(立憲民主)が「修正」を求めると、英訳を担当した官邸の原宏彰内閣審議官は「正しい訳だと理解しています。変更するつもりはありません」と突っぱねたのだから恐れ入る。 改めて川内議員が言う。 「レトリックでごまかすことを堂々とやりますと世界に宣言したようなものです。厚労省が因果関係を否定しているのに、“as”でつなげる英訳は誰がどう見てもおかしい表現です。それでも、ほんの仮訳ですら修正しようとしない。今日の原審議官の硬直的な対応は、安倍政権の傲慢さを如実に表しています」 この政権は、こんな簡単な修正もサクッとできないのだ。今も、誤解を招く施政方針演説が世界に発信し続けられている。
関連記事 また偽装発覚…安倍首相が施政方針演説で巧みな“錯覚工作”(日刊ゲンダイ) http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/546.html |
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