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3月 18, 2019 日々雑感(My impressions daily)
<高須クリニックの高須克弥院長が、第2次世界大戦下にアウシュビッツ収容所で起きたユダヤ人に対する大量虐殺(ホロコースト)が捏造だと持論を述べたのに対して、リプライ欄で忠告したのだ。
発端は高須院長の2015年10月19日のツイートで、「南京もアウシュビッツも捏造だと思う」とつづった。
これに対して、アウシュビッツ記念館が2019年3月15日、コメント欄で「アウシュビッツは史実」と忠告し、高須院長の歴史的事実に反する認識を正した。
「アウシュビッツは世界中の人々の心に絶えず忠告する史実です。 ナチス・ドイツによって造られたその強制・絶滅収容所の史跡は、 人類史上最大の悲劇を象徴しています」
アウシュビッツ記念館のTwitterは普段、英語とポーランド語で情報発信しており、日本語でのコメントは異例と言える。
ツイートには、第2次大戦下にナチス・ドイツ軍による大量虐殺の現場となったアウシュビッツ収容所の歴史や、現在の博物館の活動などが書かれた日本語の冊子のリンクも添付されている。
アウシュビッツ記念館の忠告に対して、高須院長は3月16日「全ての歴史は検証されるべきだと思います。これが正しい科学者の姿勢だと思います」と反論している。
アウシュビッツ強制収容所は1940年、ナチス・ドイツが当時ドイツ領だったポーランド南部のオシフィエンチムに建設。連行されたユダヤ人の数は約110万人で、そのほとんどがガス室などで殺害された。
朝日新聞(2006年12月17日朝刊、2015年5月26日朝刊)によると、当時の西ドイツのヴィリー・ブラント首相が1970年、初めてポーランド・ワルシャワを訪問。ユダヤ人ゲットーの記念碑の前でひざまづき、ナチス・ドイツ時代のユダヤ人虐殺について謝罪の意を表した>(以上「HUFFPOST」より引用)
高須氏が何と言おうとアウシュビッツは実在したホロコーストの現場だ。それは史料として数々の虐殺の証拠が残されている。それを「捏造」だとする高須氏の方こそ捏造だ。
しかし、一つだけ言わせて頂けば、戦争そのものがホロコーストではないか、という思いが強い。大量虐殺を目的とした大量の戦車などの兵器が製造され、巨砲を積んだ戦艦が跋扈するのは大量虐殺する、との脅しそのものではないすか。
そして実際に米国は日本の各地を焼き払う目的で開発された「焼夷弾」で絨毯爆撃して、街ごと女子供たちを焼き尽くした。最終的に原爆を投下して都市を丸ごと焼失させた。これをホロコーストといわずして、何と呼べば良いだろうか。
ホロコーストはアウシュビッツだけではない。戦場となった硫黄島も、沖縄も、そして南太平洋の島々も米軍の火炎放射器などによって、日本兵は生きながら焼き殺された。
いや、戦争に限ってのことではない。欧米列強による植民地争奪戦のさなかで、有色人種が果たして何万人虐殺されたことだろうか。米国の先住民ですら600万人が虐殺された。オーストラリアのアボリジニは果たして何万人虐殺されたのだろうか。
そして文明ごと虐殺されたインカの人々は何万人虐殺されたのだろうか。アフリカでは何千万人が奴隷として狩られたのだろうか。そうした目を覆うべき歴史をすべて光の下で明らかにすべきだ。
欧米の文化はそうした虐殺と植民地からの収奪と、奴隷の使役によって築かれたことを明らかにすべきだ。「国連」のショウモナイ機関が捏造された「慰安婦」で日本を弾劾する暇があるなら、自分たちの本国の歴史をもっと詳細に知るべきではないか。
戦後史は戦勝国によって書き替えられている。それは世の常だ。
米国やロシアが仕出かした人類に対する犯罪を世界の誰も告発しないのはなぜだろうか。イギリスが海賊国家として世界中から収奪した品々を大英博物館に展示していることに世界の誰も異を唱えないのはなぜだろうか。それは歴史だから怨念は時空の彼方に消え去ったとでもいうのだろうか。
人類がホロコーストを仕出かした、という人類の歴史を忘れてはならない。
かつてアフリカの人食い族が世界戦争を見て慨嘆したという。「われわれは食べるだけしか人を殺さないが、白人は食べない人たちまで殺す。なんと残酷なことだろうか」と。
なぜ人類は戦争をするのだろうか。なぜ人類は殺し合うのだろうか。それも直接的な憎悪の相手でもない「敵兵」を。それらはマスメディアが作り上げたプロパガンダによって洗脳され、一種のヒステリー状態に陥って、思考停止状態になった人たちの狂気の沙汰だ、と理解するしかない。
他国に侵攻する兵士たちに、個人的な利益など何もない。国家としても、たとえばロシアがウクライナの東部の一地方やクリミア半島を奪ったが、それで何の得があるというのだろうか。プーチン氏はそれらの「戦功」で何かを手に入れただろうか。
結局、領土を拡大して誰が利益を手に入れ、それで誰が儲けたのか。仔細に分析して、戦争とは何かを考えなければならない。
戦勝国の米国民は戦後の70猶予年間を世界で最も幸せな国民として暮らしたて来たであろうか。同じく戦勝国のソ連の国民は米国と負けず劣らず幸福な国民として70有余年を過ごしたであろうか。
そろそろマスメディアのハンメルの笛によって洗脳されて戦場へ赴く、という支配者たちの陰謀に乗らない「教育」をしなければならないだろう。それは世界中で行うべきだ。そうした国際機関こそ、人類にとって必要ではないだろうか。
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