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小沢失脚思い出す麻生の強引さ/政界地獄耳
https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201903210000079.html
2019年3月21日7時31分 日刊スポーツ
★今日21日に告示される福岡県知事選で自民党は新人で元厚労官僚の武内和久を推薦するが現職知事・小川洋を同党の県選出衆院議員の過半数が「造反」して支援する異常事態の選挙戦に突入する。保守分裂とは名ばかりでその背後には副総理兼財務相・麻生太郎対党幹事長・二階俊博の代理戦争があるといわれるが、福岡県内の覇権争いもちらつき、元党副総裁・山崎拓や党元幹事長・古賀誠など自民党幹部OBらも反麻生で参戦して「麻生の自由にはさせない」「時の政権に弓引くとは覚悟の上だろうな」と自民党福岡県連内は内戦状態だ。 ★麻生サイドは県連の決定に背くのは造反として処分の対象とけん制するなど知事選のゆくえよりも覇権争いの決着に焦点が行く。既に有権者不在との声も広がる。「そもそも現職は過去に自民党が担いで知事にしているのに党本部は新人に推薦を出した。その辺から麻生の強引さが目立ってきた」(県連関係者)。その構図で思い出すのはあの選挙だ。 ★91年4月の東京都知事選挙。現職は多選批判と高齢、加えて巨大な都庁を建設した鈴木俊一。時の自民党幹事長・小沢一郎は公明、民社を巻き込み元NHKキャスター・磯村尚徳を擁立する。すると自民党都連が鈴木擁護で造反。鈴木対磯村の構図は小沢対都連議員の面々に代わっていく。結果は鈴木の圧勝に終わり、小沢は責任を取って幹事長を辞任。その後の竹下派分裂、政界再編へと進む契機になった。中央政界は地元の声を吸い上げてまとめていくのが基本だが、麻生は財務省の公文書改ざん、財務次官セクハラ問題でも擁護してみたり人ごとのようにふるまってきたとともに、その責任を果たすことはなかったが、この知事選ではどんな結末が待っているのか。(K)※敬称略
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