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安倍晋三「教科書に載りたい」症候群(1)史上初の「元号選定総理」なるか
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2019年03月18日 アサ芸Biz 安倍晋三総理 通算在職日数が歴代2位の長期政権に突入し、安倍総理のやりたい放題が止まらない。国会や党大会でも強圧的な暴言を繰り返し、今度は発表直前の新元号まで「私物化」しようと口出しする始末。何でも自分が主役≠カゃないと気が済まないゴーマン宰相の「本性」に迫る。 5月1日に切り替わる新元号。その1カ月前の4月1日には新元号の名称発表も決定しているが、何やら安倍晋三総理(64)周辺の動向が不穏だともっぱらなのだ。 「2月16日に時事通信が、新元号を決定したあとに速やかに菅義偉官房長官(70)が発表することを報じました。報道では安倍総理も了承したとあったのですが、その後の記者会見で菅官房長官が即座に否定。実際のところ安倍総理はまだ納得していないようで、みずから発表する可能性も高くなってきたのです」(官邸担当記者) 先立つ89年に行われた「平成」の改元発表も記憶に新しい。当時の官房長官だった小渕恵三氏がうやうやしく「平成」の書が書かれた額縁を出した映像は、今でもたびたび放送されるなど、そのインパクトは絶大だ。マスコミ各社の間では今回も「官房長官」が公表することが有力視されていた。そこになぜ安倍総理が割り込んできたのか。東京新聞論説委員の五味洋治氏はこう解説する。 「政治家は外交問題など大きな成果を挙げると、教科書に歴史的瞬間の写真や名前が載ります。1956年に日本とソビエト連邦が合意した『日ソ共同宣言』で鳩山一郎総理(当時)が署名したシーンが教科書に載っていたのを今でも覚えています。12年に総理に返り咲いてから長期政権が続き、安定的な政権運営を続けている安倍総理ですが、それほど目立つような実績がありません。小渕さんを見てもわかるように新元号の大役は歴史に残ることは間違いないので、100年先を見据えて、安倍総理が名乗り出ようとしているのではないでしょうか」 教科書に載るような実績がないからといって、「平成オジサン」として有名になった小渕役≠フ座を奪い取るというのもなんとも身勝手だが、安倍総理の出しゃばりはそれだけではなかった。 「安倍総理は周辺に、『新元号の出典は、日本で書かれた書物をもとにしたい』と話しています」(官邸担当記者) 日本で最初の元号の「大化」から、これまでは全て中国の古典から選ばれていた。元国会議員の政策秘書で作家の朝倉秀雄氏はこう話す。 「日本の元号を必ずしも中国から学び、選ぶ必要はないと思いますが、選定は中国文学や日本文学などに詳しい有識者に任されています。安倍総理がわざわざ自分の要望を口出しすること自体、いかがなものでしょうか」 元号選定手続きの条件には、「国民の理想としてふさわしいような、よい意味」「読みやすい」など、基準が設けられている。3月1日の時点で、100以上の新元号案が学者から提出されていて、これから絞り込みが始まる。もし安倍総理の介入があれば、歴史上初の元号選定総理として名を残すことになりそうだ。 「予想の中には、安倍総理の『安』の文字が採用されるんじゃないかと噂になっています。『安寧』などの意味もあって使いやすい漢字ではありますが、実際に選ばれたら、元号も忖度かと批判の矛先が向かうことも考えられる」(朝倉氏)
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